
1942年6月末から同年12月までのロシア南部における独ソの戦いを再現する作品である。1Hex=10マイル、1Turn=3~7日(時期によって1Turnの長さが異なる)、1ユニットは基本的に1個師団を表している。
コンポーネントを見ると、カウンターシートが3枚(約600個)。マップがフルマップ2枚、ハーフマップ2枚。全部繋げるとフルマップ3枚相当になり、ちょっとしたビッグゲームである(かつてのSPIのDrive on Stalingradは確かフルマップ2枚だったような・・・)。
基本システムは、Ukraine'43第2版(以下、U43)とほぼ等しく、ZOCボンド、戦闘比による戦闘、戦車シフト、砲兵支援、航空支援等のルールがある。さらに突破後の機動襲撃ルールも存在している。なおエリート効果は断固たる防御と回復時のみ適用され、U43のように防御時にもエリートシフトが得られる、ということはない。また断固たる防御の結果に「部分成功」という結果が追加されている。これは敵による部分的な浸透を許したような状況を再現したものであり、この時期の市街地における激烈な戦闘を再現するようになっている。さらに上級ルールでは都市ヘクスにおける同一ヘクス戦闘もルール化されており、血で血を洗う市街戦を堪能できそうだ。
シナリオはドイツ軍の初期突破を扱った「Fall Blau」(8Turn、フルマップ1枚)。コーカサス地方での戦いを再現する「Caucasus Campagin」(18Turn、ハーフマップ2枚)。1942年冬季におけるソ連軍の反攻作戦を扱った「Operation Uranus」(9Turn、フルマップ2枚)。そして全36Turnのフルキャンペーンシナリオの計4本である。







