もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2015年08月

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大東亜戦争というちょっと「右」っぽいタイトルが気になったので、購入しようかどうか迷いました。しかしゲームとして面白そうだし、何といっても日本人がデザインする久しぶりの本格的な太平洋戦争のキャンペーンなので、買ってしまいました。

マップはフルマップ1枚で、東はハワイ諸島から西はセイロン島まで、北がダッチハーバーから南はオーストラリア大陸北部までがポイントトウポイントのマップに描かれています。1Turnは実際の3ヵ月、1ユニットは艦艇が主力艦2隻、巡洋艦以下は4隻以上、航空機は数十機から数百機、1個師団から1個軍団/軍規模の陸軍を表します。

システム的にはGMTのPaths of Gloryに準拠したものになっており、PoGと同じくラージユニットとスモールユニットの違いがあります(戦艦、正規空母はラージユニット、軽空母、巡洋艦等はスモールユニット)。また日本人の拘りとして、「信濃」が空母ではなく戦艦として就役できたり、「伊勢」「日向」を完全空母化できたりします。面白そうなのは新型機の開発で、天山や彗星を開発すると日本軍の練度が1ずつ上がります。SSG/HJの「太平洋艦隊」では、新鋭機就役時期になると自動的に日本海軍の練度が一時的に上昇するように調整されていますが、何だか細工されているようでスッキリしません。その点はこのゲームの方がスマートな処理に思えます。他にも米軍の艦攻が「デバステータ」の場合と「アヴェンジャー」の場合で攻撃効果が異なってくる点などは、デザイナーの航空機に対する拘りを感じます。

シナリオは4本で、うち2本はどちらかと言えば練習用のミニシナリオ。本命のキャンペーンシナリオは1941年10月開始のものと1942年4月開始のものの2本が用意されています。

なんだか航空機や艦船開発に関するカードばかりが目立つのが気になる所。いずれにしても機会を見つけてプレイしてみたい作品です。


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鳳凰山登山の帰りに昼食に立ち寄った店です。「うどん屋源さん」の本店。甲府市内の上石田という所にあります。
事前知識が殆どない状態で入ったので、取りあえずベーシックなかけうどんを注文しました。
これが絶品。
中身は太目の麺とスープという吉田うどん標準系なのですが、汁が良い。「特濃煮干し味」とのことですが、この「特濃煮干し味」がうどんとよく合う。うどんの太さに負けていないコクのある味で、何というか、こんな美味しい吉田うどんは生まれて初めてです。

「うどん屋源さん」。掛け値なしでお奨めできます。

お奨め度★★★★

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8月半ばに鳳凰山に登った記録です。

鳳凰三山に登る

鳳凰三山とは、南アルプス北東部に位置する3つの山塊の総称です。最高峰は標高2841mの観音岳で、他に標高2780mの薬師岳、同2764mの地蔵岳からなります。
鳳凰三山は、私にとって南アルプスの中では唯一登頂を果たしていない百名山だったので、以前から登りたいと思っていた山でした。2年前の夏にも登山を目指して双葉SAで事前車中泊する所までは行ったのですが、天候に恵まれずにリタイア。今回は2度めのチャレンジです。

前回同様、前泊は山梨県の双葉SAで車中泊です。圏央道が茅ヶ崎までつながったので中央道や関越道へのアクセスが滅茶苦茶楽になりました。自宅を出発して1.5時間後にはもう双葉SAに到着。早く着くと睡眠時間が多く取れるので、有難いです。

翌朝はアラームを仕掛け忘れて40分ほど寝坊しました。起きたのは0440頃。朝食と歯磨きを済ませて双葉SAを出発。韮崎のICで高速を降りて国道20号線を西進。途中のコンビニで食料品を買い、登山口である青木鉱泉に着いたのは0615頃でした。

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出発準備に手間取り、出発は0700頃になっていました。今回選んだ中道登山ルートは、薬師岳に至る最短ルート。しかし麓の青木鉱泉(標高1100m)から薬師岳山頂(標高2780m)まで標高差実に1680m。北アルプス三大急登なんて、このコースに比べれば何程の事もありません。
最初登山道が分からず少し右往左往。ようやく登山道らしきものを見つけましたが、それは増水した渓流を横切るコース。無論浅い川なので歩いて渡る分には何の危険もありませんが、靴を履いたまま渡ったのがいけなかった。登山靴に川水が入ってきて中がびしょびしょ。靴下を一旦脱いで絞ったものの、完全に乾くには至らず。足の中が気持ち悪いは、足首が冷えるは、で、この先の長い登山が思いやられます。

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とにもかくにも登山道を見つけたので登っていきます。最初は車も走れる砂利道を登っていくコースです。広い道を40分ほど歩いて標高を200m程稼ぐと、いよいよ中道登山道の核心部に入って来ます。

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登山道入り口に書かれている「所要時間4時間30分 --> 6時間30分」の看板にビビりつつ、登山路に入っていきます。最初は比較的歩きやすい登山道で、単調な登りが続きますが、登り難いような場所はありません。我慢しながら一歩一歩登っていきます。
しかしそれも最初の300mぐらいまでのこと。そこから草に包まれた小山のような所になるのですが、ここから登りが急にきつくなってきます。木の枝がはみ出している所、木が倒れて遮っている所、手で支えなければ登れないような急傾斜、石がゴロゴロしている歩きにくい場所等が次から次へ。ようやくそのような難所を過ぎてやや平坦な草原に出ると、そこには「薬師岳まで3時間」と書かれた看板が目に入って来ます。この段階で標高は約2100m。残すは680mなので1000m程標高を稼いだ計算になります。

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ここから先はそれまで以上の難所の連続。それこそ手で支えなければ登れないような場所、足を踏ん張って這い上がるような場所が何十か所も続きます。後から思えば「よくもまあこんな道を我慢して登ったものだ」と思いますが、登らないことにはゴールはないので、それでも我慢して上ります。

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青木鉱泉から6時間弱が経過した1245にようやく薬師岳山頂にたどり着きました。薬師岳山頂はこれまでの殺風景な登山路とは別世界のような白い石灰岩の楽園で、巨大な岩岩と白亜の石灰岩のコントラストが美しい。自然が作り出す見事な景観にただ感嘆するのみです。

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ここから歩いて5分ほどの場所にある薬師小屋に荷物を下ろし、身軽になった状態で鳳凰三山最高峰の観音岳(2841m)を目指します。標高差は約60mなので困難はなく、歩き始めて40分で観音岳山頂にたどり着きました。観音岳から見る景観は素晴らしく、向こう側には地蔵岳とオベリスクが雄大な姿を見せており、振り返ると薬師岳。そして大きな谷を挟んだ反対側には北岳、間ノ岳、農鳥岳の白峰三山がハッキリと見えています。

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山頂での優雅な時間を十分に満喫し、今日の宿、薬師小屋に下りてきたのは1600頃でした。今日は宿泊客が約20名と少なめで、寝床も余裕で使えます。混むときには畳一畳に2~3人ということもあるそうですが、今日はそんなことはありませんでした。
夕食は1730から。決して贅沢なものではありませんでしたが、山の上で暖かいご飯が食べられることは感謝です。その夜は特に何をするでもなく、持参した本(電子書籍ですが)を読みながら時間を過ごしました。

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翌日は0430頃に起床。外に出てみると霧雨のような雨が降っています。天気予報だと「曇り後雨」でしたが、未明から降っているのは少し寂しい。この分ではご来光も望み薄です。

写真:山小屋(朝)
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0530から朝食。それが終わるとトイレ等を済ませて出発しました。当初の予定では、薬師岳から観音岳、地蔵岳を経て、ドンドコ沢コースを歩く予定でした。しかし稜線に出てみると思いのほか風が強い。幸い昨日の間にピークハンティングは終わっていたので、ここは無理をすることはないと判断し、昨日と同じ中道登山路を下山することにしました。昨日登ってきたコースを下るだけなので特に語るべきことはありません。しかし下りは登りよりも数段楽だったことを伝えておきます。

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1000に青木鉱泉に到着。昨日濡れた渓流も、帰りは迂回路を使ったために無事通過しました。青木鉱泉に寄ってくるのもアリだったのですが、入浴料が高かったのでキャンセル。その代わり、勝沼まで戻って「天空の湯」と呼ばれる温泉設備で汗を流しました。

写真:下り
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感想

登りは兎に角きつかったです。危険個所は特にないのですが、急登をひたすら登るだけ。見所も特にないです。
山頂の稜線部分は石灰岩で白くなっていてとても綺麗です。また薬師岳から観音岳、地蔵岳への稜線部分の美しさも格別です。また南アルプス北部の山々を一望できる点も良いです。

まとめると、登るのは大変だけど、それだけの価値のある山です。

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「ドライブ・オン・クルスク」(以下、DoK)は2008年にStrategy & Tactics誌として発売されたシミュレーションゲームである。テーマは1943年のクルスク戦役で、クルスク突出部に対する南北からのドイツ軍による攻勢を描いている。デザインはタイ・ボンバ氏。

今回、DoKを対人戦でプレイすることになった。以下はその記録である。ちなみに下名はドイツ軍を担当した。

1Turn

ドイツ軍=戦闘、移動、ソ連軍=移動、移動

最前線にいるソ連軍ユニットを直接攻撃できるチャンスである。シークエンスは戦闘-移動を選択。最初に防御ライン沿いに配備されているソ連軍部隊を高比率攻撃で叩き、突破口を穿った後に快速部隊を敵後方に乱入させるというプランだ。
予定通り最前線では数カ所に渡って突破口を穿つ。北方では戦線後方の小都市ドミトリエフ=リゴフスキー(4010)を占領。さらに最前線を突破したドイツ軍装甲部隊がクルスク北方に引かれた3線の防衛ラインのうち2線を抜いた。
南方では前線の防衛ラインを突破したドイツ軍が、第2線であるソ連軍主抵抗線に肉薄。3線に渡って敷かれた主抵抗線の第2線までを突破した。要域オボヤン(2913)まであと1ヘクス。

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ソ連軍は戦略予備として拘置されていた数個の機械化軍団を予備解除して前線に投入する。VPを失うことにはなるが、背に腹は代えられない。機械化予備といっても1ステップユニットが数個だけなので、見た目ほど強くはないのだが・・・。

2Turn

ドイツ軍=戦闘、移動、ソ連軍=移動、移動

ドイツ軍の快進撃は続く。北方からは西に迂回した装甲部隊がリゴフ(3509)北方でソ連軍第2防衛ラインを抜いた。眼前にはクルスクを囲む最終防衛戦が見える。
南方から進撃するドイツ第4装甲軍もオボヤンを占領し、さらに北に進む。この進撃によってスジャ(3007)付近のソ連軍数個軍団が退路を断たれて敵中に孤立してしまう。

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3Turn

北から進む第9軍はルゴフ付近で進路を東に転じてクルスクへ突進する。クルスク前面の複槨陣地はさすがに強力部隊で守られていたが、ドイツ軍も装甲6個師団を集中投入してクルスクへの門を強引にこじ開けて行く。クルスクまで後2ヘクス。
第4装甲軍も後方に包囲した残敵を相当しつつクルスクへ迫る。その先鋒第2SS装甲軍団はクルスク南西3ヘクスに迫り、次のTurnにもクルスク直接攻撃を狙う勢いである。

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4Turn

第9軍と第4装甲軍がクルスクに向けた総攻撃を開始した。超強力なドイツ軍装甲師団を10個以上集めた攻撃に耐えられる防衛ラインなど存在しない。ソ連軍は必死の抵抗を空しくドイツ軍はクルスクまであと1ヘクスまで迫った。

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この段階でソ連軍は勝利を諦めて投了。「チタデレ」作戦はドイツ軍の大勝に終わった。

感想

一言で言えば「ソ連軍が弱すぎる」。これはプレイヤーではなくユニットやシステムといったゲーム上の意味においてである。
まずステップ数。ドイツ軍の大半が2ステップユニットに対してソ連軍は1ステップ。だからBB(ブラッディバス、通常のゲームで言う所の「EX」が出た場合、このゲームではドイツ軍が嬉しい。ソ連軍はただでさえ不足気味のユニットがさらに減らされることになるのだから。そしてこのBBが結構良く出る。

またシステム面での優劣も大きい。各ゲームターン開始時に両プレイヤーは、自らの作戦フェイズの使い方を決めておく必要があるが、そこにも大きな優劣がある。先攻であるドイツ軍は、その時点でベストと思えるプランを選択できるのに対し、ソ連軍はドイツ軍ターン終了後の全般的状況を「予測」し、それに対するプランを計画する必要がある。そしてその「予測」が外れた場合は、ソ連軍の作戦行動は的外れなものになる。

まだある。戦闘結果で後退を強いられた時、ドイツ軍はEZOCに後退が可能だが、ソ連軍はEZOCに後退できない。従ってドイツ軍は「側面など気にせず」に突進しても左程リスクはない。対して後方を遮断されたソ連軍は悲惨だ。補給切れで戦闘力が半減させられた上、戦闘結果で後退の目が出ようもののなら、部隊はごっそり壊滅してしまう。結果としてドイツ軍の「いけいけドンドン」的なプレイになる。

他にも戦闘時のコラムシフトがドイツ軍有利だとか、SS装甲軍団に関する優越ルールとか、ドイツ軍にのみ許された航空支援ルールとか、挙げればキリがない程だ。ヒトラーやマンシュタインがこのゲームをプレイすれば、泣いて喜ぶような内容である。

結論から言えば、このゲームは競技性に乏しくゲームとしては一方的でつまらない。また歴史性についても当時のドイツ軍では考えられない程突破力が大きく、その点についても評価が下がる。総じて歴史性、競技性とも及第点とは言えない作品に思えてしまった。

ただソ連軍に勝機がないか、と言われれば、そうとも断言できない。このゲーム、オーバーランのルールがないので、例えばドイツ軍から1ヘクスだけ離れたヘクスに弱い部隊で阻止線を形成し、ドイツ軍の進撃速度を鈍らせれば、少しは時間稼ぎができるかも・・・。と思って地図を見た。上手く戦えば第3Turnまでは遅退戦術で時間稼ぎができそう。第4Turnの段階でクルスクに鉄壁の防衛ラインを敷くことができれば、なんとかなるかもしれない。あくまでも仮想の話だが・・・。

P.S. このゲームのデザイナーはタイ・ボンバ氏。私の中でのボンバ氏のイメージは、「豪快だが荒削りで洗練されていないシステムのゲームをデザインする」「何故かドイツ軍有利なゲームが多い」というものであったが、本作をプレイしてみて、その感をさらに強く持った次第である。


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倉敷での某イベントに向かう途中、台風に足止めを食らった福井の街中で立ち寄ったのが焼き鳥の店「秋吉」です。なんでも福井が発祥の地の焼き鳥チェーンだそうで、福井県下に28店舗、全国で111店舗あるそうです。

私が行ったのは「秋吉-福井片町店」で、1900前に店に入った時は先に4名程待っていましたが、自分が店から出る頃には20人以上が待ち行列を作っていました。

この店、焼き鳥は原則5本セットからなのですが、5本でも1本1本が小さいので、5本食べてもそんなに腹には来ません。若鳥、ネギマ、串カツ、豚ロース等を注文しましたが、それもこれも味が個性的でグー。追加で頼んだキャベツ、きゅうりも美味しい。極めつけは「占め」に注文した焼きおにぎり。これがこんがり焼けていて実に旨い。

チェーン店なので味は大したことはないだろう、思ったら、良い意味で裏切られました。

福井に立ち寄った際、時間が許せば立ち寄って頂きたい店です。

お奨め度★★★★

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