もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2019年11月

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マーク・シモニッチの最新作「Stalingrad'42」が到着した。
1942年6月末から同年12月までのロシア南部における独ソの戦いを再現する作品である。1Hex=10マイル、1Turn=3~7日(時期によって1Turnの長さが異なる)、1ユニットは基本的に1個師団を表している。
コンポーネントを見ると、カウンターシートが3枚(約600個)。マップがフルマップ2枚、ハーフマップ2枚。全部繋げるとフルマップ3枚相当になり、ちょっとしたビッグゲームである(かつてのSPIのDrive on Stalingradは確かフルマップ2枚だったような・・・)。

基本システムは、Ukraine'43第2版(以下、U43)とほぼ等しく、ZOCボンド、戦闘比による戦闘、戦車シフト、砲兵支援、航空支援等のルールがある。さらに突破後の機動襲撃ルールも存在している。なおエリート効果は断固たる防御と回復時のみ適用され、U43のように防御時にもエリートシフトが得られる、ということはない。また断固たる防御の結果に「部分成功」という結果が追加されている。これは敵による部分的な浸透を許したような状況を再現したものであり、この時期の市街地における激烈な戦闘を再現するようになっている。さらに上級ルールでは都市ヘクスにおける同一ヘクス戦闘もルール化されており、血で血を洗う市街戦を堪能できそうだ。

シナリオはドイツ軍の初期突破を扱った「Fall Blau」(8Turn、フルマップ1枚)。コーカサス地方での戦いを再現する「Caucasus Campagin」(18Turn、ハーフマップ2枚)。1942年冬季におけるソ連軍の反攻作戦を扱った「Operation Uranus」(9Turn、フルマップ2枚)。そして全36Turnのフルキャンペーンシナリオの計4本である。

なかなか歯ごたえのある作品。ちょっとしたビッグゲームの趣もあるので、じっくりと取り組んでみたい作品だ。

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スターリングラード 運命の攻囲戦 1942-1943 独ソ戦全史: 「史上最大の地上戦」の実像 戦略・戦術分析 パンツァー・オペラツィオーネン――第三装甲集団司令官「バルバロッサ」作戦回顧録 独ソ戦 絶滅戦争の惨禍

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多数のご来場、ありがとうございました。
次回もよろしくお願いします。

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北海道道東地区には魅力的な山が沢山あります。羅臼岳、斜里岳、硫黄岳。今回紹介する阿寒岳も道東地区を代表する山の1つです。
糠平温泉の宿を早朝に出発。車で2時間ほど走って阿寒岳麓の登山口に着いたのは0800頃であった。準備を整えてすぐに出発。最初は樹林帯の中を歩いて行く。

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30分ほど歩いて視界が開けてくると、前方に雌阿寒岳の雄大な姿が。ここからはハイマツ帯の中を歩いて行く。3合目から4合目までは殆ど水平な登山路であったが、4合目からは急な登りになる。ハイマツ帯なので視界は開けており、背後には阿寒岳周囲の森林地帯とオンネトーの青い水が美しい姿を見せている。7合目まではそんな風景を楽しみながらの登山が続く。

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7合目から先は植物がなくなり、火山性の景観が広がっている。さらに9合目まで上がると風が強くなり、吹き飛ばされそうな風に耐えながらも山頂を目指す。


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山頂に着いたのは1000少し前。登りの所要時間は1:45ぐらいだった。山頂も風が強かったが、北側には雌阿寒岳の噴火口が独特の景観を作り出しており、南側には阿寒湖や雄阿寒岳が雄大な景観を形作っている。

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帰りは元来た道を引き返し、所要時間2時間弱で登山口に戻って来た。
今回の雌阿寒岳登山は個人的には3度目。1回目は2002年の夏(その時は山頂から阿寒富士を経由してオンネトーに下山した)、2回目は2016年10月(その時は山頂手前で強風の為に引き返す)であった。今回の登山で雌阿寒岳が登りやすく山岳景観を楽しめる良い山だということを再確認した。

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ヤマケイアルペンガイド 北海道の山 日本百名山地図帳 日本百名山山歩きガイド(上) 日本百名山

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ゲームマーケット2019秋に参加します。
11月24日(日)の1日のみで、YSGAのブースに出店します。
番号はP05です。
今回用意する作品は以下の通りです。

・ソロモン夜襲戦DX  水上戦ゲーム【新作】
・海空戦!南太平洋1942 空母戦ゲーム【残部僅少】
・決戦、ア・バオア・クー
・海空戦No.1
・海空戦No.2
・PFB2018

皆様のお越しをお待ちしております。

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191005_世界の艦船

世界の艦船増刊158集「世界の海軍2019-2020」

海人社

ミリタリーバランスの海軍版的な内容であり、2019年3月における世界の海軍について、戦力概要が記されている。毎年発刊されているので、例えば10年前のものと見比べてみよう。
まず世界最強のアメリカ海軍だが、潜水艦は72隻から3隻減の69隻。空母は11隻で横ばいだが、「エンタープライズ」が退役し「G.R.フォード」が就役。巡洋艦は22隻のまま、駆逐艦68隻は15隻増で、フリゲート艦は前回30隻が今回0である。全般的には米海軍の戦力は横ばいまたは微減といった所。
成長著しい中国海軍は、空母「遼寧」(2012年就役)が一番の目玉。10年前は改造工事中とされていた。また弾道ミサイル潜水艦「晋」級は、10年前は建造中であったが、今回は4隻就役済である。もっと顕著なのは水上艦艇で10年前は情報すらなかった「旅洋3」型が既に11隻就役済。さらに1万トンを超える「055」型の情報も加わっている。
我が海上自衛隊は、潜水艦16->19隻、護衛艦53->48隻と、いずれも概ね横ばい。最新の「そうりゅう」級は、前回1隻から今回は10隻となり、潜水艦戦力の質的強化は着実に進んでいる。またDDHは前回空母型は「ひゅうが」1艦のみだったのに対し、今回は「いずも」級2隻、「ひゅうが」級2隻がいずれも空母型となり、さらに「いずも」級にF-35Bの搭載が計画されているなど、こちらも強化が進んでいる。水上艦は、前回はイージス艦6隻に対して今回は変化なし(「まや」「はぐろ」は本書の執筆時点では就役前)、汎用護衛艦は「あきづき」級4隻、「あさひ」級2隻が加わっている。全般に海上自衛隊の戦力強化は着実に進んでいるが、周辺諸国の軍事力強化と比較した場合、後手に回っている感は否めない。

お奨め度★★★

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