フランス革命-歴史における劇薬
遅塚忠躬著 岩波ジュニア新書
フランス革命の概要を知りたいと思って購入したが、失敗だった。といってもこの本が悪い訳ではない。選んだ私が悪いのだ。本書は「岩波ジュニア新書」とあるように、青少年に対して歴史の面白さ、難しさ等を伝えようとして書かれた著作である。従ってフランス革命という歴史的な事件を扱いながらも、フランス革命の流れを順番に追うのではなく、フランス革命の意義やフランス革命に関わった人たちの生き様を描こうとしている。しかも「ジュニア新書」だから、かなり回りくどい言い方で説明している。「青少年にわかりやすく」を意図した文体であることは理解できるが、青少年というには余りにオッサンな自分から見れば単に「回りくどい」だけの文章に感じてしまった。
フランス革命の断片的な部分は理解できるのだが、フランス革命の全体像はいま一つ理解できなかったのは、自分の読解力の無さゆえか・・・・?。
お奨め度★★