もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2016年08月

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日本でも珍しい駅舎と宿が一体化した駅の宿「ひらふ」。ひらふ=比羅夫駅といっても北海道に詳しい人以外は殆ど知らないと思いますが、ニセコ地区のニセコ駅と倶知安駅の間にある駅です。ニセコと倶知安はいずれもニセコ観光の拠点駅なのでそこそこ乗降客はいるようですが、この比羅夫はその間にあってまさに「秘境駅」に近い感じの駅です。

駅に着いたらすぐ目の前が宿なのでそのままチェックイン。宿の感じは、ユースホステルやとほ宿と同じようなドミトリー形式です(一応個室もあります)。料金はユースよりは高くてとほ宿と同じぐらいです。

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食事は駅舎でのバーベキュー。羊肉と野菜というシンプルな構成です。味はとにかく、量が多い。腹いっぱい食べる分には好都合ですが、とてもじゃないけど全部は食べきれません。

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お風呂も駅舎に面した場所にあってなかなか豪快です。丸木小屋の中に1人分ぐらいの浴槽と洗い場があり、洗い場と着替えスペースがあります。外から虫さん達が進入してくるので、女性には厳しいかも・・・。

夜は夜汽車を見ながら星空観測ができる素敵な場所です。

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今回は夏の訪問でしたが、次回は冬に尋ねてみたいですね。その時は雪景色と冬の夜空を堪能したいです。

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ガ島航空戦(上)

梅本弘 大日本絵画

ガダルカナル上空における日米航空戦を扱った著作である。この著者のシリーズは、零戦と米軍機の対決に焦点を当てて、彼我の戦闘記録に基づいて実際の戦果、損害を導き出している点に特徴がある。この方式は別に目新しい方法ではなく、特に欧米の記録ではこの種の分析を採用している事例が多い。ガ島航空戦についても、John B.Lundstrom氏が、その著書「The First Team and the Guadalcalnal Campaign」で、F4Fと零戦の「実際の」戦果・損害について詳細な検証をしている。いずれにしても日本人の手でこのような分析が行われることは貴重であり、本書の意義は大きいと言えよう。日本海軍航空隊に興味がある向きや日米航空戦に興味がある御仁には絶対おすすめの著作である。下巻に期待したい。

お奨め度★★★★★

ガ島航空戦(上) 海軍零戦隊撃墜戦記1 海軍零戦隊撃墜戦記2 海軍零戦隊撃墜戦記3 The First Team - Pacific Naval Air Combat from Pearl Harbor to Midway 1942 The First Team and the Guadalcalnal Campaign

ガ島航空戦(上)
海軍零戦隊撃墜戦記1
海軍零戦隊撃墜戦記2
海軍零戦隊撃墜戦記3
The First Team - Pacific Naval Air Combat from Pearl Harbor to Midway 1942
The First Team and the Guadalcalnal Campaign







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横浜中華街の店は玉石混交の感があり、かつて神奈川に移り住んだ時に中華街を訪れた際には、立ち寄った店があまり美味しい店ではなく、がっかりした覚えがあります。

そんなこんなで中華街にはあまり良い思い出がないのですが、先日のYSGA例会が終わった後に立ち寄ったこの「福満園」は、美味しい店でした。

噂によると四川風料理が旨いとのことでしたが、初めてなので少し警戒して黒炒飯とピリ辛餃子を注文しました。餃子はまあ普通に辛い餃子でしたが、黒炒飯はおいしかった。醤油味でこんがりと味付けされ、米との相性も良かったです。

四川風の肉料理も少し味見をさせてもらいましたが、こちらも山椒のピリ辛感が程よい感じで、夏の疲れた体に程よい刺激を感じさせてくれました。ビールと一緒に食べると良い感じです。次回はこちらをメインしたいな。

お奨め度★★★★


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太平洋の試練-真珠湾からミッドウェーまで

イアン・トール 村上和久訳 文芸春秋

太平洋戦争初期、真珠湾攻撃からミッドウェー海戦までの戦いを主に米軍側の視点で描いた作品である。米軍側からとはいっても、今では日本側の事情が米側にもかなり正確に伝わっているので、日本側の事情についてもそれなりに詳しい。日本側のミッドウェー作戦についても構想段階から描かれており、当然ながら日本側の戦略に対しては評価が手厳しい。
日本では余り知られていない事として、例えば珊瑚海海戦での米艦爆の照準器不良問題(急降下すると曇って使い物にならなくなる)や、真珠湾攻撃直後における米国内の混乱状況については、興味深く読めた。また言うまでもないが、特に下巻で触れられている珊瑚海、ミッドウェー海戦の描写については、(他の著作でもそうだが)血沸き肉躍る場面であった。
もう1点、本書の興味深い点として、戦前の日本政治についてかなり詳しい描写がなされており、それに対する筆者の評価が記されている点である。筆者によれば、戦前の日本はテロによって国家の行く末が決められ、もはや議会政治が機能していなかったとのこと。全く以て妥当な評価である。

お奨め度★★★★




太平洋の試練(上)-真珠湾からミッドウェーまで 太平洋の試練(下)-真珠湾からミッドウェーまで 太平洋の試練(上)-ガダルカナルからサイパン陥落まで 太平洋の試練(下)-ガダルカナルからサイパン陥落まで 太平洋の試練(上)-レイテから終戦まで 太平洋の試練(下)-レイテから終戦まで

太平洋の試練(上)-真珠湾からミッドウェーまで
太平洋の試練(下)-真珠湾からミッドウェーまで
太平洋の試練(上)-ガダルカナルからサイパン陥落まで
太平洋の試練(下)-ガダルカナルからサイパン陥落まで
太平洋の試練(上)-レイテから終戦まで
太平洋の試練(下)-レイテから終戦まで

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久しぶりに新版Ukraine'43をプレイした。今回は枢軸軍を担当する。ルールはGMT社のLiving Rule 7-4-15版に従い、SS装甲師団2個を投入すればティーガーシフトが得られる選択ルールを採用した。

これまでの展開
第1~3Turn
第4~7Turn
第8~12Turn

13Turn(43/10/01)

イメージ 510月になった。10月に入ると天候チェックにより1/3の確率で雨天になる。雨天になると航空支援が得られないだけではなく、全ての攻撃に左へ1シフトがつく他、補給線で2級道路の移動コストが1/2から1に変更になり、さらに2級河川を渡河する際に+1の移動コストがかかってくる。特に2級道路の移動コストが重要で、これによりソ連軍の補給範囲は一気に小さくなる。まさに雨はソ連軍にとって「泣き面に蜂」、ドイツ軍にとっては「干天の慈雨」というべき存在なのだ。

そして期待の天候チェック。結果はドイツ軍の期待通り「雨」であった。落胆するソ連軍プレイヤー。それでもソ連軍は雨の中、ハリコフ南方からレゾバヤ(Lezovaya 4321)付近にかけてガッチリと構築されたドイツ軍防衛線に対し、1-2~2-1の低中比率攻撃を5箇所で実施した。一連の攻撃でソ連軍は装甲1ステップを含む計5ステップを失ったが(ドイツ軍の損害は1ステップのみ)、それでも3箇所でドイツ軍を撃破し、後退させていた。そしてポルタワ(Poltava 3316)も包囲した。

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ドイツ軍はポルタワ西方で反撃を実施。包囲輪を形成していた歩兵2個軍団を撃破し、ポルタワで包囲されていた第13装甲師団(6-5-7)を救出した。

獲得VP=17(18)

14Turn(43/10/06)

イメージ 6またもや雨が降った。2Turn連続の雨でさすがのソ連軍プレイヤーも落胆を隠せない。ソ連軍はポルタワに対して4-1攻撃を行い、これを陥落させた。またノガリステップで1-1~5-1の中高比率戦闘を3個所で実施。いずれもドイツ軍を後退させていたが、ドイツ軍も素直に後退していく。

その間、戦線後方のドニエプル川方面ではドイツ軍による要塞線構築が着々と進み、既に河岸の主要都市はいずれも陣地化されていた他、ザポロジェ(Zaporozh'ye 3928)からマリウポリ(Mariupol 5133)に至る所謂ヴォーランラインもほぼ完成している。

ポルタワを失ったドイツ軍はドニエプル川以東を守る必要性がほぼなくなったので、続々とドニエプル対岸に逃れていった。ザポロジェ、ドニエプルペトロフスク(Dnepropetrovsk 3724)、チェルカッシー(Cherkassy 2118)の鉄道橋や道路橋はドイツ軍の車両と将兵で溢れた。さらにドニプロゼルジーンシク(Dneprodzerzhinsk 3524)西方には臨時の舟橋が設置され、そこからはGD師団を含む複数のドイツ軍がドニエプル川対岸へと逃れていった。ザポロジェの南側はドニエプル川が湾曲しているので、先の述べたヴォータンラインがドイツ軍にとっての主要防衛線になる。

こうしてドイツ軍がドニエプル川からアゾフ海にかけて鉄壁の防衛線を築いた。

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この段階でほぼ勝負あったと判断した両プレイヤーの合意でゲーム終了となり、ドイツ軍の勝利が確定した。

獲得VP=19(20)

感想

イメージ 7まず長考について。
今回はかなり長考させてもらった。後で記録を調べてみたら、ドイツ軍の方が1.5~2倍ぐらい時間を使わせてもらっている。申し訳ないとは思うが、ドイツ軍はワンミスで致命傷となりかねないので許してほしい。

前回のキャンペーン時と比べると、気分的には苦しかった。特に序盤大きく西に抜けられた時にはかなりプレッシャーを感じた。序盤に相手の出目が走って何個所も突破口を空けられた時には本当に苦しかった。

イメージ 8意外な事に損害比で見ると、前回のキャンペーン時の時に比べると今回の方がドイツ軍にとって成績が良かった。前回のプレイで独ソのステップ損失数は1:1.54、ゲーム終了時の残存ステップ数は1:1.68であった。それが今回はそれぞれ1:1.93、1:1.40で、比率的には良くなっている。唯一ドイツ軍の残存ステップ数だけは、前回99ステップに対して今回は96ステップ。それだけ両軍共激しい戦いを演じたということであろう。

上記の原因として考えられるのは、ソ連軍プレイヤーの戦意が前回の対戦相手氏よりも苛烈であったこと。そのためにドイツ側としても手抜きが出来ず、勢い苛烈な反撃を仕掛けることになったこと。その一例がドイツ側の長考と中盤から終盤にかけてドイツ軍が多用した「落穂拾い」攻撃であった。

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イメージ 9プレイ途中に気づいたことだが、ドイツ軍をプレイしている際には、ソ連軍の攻撃パターンを把握しておくことが重要である。よくあるプレイスタイルにソ連軍がユニットを動かしている時には席を立って他の対戦を見物し、ソ連軍プレイヤーが移動を終えた時に席に戻る、というのがあるが、これは余りお奨めできない。無論、ソ連側の動きを逐次監視しておけ、とまでは言わない(そんなことをされればソ連軍プレイヤーが嫌がるだろうし、ドイツ側の集中力も持続できない)が、ソ連軍がその移動の半分ぐらい終わった時点で一旦席に戻り、ソ連軍がどういう攻撃を意図しているのかを把握するのが重要である。できれば戦闘比の概略も把握しておくことが望ましい。そうすればソ連軍が何を意図しているのか、どの攻撃が致命傷となり得るのかが把握でき、それに対してマンシュタイン効果や断固たる防御、航空支援などを使うべきポイントが見えてくる。また予め戦闘比を把握しておけば、戦闘時に改めて戦闘比を数え直す必要がある程度抑制されるので、プレイ時間の短縮も期待できる。
私自身、ゲーム前半は「席をはずして攻撃直前に戻って来る」プレイスタイルだったので、細かい失敗が多かった。後半は上記を意識してプレイスタイルを変更したので、マンシュタイン効果等をある程度上手く使えるようになったと思っている。

いずれにしてもUkraine'43(第2版)は本当に面白い。適切なゲーム性と高い歴史再現性。独ソ両軍とも苦しみと楽しみを味わえる稀有な傑作ゲームだと思える。旧版に見られたようなややゲーム的な包囲攻撃も本作では通用し難く、むしろ真の意味で戦略眼を問われる作品に仕上がっていると思っている。

最後に今回2日間に渡ってお相手頂いた対戦相手氏には、心からお礼を申し上げたい。


Game Journal 93-パンツァーカイル
パンツァー・オペラツィオーネン――第三装甲集団司令官「バルバロッサ」作戦回顧録 独ソ戦大全 失われた勝利(上) 失われた勝利(下)

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