もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2014年07月

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礼文島の玄関口、香深のフェリーターミナルの目の前に位置する食堂が「花文」です。
そこの看板メニューの一つがラーメンで、醤油、塩、味噌の3種類があります。
私は醤油ラーメンを注文。
スープは普通の醤油味。麺は太麺で腰があって美味しかったです。
ボリュームもあったので良かったです。

離島なので食事の選択肢は少ないのですが、ここのラーメンはお奨めです。

お奨め度★★★

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「信長最大の危機」については説明は不要であろう。1570年(天正元年)の金ヶ崎からの撤退戦から始まる織田信長による平定戦を1Turn=半年、1ユニット=1500~2000名、ポイントトウポイントシステムで再現する。
1996年にGame Journal誌の付録として発表された本作は、21世紀に入って第2版として再販され、さらに米MMP社からは英語版が発売されている。余談だが、本作は2010年に米国でチャールズ・ロバーツ賞を受賞している。

本作と私の関わりだが、1996年の初版発売時から何度となくプレイした。当時はプレイスタイルが現在ほど進歩しておらず、両軍とも派手な城郭争奪戦を行った結果、カード数で有利に立った反織田方が勝利する、というパターンが殆どであった。(それはそれで面白かったが・・・)。

ちなみに最近ではプレイスタイルが進歩し、織田方も守るべきポイントと無視すべきポイントの見極めがつきやすくなってきたようだ。また無謀な突進は後方連絡線遮断とそれに起因する主力部隊壊滅を引き起こすことが周知されてきたので、無謀な突進が抑制されてきたこともある。その結果、プレイスタイルはかなり安定したものになり、城郭争奪戦も起こり難くなっているようだ。その結果、京の確保によって安定したカード数取得を保障されている織田方が徐々に有利になってきているようである。

今回、この傑作ゲームを対戦する機会に恵まれた。ルールは上級ルール・選択ルールを全て採用した。私は織田側を担当する。
一応事前にルールを読み、ソロプレイで感覚を確認した。その結果、織田方の作戦方針や戦術面で注意すべき点などは確認できた。それでも裏切りカードによる一発逆転や一向一揆の突然発生による後方連絡線遮断等、不確定要素は常にある。プレイは常に緊張と波乱に満ちたものになる。

1Turn(元亀元年)

イメージ 9織田方を担当する下名にとって、当面の目標としては、伊勢長島の一向宗殲滅、南近江の六角氏平定、佐和山城攻略による中山道打通、そして比叡山延暦寺の包囲がある。最後の延暦時については、湖西道経由で浅井・朝倉の本拠地を狙うルートを確保するためだ。浅井・朝倉が南近江に出てきたならば、すかさず別働隊を小谷、金ヶ崎方面まで長躯出撃させ、浅井・朝倉の補給線を断ち切るためだ。

第1Turnの織田方は、兎に角金ヶ崎から撤退し、京都で再起を図ることだ。京都に生還できたのは全戦力の約半数で、そのうちさらに半数は織田信長公に引きられて京都に到着。残り4戦力は佐久間信盛が率いて延暦寺を囲む。また2戦力は金ヶ崎に残り、城に籠って時間稼ぎ。


2Turn(元亀元年)

イメージ 10茨木に三好三人衆が来襲、さらに南河内の信貴山には、本願寺勢が押し寄せてきた。織田信長公は8戦力を率いて茨木まで南下。三好三人衆と対峙する。指揮能力、兵力のいずれも有利に立つ織田方に対して、三好勢は退却を決意。追撃戦の過程で大戦果を期待した織田方であったが、三好勢は巧みに退却し、織田方の追撃戦を許さなかった。

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伊勢路では柴田勝家麾下の8戦力(内4戦力は徳川勢)が伊勢長島に籠る一向宗徒4戦力を囲む。強襲によって一気に揉みつぶそうとするものの、一向宗徒は強かった。一向宗1戦力を撃破するも、柴田勢は3戦力を失う。
「これじゃ、まるで203高地だよ・・・・」

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3Turn(元亀2年)

信長公自ら率いる8戦力が六角氏の本拠である近江箕作城を襲う。しかし六角氏は善戦し織田方の攻勢を寄せ付けない。

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6Turn(元亀3年)

イメージ 11「終了」チットが続いたので、状況変わらないまま年が経った。いよいよ武田信玄が参戦してくる。信長公にとって最大、最強の敵の一つである。未だに浅井領は無傷、六角は健在、伊勢長島も生き残っている状況で信玄の参戦は・・・、痛い。

7Turn(天正元年)

イメージ 12その武田信玄が信濃国から青崩峠を越えて遠江国に乱入してきた。二股城を囲んだ信玄以下8戦力が、二俣城を瞬殺する。その間、織田勢が全く動かない。チットを引かないのだ。
「えーい、信長、動け。なぜ動かん・・・?」

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8Turn(天正元年)

イメージ 13武田信玄以下8戦力がいよいよ徳川家康の本拠である浜松城に襲い掛かってきた。浜松に籠る徳川勢は家康以下3戦力。4戦力入れておかなかった迂闊さを悔やんだが、後の祭りである。下手をすれば一撃陥落の恐怖に怯える徳川勢。
彼らは奮戦した。防御射撃で武田勢3戦力を撃破し、こちらの損害はなし。さすがは三河武士。

ここで漸く織田勢が動いた。伊勢路から滝川一益麾下4戦力が浜松に急進する。また伊勢長島攻撃を担っていた徳川勢4戦力もそれに加わる。計8戦力が浜松救援に来援した。さらに信長公は家康公を「方面軍総大将」に任命する。これで信玄と同格になった家康公は、倍の兵力で武田勢に猛烈な逆襲を仕掛ける。
「三方ヶ原の合戦」
この戦いは織田・徳川勢の一方的な勝利となった。武田信玄自らが負傷するという大損害を被った武田勢は事実上壊滅。生き残った少数の兵が甲斐国へ這う這うの体で逃げていった。


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イメージ 14畿内方面でも動きがあった。明智光秀麾下の4戦力が浅井領である近江佐和山城を攻め、これを落城させた。これにより中山道経由での岐阜-京間の連絡線を確保した。また比叡山延暦寺を囲む丹波長秀麾下の2戦力が比叡山に侵攻。世にいう「延暦寺の焼き討ち」を実施したのである。これより比叡山延暦寺は事実上壊滅。織田勢は湖西線経由で近江、越前に至る連絡線を確保した。丹波長秀は少数の守備隊を残して京に撤収。京で戦勝を祝い合った。

しかし良いニュースばかりではない。西大和の要域信貴山を攻める本願寺勢は信貴山城を陥落させ、同地を守る松永久秀を討死せしめていた。


9Turn(天正2年)

イメージ 15このTurn、織田方にとって朗報から始まった。まず南近江を守る六角氏が降伏。織田方が南近江一帯を支配した。いよいよ北近江の雄、浅井長政と決戦か・・・。
さらに伊勢長島の一向宗徒も遂に全滅した。これで伊勢路の治安が回復された上、浮いた兵力を他方面に展開できる。

しかしこの時驚くべき知らせが入った。比叡山を守る織田勢守備隊が突然反旗を翻して比叡山延暦寺を占領したのである。延暦寺焼き討ちに憤慨した一部の兵達による煽動による反乱とも言われているが、定かではない。あるいは京にいる足利義昭が裏で糸を引いているという噂もあった。

イメージ 16何はともあれ京の北面の防御線に大穴が空いたのは織田勢にとって大脅威であった。速やかにその穴を埋めなければならないが、その機会を得る前に朝倉義景が動いた。麾下の8戦力を率いて琵琶湖西岸を南下。一気に京に乱入してきたのである。
当時京には佐久間信盛、丹波長秀ら8戦力が守備隊として滞在していた。兵力的には互角だったが、総大将として全軍を統一指揮する朝倉勢に対し、総大将を欠き、指揮の統一を欠いた織田勢は朝倉勢の攻勢を支えきれなかった。結局損害を被った織田勢は大津に向けて後退。京は朝倉義景の支配する所となったのである。

足利義昭は京にて室町幕府の復活を宣言。朝倉義景を副将軍に任じ、信長追討を命ずる。

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10Turn(天正2年)

イメージ 17さらに悪い知らせは続いた。紀伊で一向一揆発生。大量の一向宗徒が石山本願寺勢と合流することになる。さらに本願寺に同調する雑賀孫一らが大和郡山に攻めてきた。大和郡山を守る筒井順慶は必至の防衛戦を展開するが、兵力に勝る一揆勢に次第に追い詰められていく。

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Game Journal 82-孤高の信長 Game Journal 80-長元記 Game Journal 87-新信長風雲録 激闘関ヶ原
鬼と人と 戦況図解 信長戦記 最新の軍事理論で読み解く「桶狭間の戦い」 信長と将軍義昭

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組込みソフトウェア向けプロジェクト計画立案トレーニングガイド

独立行政法人情報処理推進機構ソフトウェアエンジニアリングセンター

独立行政法人情報処理推進機構ソフトウェアエンジニアリングセンター。略してIPA/SEC。ITプロジェクトのプロセス改善を進める者であれば、必ず耳にしたことがある組織である。例の民主党政権下で悪名高き「事業仕分け」によってかつての勢いは失ったが、それ以前はソフトウェア・プロセス改善における実戦的なノウハウを安価に提供してくれていた組織であった。
IPA/SECは、ITプロジェクトのプロセス改善について様々な著作を発表しているが、今回紹介する「組込みソフトウェア向けプロジェクト計画立案トレーニングガイド」(略してESMG)は、読んで字の如く「組込みソフトウェア開発におけるプロジェクト計画立案」に関するノウハウをまとめた著作である。トレーニングガイドという書き方から「研修的な内容なのかな?」と誤解を与えるが、そういった内容ではない。どちらかといえば、実戦的なスタイルでのプロジェクト計画の進め方とドキュメント化についてのノウハウを記した著作といった方が良い。
本書で取り扱う領域は、プロジェクト計画の中でも、統合、コスト、スケジュール、品質、要員、コミュニケーション、リスクといった内容についてである。つまりPMBOKで言う所のプロジェクト計画とほぼ重複している。
本書の特徴は、内容が極めて実戦的であること。というのも、本書で紹介されているプロジェクト計画書は、内容的に充実しており、そのまま実務で使えるレベルまで具現化されている。とはいえ、現実のプロジェクト業務で本書のレベルまで「キッチリとした」プロジェクト計画を立案することはかなり困難であり、実際には本書の中からエッセンスを拾い上げ、それぞ実務に応用していくという使い方が実戦的ではないかと思われる。
本書は初版が2011年11月とまだ新しく、そういった意味で古臭さは感じない。現在ではIPA/SECのサイトでPDFファイルが無料公開されており、ITプロジェクトに関わる人であれば、一度は目を通していただきたい著作である。

お奨め度★★★★

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礼文島の旅日記も全部終わらないまま、またまた旅に出かけました。
行先は青森。
今年に入ってから既に3度目の青森旅行です。

今回も風景あり、グルメあり、人情ありとサイコーの旅になりました。
惜しむらくは、登山靴のソールが壊れてしまったため、予定していた八甲田登山が出来なかったこと。

まあ八甲田山については次の機会に期待することにして、取りあえず写真をいくつか紹介します。

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ソフィア会に参加しました

6月中旬のソフィア会に参加しました。プレイしたのは下記の2ゲームです。

珊瑚海キャンペーン(CMJ#114)

イメージ 9CMJ#114の付録ゲームです。エリアマップで描かれた南太平洋地域の地図を用いて1942年~43年前半にかけての陸海空立体作戦を描きます。ユニットの規模は大隊から旅団、数隻の艦隊です。航空部隊はユニット化されず、飛行場マーカーとカードによって間接的に表現されています。
特徴的な点としては、本作は毎Turnにマッププレイかカードプレイかのいずれかを選択し、マッププレイの場合はマップ上での移動・戦闘、カードプレイの場合はカードの補充やカードによるプレイを行います。

今回下名は連合軍を担当しました。日本軍が序盤にガダルカナルへ進出してきたので、ポートモレスピーの守りを固めつつガダルカナルに増援部隊を派遣。エスピリッツサントに海兵隊を上陸せしめて飛行場を整備します。ガダルカナルを巡る数次に渡る海空戦の結果、ガダルカナルの日本軍は玉砕し、同島を連合軍が支配しました。
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ガダルカナルを巡る両軍の攻防

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専用の戦闘マップに展開する日米の機動部隊。こういうギミックを使うと雰囲気が盛り上がって良い。

イメージ 8ニューギニア方面でも連合軍がブナに上陸して日本軍を撃破。ブナの支配を固めます。
最終的にはガダルカナルとブナの両拠点を占領した連合軍の勝利に終わりました。プレイ時間はセットアップも含めて2~3時間です。


イメージ 10ゲームシステムはやや特殊で、カードによるロジスティックスとマップでの軍事行動が混然一体と進められます。カードによってロジスティクスを蓄える方法はこの種のキャンペーンゲームとしては優れたアイデアで、時期によってテンポの異なるキャンペーン級のゲームとしては適切な方法だと思いました。一方で作戦行動や戦闘場面は抽象化されており、「恐るべき水雷戦隊」とか「対空砲火を掻い潜って攻撃する艦爆隊」といった状況の再現には向いていません。また細かい点でいえば、
「コレハイッタイナンノしみゅれーしょんデスカ?」
と思える点もあります。

イメージ 11ただ、我々の太平洋戦争に対する過度の思い入れを排して冷静に眺めてみれば「こんなアプローチもありかな」と思いました。超絶傑作とまでは言わないけど、ちょっとやってみようか?、と誘われて、まあやってみても良いかな、と思えるゲームでした。

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海空戦南太平洋1942 ミッドウェー
ちなみに本作はキャンペーンコマンダーシリーズの第2作目とのこと。同シリーズは2014年6月時点で以下の3作が発表されています。

・Road to Stalingrad
・Coral Sea
・Punic Island

BoadGameGeekによれば、いずれも高い評価を得ているので、特にスターリングラード戦については国際通信社で日本語化して欲しい所です。

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Roads to Stalingrad(Photo by BBG)

西部戦線異常なし(GJ#30)


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第1次大戦の西部戦線全般を扱ったキャンペーンゲームです。所謂「強襲システム」を採用。デッキメイキングとコンボによる作戦構築が基本となります。下名はドイツ軍を担当しました。
今回ドイツ軍は序盤の突破で地歩を広げ、その先鋒部隊はセーヌ河の線まで到達しました。対する連合軍はリールから英大陸派遣軍(BEF)が攻勢を、セダンからカンブレーの線からはフランス軍が反撃を行います。第1Turnの電撃突破に引き続いて第2Turn以降は一転して地味な陣地戦になり、両軍とも砲兵、機関銃、そして毒ガスの猛威によって無為に多くの部隊が失われて行きました。
結局そのような展開のままゲーム終盤を迎えたため、VP的に優位を占めたドイツ軍が寄り切って勝利を収めました。このゲーム、連合軍が結構キツイのかな。序盤にドイツ軍が大きく地歩を広げると、それを取り返すのは連合軍にとってかなりの難事だと思われます。

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1918/1919

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