もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2020年02月

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191102台湾グルメ

台湾グルメ350品

光瀬憲子 双葉文庫

台湾料理を名物、ご飯もの、麺類、粉もの、鍋もの等計350品目を集めて、その内容を紹介した著作である。台湾旅行した時、「あれ、美味しそうだな、でも何て呼ぶんだろ?、わからない、食べたいけど、読み方がわからないから・・・」と言った時に重宝しそう。また台湾旅行に行く前に読んで、「次に行くときにはこれ食べたいな」といった楽しみ方もOK。

お奨め度★★★

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基隆といえば 、廟口夜店と呼ばれる屋台が有名。雨の中、早速行ってみました。
基隆の駅からはおよそ10分程。港を横目に見ながら対岸にあります。
L字型になった小道の両サイドに屋台が沢山。台湾料理の店がずらり。中にはカニをそのまま食べさせてくれる店とか、寿司を売っている店とか。値段は千差万別ですが、普通の御飯だったら適当に食べても100元(360円)以下です。逆に単品で100元を超えると「高い」と感じてしまいます。

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最初に入って店ではエノキや椎茸が入ったあんかけスープとチマキ風のご飯を注文しました。いずれも味が染みていて絶品です。これで90元。次に行った店では、定番の魯肉飯を注文。茶碗一杯の魯肉飯ですが、肉の味が染みていて絶品でありました。
基隆廟口夜店。台湾のグルメが一同に会した感の場所です。台北からの所要時間は約1時間で交通費も安い(往復で90元弱)なので、ちょこちょこ行きたい場所です。

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(つづく)

夜店散策に夢中になって現地通貨の入った財布を紛失してしまい、危うく遭難しかけたことは、ここだけの話にしておきましょう(;^_^A。

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内湾線と六家線を乗り潰した 後、一旦高鐵(台湾新幹線)で台北に戻り、コインロッカーに荷物を預けた後、向かったのが観光地で名高い九分です。現地時間1600過ぎに瑞芳駅に到着。そこからバスに乗り換えて15分ほどで観光地九分に到着です。九分の魅力は夜景の美しさなのですが、その日は生憎雨模様。しかも九分の山岳地帯に入れば入るほど雨が強くなってきます。結局人混みに紛れながらずぶ濡れになっただけで、殆ど得るものがない訪問でした。

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気を取り直して基隆へ。瑞芳から一旦七猪駅に戻り、そこから基隆に向けて枝分かれしている路線に乗ります。基隆に着いたのは1820頃。冬場なので辺りは真っ暗。港町の夜景は格別でした。
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(つづく)

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内湾(ねいわん)線とは、台湾北西部を走るローカル支線で、新竹と内湾の間27.9kmを結んでいます。この内湾線と、途中竹中から六家へ延びる支線の六家線は、私にとって最後に残った台湾鐵道の未乗車区間でした。そこで12月のある日、安い航空券をゲットして内湾線の乗潰しに出かけました。

早朝の便で羽田を出発し(前夜は羽田空港近くのホテルに泊まりました)、台湾桃園国際空港には現地時間0930頃に到着しました。入国手続きを済ませてMRTの駅に降りて、まずは桃園国際空港とMRT環北駅の間を乗潰します。
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高鐵桃園駅で高鐵(台湾の新幹線)に乗り換えて、1駅向こうの新竹で下車。この高鐵新竹駅と台鐵(台鐵とは台湾の国鉄)六家駅とは近接した場所に位置しているので、事実上の乗換駅です。因みに台鐵と高鐵とは経営母体が異なるので、切符等の互換性は殆どありません(一部の外国人向け共有切符が例外かな)。

最初は六家と竹中の間を結ぶ六家線を乗り潰し後、いよいよ本命である内湾線に入っていきます。因みにその時乗った車両は2両編成。前車両が観光列車風になっていて、思わず「ラッキー」と思いました。

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最初は平野部の風景で、北側が田園地帯、南側に高層住宅が立ち並ぶという「いかにも台湾らしい」風景が続きます。
やがて山間部に入っていくと、山々の間に南国らしい植物が見られ、南方の風情を楽しめます。所々に台湾風の集落があるのも良し。途中駅で旧型客車を改良して売店化している風景もありました。

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終点内湾までの所要時間は竹中からだと約50分。内湾の駅前は「これぞ台湾」といった集落の風景です。駅前をブラブラして美味しい台湾メシを食べる手もあったのですが、時間の制約もあったので、ここは我慢しました。

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帰りは1248内湾発の竹中行きに乗り、竹中からは新竹行きに乗り替えました。新竹着は1348で、内湾からの所要時間は丁度1時間でした。
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(つづく)

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191110_中国40

戦略家として名高いルトワック氏が唱えた中国戦略論。氏によれば、中国(中華人民共和国=中共)は、1976年の毛沢東死亡以降は3段階の戦略を採用してきたという。最も成功した「中国1.0」は、所謂「平和攻勢」。「中国は危険ではありませんよ、領土的野心は持ちませんよ」と平和的な態度に終始することで周辺諸国と有利な関係を築いた。次の「中国2.0」は「強硬路線」。南シナ海での攻勢、日本に対する尖閣諸島の領有権主張等、露骨とも思える対外強硬路線である。しかし筆者によれば「中国2.0」は失敗であったという。何故なら日本やインドといった大国をはじめ、東南アジア諸国も中国に敵対する姿勢を示したからだ。彼らは米国と結託し、中国包囲網を形成した。そこで中国は戦略を変え、所謂「中国3.0」と呼ばれる戦略を採用した。これはインドや日本といった「強敵」に対しては領土的野心を控え目にし、「弱い」南シナ海周辺諸国を狙い撃ちにする戦略だという。しかしこの「中国3.0」も失敗に終わりそうだ。何故なら「弱い」国々も米国と結託することで中国の侵略に対抗できるからだ。そしてこのような状況下で中国が採用するであろう「中国4.0」はどのような戦略なのか。それは今の所誰も知らない。
本書は中国に関する戦略論を示しながらも、その一方で日本に対しても取りうるべき戦略について呈言している。筆者の定義によれば、日本は真の意味で「大国」ではない(大国とは戦争を正当化できる国のことである)。そして恐らく中国は「大国」だ。大国の脅威に直面した中小国というのが日本の立場だが、そのような状況下で日本の取るべき戦略は何か。その答えは本書を読んで確認して頂きたいが、少なくとも現政権の対外政策は「かなり上手くやっている」と評価しても良いのではないだろうか。

お奨め度★★★★

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