もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2012年01月

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函館駅前のラーメン店「すんどう」で食べた塩ラーメンです。塩ラーメン以外にも醤油ラーメン、豚骨ラーメンなどもあったのですが、「函館といえば塩でしょう」という単純な発想で塩ラーメンにしました。
味はシンプルですが素朴な味が良かったです。

Night Fighterは2011年に米GMT社が発表した空中戦ゲームです。
タイトル通りWW2期における夜間空中戦を扱った作品で、日独米英の夜間戦闘機、夜間爆撃機が登場します。
空戦ゲームとしてはシステムは単純な部類に属し、高度の概念は簡略化され、旋回も1ヘクスにつき1回までと単純化されています。スケールも1ヘクス1マイルと大き目のため、複雑な電子戦関連のルールもシンプルにまとめられています。

今回で5回目となるNightFighterのシナリオプレイ。今回は、本ゲームでルール的には一番難易度の高いシナリオに挑戦してみました。タイトルは「モスキート」。今までは逃げる一方だった英爆撃機だけではなく、初めて独夜戦を積極的に狩ろうとするモスキート夜戦が登場してきます。

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夜戦型モスキート

シナリオ10 モスキート

イメージ 3このシナリオは、進入者たる英軍側に34機の爆撃機と2機の護衛戦闘機が登場する。爆撃機はお馴染みのHalifax Mk.3。注目の護衛戦闘機はMosquito NF.19である。Mosquito NF.19は有効範囲8マイルという強力なMk.10機上レーダーを装備し、さらに独夜戦のリヒテンシュタイン/SN-2機上レーダーの電波を逆探知するSerrate装置まで搭載するという、いわば独夜戦の天敵と言って良い存在である。
迎撃側はJu88G-6が2機登場。初期型に比べると速度性能や火力性能、電探装備で格段の進歩を遂げてる。ただ、それでも夜戦としてはMosquitoの敵ではない。Mosquitoの目をかい潜りつつ、如何にして素早く重爆を葬るのかが焦点となろう。

なお、このシナリオには早期警戒レーダー、サーチライト、高射砲といったルールは使用しない。迎撃側にとっては支援設備のない分より苦しいとも言えるが、ルール的な難易度は実はそれほど高くないので、初心者でも十分に挑戦可能である。

ゲーム開始。

ラジオ・ビーコンボックスを飛び出したJu88G-6が第2Turnに前方1マイルの地点で斜めに横切る英重爆撃機をレーダー探知した。晴天下の空の下、独夜戦パイロットの鋭い目は、1マイル前方を飛行するHalifaxの姿をとらえていた。直ちに左旋回で目標を追う。
「警戒!、後方に反応」
Ju88G-6の後方警戒レーダーが怪しい反応を捉えた。モスキートか?。
リスクは承知しているが、攻撃を止めることもない。後方警戒レーダーの警報を無視して英重爆の後下方に潜りこんだJu88。シュレーゲ・ムジークか唸りを上げて英重爆に吸い込まれていく。

命中。

しかし致命傷ではない。もう一撃を加えるべきか・・・。
その時、別のJu88がレーダーで敵爆撃機らしい影を捉えていた。しかしどうもおかしい。この敵機、爆撃機にしては速すぎる。通常の3倍のスピード・・・、というのは大げさだが、2倍近くは出ている。ひょっとしてこいつは・・・。
「1番機、気をつけろ、貴様の後方8マイルに敵夜戦がいるぞ」
敵はあのモスキート。速度性能は折り紙つきだ。Ju88 2番機のレーダー覆域から脱すると、一気に1番機に迫って来た。その時Ju88 1番機は2番目の目標(英重爆)を捕捉し、シュレーゲ・ムジークによる一撃で葬り去った直後のことであった。
「後方に反応。近い」
後方警戒レーダーの反応に気がついた時には既に手遅れだった。モスキートの機首に装備されているイスパノ20mm機関砲がJu88G-6を切り裂いた。撃墜。1機のドイツの双発夜戦がモスキートの射弾に倒されていった。

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イメージ 5僚機を失ったJu88 2番機であったが、僚機の仇を取るべく夜空に敵を探す。
いた。
前方1マイルの英重爆撃機をレーダーが捉えた。左旋回で目標の背後に着く。英爆撃機の搭載する「ブーザー」レーダー警報装置は、独夜戦の搭載するリヒテンシュタイン機上レーダーの電波を捉えて警報を出し続けていたが、英爆撃機が危険を感じて回避した時には手遅れだった。
シュレーゲ・ムジークが夜空を切り裂く。
エンジンに命中弾を受けた英4発重爆は、炎に包まれて落ちていった。

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イメージ 3さらにJu88は別の英重爆1機をレーダーで捉えた。右旋回で目標を追う。後方から接近してシュレーゲ・ムジークを放つ。効果なし。さらに一撃。命中。しかし英重爆はなおも飛び続ける。その時、
「後方に反応」
後方警戒レーダーがあやしい反応を捉えた。Ju88をレーダーで捕捉していたモスキート夜戦が、いつの間にか後方に忍び寄ってきたのだ。緊急回避を行うか、あるいはあくまでも英重爆を追い続けるか?。勇敢なJu88は後者を選んだ。そしてそれが命取りになった。モスキートの機首で20mm機関砲が唸る。命中。あっけなくJu88は爆発、四散していった。

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英重爆を追う独夜戦と、それを追う英モスキート夜戦

結果:英重爆2機撃墜、2機損傷。独夜戦2機損失。
勝利条件は英重爆3機以上の撃墜なので、独軍の敗北。

感想1

モスキートは流石に強い。速度と火力の両面で独夜戦を凌駕している。モスキートになんとか対抗できるドイツ夜戦は、ジェット夜戦であるMe262B-1aとフォッケウルフのTa154A-4 "Moskito"、あるいは1944年8月から登場してきたHe219A-6 "Uhu"ぐらいだろう。それ以外の機体、例えばJu88、Me110シリーズ、He219の初期型等はモスキートに対抗できないだろう。
本シナリオは爆撃機側にも戦闘機が登場してくるので、かなりゲーム性が強い。遊べるシナリオだと思われる。プレイ時間は慣れれば1時間強で終わると思われる。ソロプレイでは夜戦に追われているドキドキ感は再現できなかったが、これは対人戦で経験してみたい。

感想2

これまで5回に渡ってNightFighterのシナリオを紹介してきましたが、NightFighterには他にも沢山の魅力的なシナリオが含まれています。機会があれば紹介させて下さい。
また日独米英の夜戦や夜間爆撃機はほぼ全てデータ化されているため、自作シナリオを作ることも容易です。細かいディティールを再現する作品ではないので、細部で気に食わない点は出てくるかもしれませんが、目くじら立てるほどではありません。
いずれにしてもNightFighterは見た目の複雑さにも関わらず驚くほどプレイアブルで、審判がルールに習熟していれば、初心者であってもその場のインストだけでプレイできるぐらいです。今のところ余りプレイされたという話は聞きませんが、機会があれば是非プレイして頂きたい作品の1つです。

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重巡「最上」出撃せよ-巡洋艦戦記

丸」編集部編 光人社NF文庫

太平洋戦争で活躍した日本の巡洋艦について、それぞれ現場の要職にあった人たちが体験に基づいて綴った複数の戦史をまとめたものである。本篇に収められているのは計5編。軽巡「矢矧」、重巡「那智」、重巡「熊野」、重巡「最上」、重巡「摩耶」等が主な舞台となる。現在の視点で見れば、勘違いや誤認識等も散見されるが、当時の実体験に基づいた戦記は貴重である。レイテ沖海戦で傷ついた重巡「熊野」のその後の顛末やミッドウェー海戦で僚艦と衝突事故を起こした重巡「最上」の事情等、戦史としても興味深い。こういった戦記が容易に入手できるようになることは良いことである。

お奨め度★★★

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先日、とある座談会で空母戦の話をした所、
「Carriers at Warが良いよ」
というお話を聞いてきたので、早速発売元であるMatrix Games社のホームページを覗いてみました。

Matrix Games社といえば、かつて"Steel Panthers World At War"や"Uncommon Valor"を本ブログで取り上げたことがあったのですが、あまり反応が良くなかったので、最近はすっかりご無沙汰でした。

例えばこんな記事-->Steel Panthers WAWでマジノ線を突破
例えばこんな記事-->激闘!珊瑚海海戦(2)

今回、いくつか面白そうなゲームが出ていたので、紹介します。

Carriers at War

詳しくは-->こちら

今回の本命ゲーム。かつてSSG社から発売されていたIBMPC用の同名ゲームは一応保有していたのですが、プレイした感じがやや「アッサリ」していて、食い足りなかった覚えがあります。
今回の版はグラフィックも一新されている上(20年以上も経過しているので当然と言えば当然ですが)、ネット対戦にも対応しているということ。相手がいなければどうしようもないのですが、今回は対戦相手が見つかりそうなので、購入しようかな・・・。

Empire in Arms

詳しくは-->こちら

オーストラリアのADG社が開発し、後にアヴァロンヒル社からも発売されていた同名ボードゲームのPC版です。テーマはナポレオニック時代のキャンペーン級。プレイヤーが国王なり皇帝なりになるゲームです。ボード版の評判が良かったので(私もホンの少しですがプレイしたことがあります)、気になる一作です。

Gary Grigsby's War in the East

詳しくは-->こちら

Gary Grigsby氏といえば、かつて私がGame Journal誌に連載したことのあるPacific Warのデザイナーです。Gary Grigsby氏の作品は、PCゲームであってもボードゲームの色合いが強く、ターン制やヘクス制を採用しています。その分取っつきやすいのが特徴で、メール戦も容易なのですが、同時進行性に弱いため「待ち」が発生してしまう点が欠点かもしれません。(それともその辺りが改良されているのかな?)

Guns of August

詳しくは-->こちら

AH社から発売されていたGuns of Augustと本作との関係は不明です。マップを見ると同じであるような、違うような・・・。

Harpoon 3

詳しくは-->こちら

イメージ 4Harpoonシリーズは沢山出ているので、どれか迷います。他ではHarpoon4をプレイしようという話もあるし・・・。PC版のHarpoonはこのHarpoon3が最新版なのかな?。

Pacific War: Matrix Edition

詳しくは-->こちら

昔のPacific Warとはどこが違うんだろう?。マップやグラフィックを見ると、IBMPC時代と何ら変わらんような気がするが・・・。

Steel Panthers: World at War - Generals Edition

詳しくは-->こちら

スコードリーダー又はASLをPC上でプレイするようなスタイルのゲームです。第2次大戦に登場した主要な国家が全て登場するという豪華さ、1939~1945年(又はそれ以降)もプレイできる豪華さ、対戦型シナリオからキャンペーンまで、ヒストリカルシナリオから架空戦まで再現できるという豪華さ。仮に同じ内容をボードゲームで実現しようと思えば数十枚のマップ、ユニットシート、数百ページに及ぶルールブックが必要だと思われるのですが、それをアッサリ解決できる所がさすが電脳ゲームです。お値段がたった\6,000弱というのもお買い得なのですが、何故かASL程はメジャーになれていないのが不思議。

Storm over the Pacific

詳しくは-->こちら

太平洋戦争のキャンペーンゲーム。Pacific Warとは別のスタイルのようで、こちらの方がPC向きかもしれない。プレイする機会があればプレイしてみたい作品だが、電脳シム自体がマイナーであることが難点。ゲームやテーマは一番期待したい作品なのだが・・・・。

War in Russia: Matrix Edition

詳しくは-->こちら

Gary Grigsby's War in the Eastと似ているように思うが、何が違うんだろう。

War in the Pacific - Admiral's Edition

詳しくは-->こちら

またもや太平洋戦争キャンペーンです。Pacific War: Matrix EditionやStorm over the Pacificと何が違うのかな?。Pacific Warは古い作品だから除外するとしても、Storm over the PacificとWar in the Pacificのどちらを押すかは悩ましい所です。こちらは評価が高いので、こちらの方が安全かも・・・。



取りあえず今回は"Carriers at War"を購入しました。他のゲームにも手を出したい所なのですが、時間がなくて・・・。

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プロジェクトファシリテーション

関尚宏/白河克 日本経済新聞出版社

プロジェクトファシリテーションという手法を学びたくて本を読んでみた。本書はある人事システムのIT化事業を進めるにあたって、プロジェクトファシリテーションという考え方を取り入れて成功した成功体験のお話である。話自体は参考になったし、プロジェクトを進める上で得たものもあった。ただ肝心のプロジェクトファシリテーションについての考え方が十分理解できなかったのが惜しまれる(読み手側の問題かもしれないが・・・)。

お奨め度★★★

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