もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2012年01月

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Battle for Korsunは1944年1月から2月にかけて戦われたコルスン包囲戦を扱ったシミュレーションゲームです。元々は米国のCHRIS HARDING SIMULATIONS社から出版されていましたが、2011年に国際通信社からライセンス版が発売され、我が国においても入手が比較的容易なゲームになりました。
1ヘクスは実際の2マイル(3.2km)、1TURNは2日間に相当し、1ユニットは概ね大隊から連隊、旅団、師団を表します。
今回、この「コルスンの戦い」をプレイしました。以下はそのレポートです。

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第1戦 -- なすすべなく投了

最初に「有利」と言われているドイツ軍を担当しました。後退すれば損害をチャラにできるシステムなので、攻撃されたら後退、後退と後ろへ下がりながら兵力温存を図ります。
ところが・・・、
気が付いたら戦線を食い破られ、そこかしこで小包囲。戦闘結果を利用して退却しますが、気がついた時には時すでに遅し。第4Turnに登場する増援部隊(強力なパンター戦車大隊2個を含む計9ユニット)の投入口をソ連軍に抑えられてなすすべもなく投了しました。

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第2戦 -- 少しは奮戦したが・・・

こちらから「泣き」を入れて再戦。再びドイツ軍を担当します。今度は先ほどの教訓を取り入れ、Bol'shaya Vys川の線を利用した半円形陣地で持ちこたえるべく、3個装甲師団を主力とする部隊で戦線を固めます。先ほどのようにズルズル後退することはせず、出来る限りモラルチェックで耐え、兵力温存を図ることにしますが・・・。
そのせいもあって第4Turnまで南方の防衛線は持ちこたえ、パンター戦車2個大隊も無事登場してさあ反撃開始・・・。
という所で時間切れ。あとでVPを計算してみると、この時点ではソ連軍51VP、ドイツ軍19VPでソ連軍の圧勝。さっきよりはマシだと思いましたが、やっぱり駄目駄目な展開でした・・・

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感想

雑誌付録ゲームなのでもう少し「軽い」ゲームかと思いましたが、意外と「重い」ゲームなので驚きました。全10Turnなのですが、1Turn1時間弱で全部で8時間ぐらいはかかるかもしれません。
重い理由としては、1スタックずつ移動・戦闘するシステムなので、どのスタックから移動・戦闘させるかで結構頭を使うのです。組み合わせが自由な分、最適解を見つけるのは容易ではありません。
基本的には攻撃側有利なシステムで攻撃した方が有利なのですが、兵力を揃わないままに攻勢をかけると逆に相手に包囲されることになってしまうので、その辺りのさじ加減が難しいです。また防衛線の張り方、どこで頑張るべきか、兵力のスイングをどうするか等、まだまだ研究が足りません。

重いゲームなのでなかなか「気軽に」とは行かないのが残念な所ですが、なんとかチャンスを見つけて再戦したいです。

以前にNightFighter(GMT)のシナリオプレイをいくつか紹介しましたが、その時にも触れたとおり、NightFighterには他にも興味深いシナリオが沢山掲載されています。その全てを紹介することは冗長過ぎるので避けますが、いくつか興味深いシナリオだけでも紹介させて下さい。

シナリオ1A「London Blitz」

イメージ 1本作の中でルール的に一番簡単なのはシナリオ1なのですが、こちらはプレイの難易度が異常に高い。シナリオの紹介でもプレイヤーが勝利するのは「ほぼ不可能」とされています。それもそのはず。レーダー装備のない昼間戦闘機であるHurricane Mk.Iがパイロットの目だけを頼りに夜間迎撃戦を試みるわけですから。
そこでこのシナリオバリエーションは防御側にサーチライトを用意し、迎撃のチャンスを増やすことによりプレイヤー側の勝利のチャンスを増やしています。登場機は攻撃側がHe111Hx3、防御側がHurricane Mk.Ix1。基本ルール以外にいくつかのルールを事前に理解しておく必要がありますが、審判側が理解しておけば問題ないでしょう。

シナリオ2C「The Second Raid on Pearl Harbor」

イメージ 2K作戦として知られる日本軍による真珠湾第2次攻撃です。攻撃側は2機の二式大艇。プレイヤーが操る防御側はSCR-270レーダー(初期の早期警戒レーダ)に支援されたP-40B戦闘機1機(15FG所属)です。史実では「夜間迎撃に関する経験不足」のために迎撃に失敗した、とのことですが、それを反映してかP-40Bは視認ルールで特別な制約が課せられています。

シナリオ2D「Rabaul」

イメージ 31943年5月。ラバウル上空に飛来したB-17に対する夜間迎撃戦です。この戦いで日本軍は初めて斜銃を使用。B-17に対する初の夜間撃墜に成功します。日本軍は二式陸偵改造夜戦(J1N1-C改)1機が登場。攻撃側は3機のB-17Eです。ラバウルには初期型レーダーもありますので、ある程度の支援が可能です。

シナリオ3「The Kammhuber Line」

イメージ 5レーダーによる「暗い夜戦」とサーチライトによる「明るい夜戦」が軌道に乗りつつあった1941年春におけるドイツ本土防空戦を描きます。プレイヤーが操る防御側は、エキスパートパイロットが操るJu88C-2が1機。侵入側はWellington Mk.Icが3機です。Ju88C-2はかなり初期の夜戦なので機上レーダーなし、速度や火力も十分とは言えませんが、対するWellingtonも左程強力な機体ではない上、エキスパートパイロットの威力も相まって、勝利は左程困難ではないと思われます。

シナリオ4「Himmelbett」

イメージ 4独側の機上レーダーが期待使用され始めた1942年8月頃のシナリオです。このシナリオでは、ドイツ側の迎撃機として珍しいDo215B-2 "Kauz 3"が登場します。Ju88C-2に比べるとレーダー装備と火力面で優越していますが、それ以外に際立った特徴はなく、Ju88やMe110の後期型に比べると見劣りする点が多いです。

シナリオ4H「Guadalcanal」

イメージ 61943年4月19日、ガダルカナル上空におけるP-70Aと一式陸攻の夜間空中戦を描いたシナリオです。P-70Aとは、A-20軽爆撃機を改造した夜間戦闘機で、機上レーダーを装備し、火力も優れていますが、速度性能が低いため、高速の陸攻を捕捉するのは容易ではないでしょう。

シナリオ5「Wilde Sau」

イメージ 7ヴィルデ・ザウ戦法とは、レーダーに頼らず、サーチライトの光を頼りに敵爆撃機を襲う戦法のことで、英軍の電波妨害戦術によって捜索レーダーや機上レーダーが機能不全になったために産み出された苦肉の策と言って良い戦術です。主にMe109GやFw190Aといった単発戦闘機が採用しました。このシナリオでは45機のLancaster Mk.3からなるボマーストリームと、それを迎撃する3機の単発戦闘機(Me109G-6x2、Fs190A-5x1)が登場します。英軍の電波妨害を反映して機上レーダー/捜索レーダーは使えません。独夜戦隊はサーチライトの光と自らの目だけを頼りに爆撃機を追うことになります。勝利条件は爆撃機3機以上の撃墜ですが、これはかなり難しそうに思えるのですが、はてさて・・・。

シナリオ7「Serrate」

イメージ 8このシナリオはやや変則的な内容で、プレイヤーは英爆撃機を護衛するMosquito NF.2夜間戦闘機1機を指揮します。審判はHalifax Mk.3爆撃機28機と独Ju88C-6夜戦2機を指揮します。プレイヤーは爆撃機を襲う独夜戦を探し出し、背後から奇襲してこれを撃墜する任務を帯びています。敵味方識別が課題になりますが、英夜戦はSerrateと呼ばれる識別装置を装備しているので、機上レーダーを搭載している独夜戦を識別することが可能です。

シナリオ8G「Saipan」

イメージ 9サイパン島のB-29基地に対する日本軍の夜襲を描いたシナリオで、日本軍は一式陸攻5機が登場し、迎撃側はUSAAFのP-61A Black Widow 1機が登場します。新鋭夜戦と優秀な捜索レーダー(5つの目標を同時に追尾可能)の組み合わせははたして日本軍を阻止できるでしょうか。

シナリオ10B,C,D

イメージ 10これらは以前に紹介したシナリオ10のバリエーションです。シナリオ10B「Mosquito Hunter」ではHe219A-6 "Uhu"が、シナリオ10C「Moskito」ではTa-154A "Moskito"が、シナリオ10D「Me262」ではジェット夜戦Me262B-1aが登場します。これらドイツが誇る新鋭夜戦と英モスキートの対決は興味津々です。

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神保町の交差点から白山通りを水道橋の方に向かって歩いた約200m。白山道りに面した右側(東側)にあります。メインは肉そば\680。やや太めの麺と醤油味のスープ。そこに肉がどっさり、野菜がどっさり、アクセントにつけてあるすりおろし生姜が良い感じです。
「絶品」という程ではありませんが、普通に美味しいラーメンでした。ただ肉が多すぎて最後は少し飽きます。
東京都千代田区神田神保町1-54 原田ビル1F

お奨め度★★★

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こういうのが流行っているみたいなので、私の好きなゲームを列挙してみました。
ちなみに*は電脳ゲーム、**は自作ゲームです。
自作ゲームを入れるのはやや反則っぽい気がしますが、そこは大目に見て下さいな。

日本史(19世紀以前)

1.戦略級関ヶ原(GJ)
2.天下強奪(CMJ)
3.秀吉軍紀(ツクダ)
4.激闘!関ヶ原(ツクダ)
5.戦国の一番長い日(ツクダ)
6.志士の時代(WGJ)
7.天下統一(SystemSoft)*

世界史(19世紀以前)

8.The Struggle of Nations(AH)
9.Wooden Ships & Iron Man(AH)
10.For the People(GMT)

日露戦争

11.日本海決戦1905(GJ)

第二次世界大戦

12.The Russian Campagin 2(Jedko/CMJ)
13.Ukraina'43(GMT/CMJ)
14.Decision in France(Rino/CMJ)
15.Normandy'44(GMT)
16.Victory in Normandy(XTR/CMJ)
17.激闘!マンシュタイン軍集団(GJ)
18.モスクワ攻防戦(SA)
19.装甲擲弾兵(Ep/CMJ)
20.東部戦線(Ep/CMJ)
21.Squad Leader/Ceoss of Iron(AH)
22.ASL Starter Kit#3(MMP)
23.Steel Panthers(SSI)*
24.Submarine(AH)
25.Bismark(AH)
26.Air Force/Dauntless(AH)
27.Night Fighter(GMT)
28.War in Russia(SSI)*

太平洋戦争

29.Empire of the Sun(GMT)
30.Pacific Fleet(HJ/SSG)
31.FlatTop(AH)
32.Midway(AP)
33.Strike South(AP)
34.Operation Cartwheel(AtO)
35.Pacifc War(SSI)*
36.Zero!!(GMT)
37.Whistling Death(CoA)
38.ソロモン夜襲戦**

現代戦

39.The Speed of Heat(CoA)
40.Air Superiority/Air Strike(GDW/HJ)
41.The Third World War(GDW/HJ)
42.Down Town(GMT)
43.3rd Fleet(VG)
44.5th Fleet(VG)
45.7th Fleet(VG)
46.Asian Fleet(CMJ)

その他

47.熱闘12球団ペナントレース(HJ)
48.インペリウム(GDW)
49.PFBシリーズ**
50.決戦!アバオアクー**

WW2関係が27個で全体の半分以上、現在戦が8作品と割合が多いです。
海空戦ゲームが17作品というのも多いです。
西洋史が3作品のみというのは寂しいですね。

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主題のゲームについてルール読了しました。基本的には普通の陸戦ゲームで、それにオーバーラン、対応移動のルールが加わっています。特徴的なのはZOCの扱いで、なんとZOCは一切なし。シンプルと言えばシンプルですが、果たして・・・。
他にはソ連軍のみが使用できる化学兵器、戦術核兵器、航空支援、電子戦。中でも戦術核兵器は1発使うごとに戦闘力が1増加するという豪快なものです。あとお決まりの中国軍「人海戦術ルール」があります。

試しに第1Turnだけプレイしてみました。ソ連軍機械化師団10個スタックさせて、オーバーラングループを編成したまでは良かったのですが、補給線さえつながっていれば良いと考えて戦線を張らずにいたため、シベリア鉄道を中国軍に占領されてVPをゴッソリ失いました。

やり直しをして再挑戦する手もあるのですが、他にもやりたいゲームが溜まっているので、本作とは一旦おさらばします。

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