アメーバ経営-ひとりひとりの社員が主役
稲盛和夫 日経ビジネス文庫
京セラの創設者でKDDIの設立、JALの立て直しに尽力した稲盛和夫氏の経営手法であるアメーバ経営について記した著作である。アメーバ経営とは、大きな組織をいくつかの小組織に分割し、それぞれの組織(アメーバ)が独立採算制で運営していく経営手法である。大きな組織を小さな組織に分割する、というのは一般的な組織体のスタイルだが、その小組織が独立採算制というのがこの方式の特徴である。筆者によれば、アメーバ経営にすることによって経営者意識を持ったリーダーを育成するとともに、全員参加経営を実現する方法だという。筆者は経営スキルに乏しいので、筆者の主張が正しいのかどうかは判断できないが、読んでいて「なるほど」と納得する部分が多かった。ただ、「京セラに勤めると色々大変そうだなぁ・・」とも思った。
お奨め度★★★