地中海の戦い
三野正洋 朝日ソノラマ
本書は1993年、すなわち今から約30年前に発売された著作である。21世紀の現在でもWW2期の地中海を巡る海上戦闘については、日本語で読める著作が少ないのが現状だが、約30年前も現在とほぼ同じような状況であった。そんな中、WW2期における地中海の海上戦闘を分かりやすく解説したのが本書である。
「わかりやすく」「簡潔に」ということで、個々の戦闘描写についてはあまり詳しく触れてはいないが、タラント空襲、マタパン沖海戦、シルテ沖海戦、ペデスタル作戦、戦艦ローマの撃沈等、地中海を巡る戦いのキーポイントはしっかりと押さえてある。
苦言を書くと、途中に出てくる年表と撃沈された軍艦のリストはやや煩く感じる。こういった資料は巻末に纏めておいた方が良いと思う。
ともあれ、地中海海戦というマイナーテーマに果敢にチャレンジし、その実情を世間に広く知らしめたという点で、本書は評価に値する作品と言える。
「わかりやすく」「簡潔に」ということで、個々の戦闘描写についてはあまり詳しく触れてはいないが、タラント空襲、マタパン沖海戦、シルテ沖海戦、ペデスタル作戦、戦艦ローマの撃沈等、地中海を巡る戦いのキーポイントはしっかりと押さえてある。
苦言を書くと、途中に出てくる年表と撃沈された軍艦のリストはやや煩く感じる。こういった資料は巻末に纏めておいた方が良いと思う。
ともあれ、地中海海戦というマイナーテーマに果敢にチャレンジし、その実情を世間に広く知らしめたという点で、本書は評価に値する作品と言える。
お奨め度★★★