もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2020年07月

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Eastern Fleet(以下、本作)は、Avalanch Press社が2001年に発表したシミュレーションゲームである。同社のSecond World War at Sea(SWWAS)シリーズの1作で、テーマは1942年におけるインド洋における日米海軍同士の対決である。スケールやシステムはSWWASシリーズと共通であり、1スクエア36海里、1Turn=4時間、1ユニット=1隻(駆逐艦以上)、航空機1個中隊(約12機)である。
今回、作戦シナリオNo.4「South of Ceylon」をプレイしてみた。これは日本軍の南雲機動部隊によるセイロン島攻撃を再現するヒストリカルシナリオである。下名は連合軍を担当した。

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感想

RN_CA10この時点で時間的にもキリの良い時間だったので、いったんお開きにした。ここまでで全48Turn中10Turnまで終了。所要時間はセットアップを含めて6~7時間であった。
この時点で日本軍の獲得したVPは、輸送船撃沈35隻(70VP)、飛行場1ヵ所無力化(10VP)で合計80VP。対する英軍は、航空機4ステップ撃破(24VP)、軽空母「龍驤」撃沈(122x2=244VP)の合計268VP。日本軍が勝利するためには、VPで英軍よりも少なくとも50VP上回る必要があるので、日本軍勝利のためにはさらに約250VPの獲得が必要になる。ただし「龍驤」のVP値=122VPは、「翔鶴」「瑞鶴」と並んで日本空母の中では最高値。いくらなんでも過大なので、ひょっとしたら誤記かもしれない。ちなみに同じシリーズ作品のMidwayでは、「龍驤」のVP値は63VPになっていた。この数値を採用すると、この時点での英軍の獲得VPは(63x2+24=150VPとなる。これなら日本軍はあと120VPを獲得すれば勝利できる。120VPは輸送船60隻撃沈で達成可能であり、残り期間(計34Turn)を考えれば、決して困難な数値ではない。

JP_IBoatとりあえず感想を書いてみる。まずコンポーネントの不備が目立つ。先に書いた「龍驤」のVPもそうだが、潜水艦の搭載魚雷数についての記載がないのも痛い。今回は暫定的に「1隻あたり3発」としてプレイしたが、Midwayのデータを見ると、伊号潜水艦で1隻あたり4発、呂号潜水艦で1隻あたり2発が正しい数値であった。惜しい。またも航空基地の対空火力についての記載がない。これも困った。

システム的にはSWWASシリーズ共通なので、改めて述べる事はあまりない。少し残念だったのは、例えばMidway等に比べるとチャートの枚数が増えた(ルールが増えたことによる)ので、お目当てのチャートを見つけるのに時間がかかった。チャートのデザインも色使いが拙いので見づらい。
Eastern Fleetについていえば、大半のシナリオが南雲機動部隊によるセイロン島空襲に関連するものになっており、それ以外は全て仮想戦である。結局史実のセイロン攻撃しか楽しめるシナリオはないということになる。

RN_Fulmarそのセイロン攻撃シナリオだが、圧倒的な破壊力を持つ南雲機動部隊に対し、兵力に劣る英艦隊がまともに挑戦するのは困難だ。うまく奇襲に成功すれば良いが、そうでなければ質量両面で優位に立つ南雲機動部隊の独壇場になる。そもそも足の短い英軍機の場合、敵艦隊を4スクエア(約150海里)以内に捉えない限り、攻撃隊を発進させることすらできないのだ。それに対して南雲機動部隊はその2倍にあたる8スクエアから攻撃が可能だ。普通に戦えば、南雲機動部隊と英機動部隊の直接対決が後者の一方的な敗北に終わることが容易に予想できる。

RN_BB02上記に鑑み、英艦隊としては南雲機動部隊との直接対決は回避して逃げ回る他ない。雷撃機も母艦から下ろして基地に展開させた方が良いかもしれない。後に述べる機会があるとは思うが、本作では基地に籠った敵機を排除するのが非常に困難なのだ。英軍の強みは戦艦戦力の優位だが(隻数で1隻勝っている上、技量や性能でも勝っている)、巡洋艦以下で日本軍が有利なので、戦艦の優位性は怪しくなる。航空戦力の差をも加味すると、艦隊決戦を挑む英艦隊は「漸減作戦」の餌食になる他ない。
[RAF_Hurri1]英軍の頼みは基地航空兵力である。このゲームに限らずSWWASシリーズでは航空基地の防御力が大きい。対艦攻撃では無類の強さを発揮する空母艦載機も、対基地攻撃では1ユニットあたり僅か1火力。火力分だけダイスを振って6の目が出た分だけ命中というシステム。さらに飛行場を使用不能にするためには10回分の命中が必要になる。南雲機動部隊が保有する艦載機ユニット計26.5ユニットの全力攻撃2~3回で漸く達成できるかもしれない数値だ。しかもその間対空砲火による損害は増えるし、自艦隊の守りも手薄になる。この点を逆手にとって、英艦隊はダミーを使って南雲機動部隊に対して嫌がらせを仕掛けることで基地を間接的に援護できる。

JP_CA11このように基地は頑強なので、英軍としては航空基地を積極的に活用したい。基地の弱点は動けないこと。従って航続距離圏外の敵艦に対しては手出しができない。しかし本作には「裏技」があり、航空機による片道攻撃が認められている。無論、片道攻撃を行った攻撃機は帰ってこないし、道義的にも片道攻撃は「如何なものか」と思ってしまう。しかし敢えて片道攻撃の意思を示すことで相手の動きを掣肘することができると考えれば、「脅し」としての片道攻撃には意味がありそうだ。
そして基地航空部隊の目標は、南雲機動部隊ではなく別動隊となる。特に大型艦を数多く持つ小沢部隊が狙い目になるだろう。

RAF_Catもう1点、今回英軍が積極的に実施しなかったのが航空対潜哨戒だ。これは成功率こそ低いが、上手く成功すれば敵潜水艦を1隻始末できる。特に船団攻撃を仕掛けて港に近づいてくる敵潜水艦に対して一矢を報いることができることは大きい。
それに対して日本軍は、史実通りセイロン島周辺に逃げ遅れた英艦がいるので、それを一掃したい。空母「ハーミーズ」、重巡「ドーセットシャー」「コーンウォール」、軽巡1、駆逐艦6、その他2がその対象だ。全てを撃沈できれば100VP以上の価値がある。航空機よりも撃破が容易な目標なので、そちらを優先した方が得策のように思える。

シナリオに対する評価だが、インド洋作戦というゲーム化するのが難しいテーマに果敢に挑戦したこと自体は評価したい。しかし今回プレイしたシナリオが成功作かといえば、残念ながらそこまでの評価は難しい。先にも述べた通り両軍の海上兵力について優劣があまりに明白であるため、劣勢側である英軍が艦隊決戦に応じる必然性が乏しい。従って英艦隊は単に逃げ回るだけの存在であり、それ以外の存在意義は殆どないと言える。ゲーム展開としては、日本軍がベンガル湾で通商破壊戦を行い、セイロン島近海でげ遅れた英艦を南雲機動部隊が叩く。英軍としては潜水艦や基地航空隊によって日本軍の弱点を狙うといった展開になる。このような展開では作戦的な選択肢に乏しく、相手のミスを待つだけの消極的なプレイになってしまう。実際、今回のプレイでも途中で「飽き」が来てしまい、「もう良いでしょう」という気分になったのは否めない。
そもそもインド洋作戦自体がゲーム化し辛いテーマなので、仕方がないが、さて自分ならどのように料理しようかな、と傲岸不遜なことを考えてしまった。

写真07_ハーミース



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神奈川県藤沢市の宮原地区にあるラーメン屋さんです。用田の交差点から南に少し下った所にあり、足がないと行くのはちょっと難しいかもしれません。駐車場は広くて入りやすいです。
最もオーソドックスな「鐙らあめん」という760円のラーメンを注文しました。醤油味のラーメンで、太麺・細麺が選択可能です。太麺を選択。
やや魚系の味付けのスープと太麺の組み合わせが心地よい。大きめのチャーシューも美味しいです。家系とは違う味ですが、家系とは違った美味しさのラーメンでした。
他にも色々なメニューがあるので、繰り返し訪れてみたいラーメン屋です。
なお感染対策についてですが、入口にはアルコール消毒液があり、カウンター席は席と席の間に透明のアクリル板を設置してありました。

お奨め度★★★★

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Eastern Fleet(以下、本作)は、Avalanch Press社が2001年に発表したシミュレーションゲームである。同社のSecond World War at Sea(SWWAS)シリーズの1作で、テーマは1942年におけるインド洋における日米海軍同士の対決である。スケールやシステムはSWWASシリーズと共通であり、1スクエア36海里、1Turn=4時間、1ユニット=1隻(駆逐艦以上)、航空機1個中隊(約12機)である。
SWWASシリーズの特徴は、海戦ゲームにもかかわらず、ブラインドサーチやダミー方式を用いていないことである(選択ルールや特別ルールでダミーを使用する場合もある)。つまり同じマップ上に両軍艦隊が配置された状態でプレイする。Victory Gamesのフリートシリーズに近いイメージである。もちろん、実際に攻撃するためには「索敵」を行って「発見」する必要がある。しかし索敵はダイス1個で決まるので、扇形索敵を自身で実施する必要はない。なお情報の不確実性を再現するために、両軍のTF(Task Force)は任務に応じて事前プロットが必要になる。
今回、作戦シナリオNo.4「South of Ceylon」をプレイしてみた。これは日本軍の南雲機動部隊によるセイロン島攻撃を再現するヒストリカルシナリオである。下名は連合軍を担当した。

JP_CV02日本軍の主力は正規空母5隻を有する強力無比な南雲機動部隊。さらに軽空母「龍驤」を有する南遣艦隊がベンガル湾での通商破壊戦に任じる。そしてペナンからラングーンへ向かう総計41隻の大輸送船団。その兵力は空母5、軽空母1、水上機母艦1、高速戦艦4、重巡7、軽巡4、駆逐艦24、敷設艦1、潜水艦5、輸送船41に達し、空母艦載機も約350機を数えた。
[RN_CV07]対する英軍は、空母が「フォーミダブル」「インドミダブル」の2隻と旧式の「ハーミーズ」。そのうち「ハーミーズ」は艦載機の運用能力に難があり、実質的には空母としては利用できない。戦艦は比較的高速の「ウォースパイト」と低速のR級戦艦4隻。総兵力は空母2、軽空母1、戦艦5、重巡2、軽巡6、駆逐艦15、護衛駆逐艦6、モニター艦1、潜水艦2等である。空母艦載機は96機で、日本艦隊の1/3にも満たない。しかも英艦載機の性能は日本機のそれに比べるとお話にならないぐらい劣っている。
英軍にとって頼みの綱は基地航空兵力で、ダイス目によって変動があるものの、100~200機の航空兵力がインド周辺に展開している。敵のCAPをかいくぐることができれば、金星を上げる可能性もある。

写真02


上記の状況を鑑み、英軍が立てた作戦はこうだ。
(1) 日本空母の攻撃圏内に東洋艦隊の主力を入れない。常に敵空母との間合いを意識しつつ、極力日本空母を牽制する。
(2) 反撃の主力は基地航空兵力とする。また強力なCAP隊を持つ南雲機動部隊ではなく、比較的CAPの弱体な小沢麾下の南遣艦隊を狙う。

第1日目(1~6Turn)(1942/4/4)

NE_CL02セイロン島南方から近づく日本機動部隊に対して、セイロン島のトリンコマリ、コロンボ両港からは慌ただしく艦隊が出航していく。コロンボからは重巡「コーンウォール」「ドーセットシャー」が5隻の駆逐艦/護衛駆逐艦と共に出航。トリンコマリからは空母「ハーミーズ」、モニター艦「エレバス」等計4隻が出航していった。またトリンコマリに在泊していたオランダ海軍の旧式巡洋艦「スマトラ」は単独で西へ向けて出港した。「スマトラ」は機関損傷によって6ノット程度の速度しか出せなかったため、他艦の足手まといにならないようにするためだ。
インド南西部に浮かぶアッズ諸島の秘密基地からは、空母2、戦艦5を含む英東洋艦隊の主力が出撃していく。彼らの主な任務は日本艦隊の攻撃だが、先にも述べた通りまともに戦えば勝ち目は薄いので、日本艦隊を牽制しつつ、弱小の日本軍別動隊を攻撃する機会をうかがう。

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JP_A6M2日本艦隊の行動であるが、ベンガル湾で小沢の南遣艦隊と潜水艦が通商破壊戦を実施し、この日だけで計23隻もの商船を撃沈又は拿捕した。英軍はセイロン島に展開していた基地航空兵力の主力を急遽インド本土のマドラスに展開し、対潜哨戒と索敵に努めた。しかし折から天候が悪化してきており、航空索敵は悉く奏功しなかった。
その間、南雲機動部隊は空母艦載機でセイロン島南部を攻撃。コッガラにある英軍航空基地を繰り返し爆撃する。しかし空母機の対地攻撃力は限定されたものなので、航空基地を完全に無力化するには至らなかった。

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第2日目(7~12Turn)(1942/4/5)

なおも天候は優れなった。日本の空母機はコッガラに対する攻撃を再開する。対空砲火によって計12機の日本機が撃墜されたが、彼らは屈せず攻撃を繰り返し、遂にコッガラを無力化することに成功した。

RAF_Bfrtベンガル湾方面であるが、ようやく回復しつつある天候の中、英軍のカタリナ飛行艇が小沢麾下の南遣艦隊をマドラス東方約150海里に発見した。チャンスである。マドラス基地からは次々と攻撃隊が発進していく。
第1波攻撃隊は、12機のハリケーン戦闘機に援護された12機のボーフォート雷撃機である。彼らは日本側のCAPを上手く躱して日本艦隊上空に侵入。輪形陣の真ん中にいる軽空母「龍驤」に対して必死の雷撃を敢行したが、惜しいかな命中魚雷を得ることはなかった。

「あんな物凄い対空砲火をこれまで見たことがない」

基地に帰還したボーフォートの搭乗員が語った言葉である。それでも強力な対空砲火を浴びながらもボーフォートの全機が無事帰還したのは大きな収穫であった。

RN_Sword第2波攻撃隊は、軽空母「ハーミーズ」から陸上基地に移されていたソードフィッシュ12機(1個中隊)である。彼らはボーフォートよりも遥かに低速であるため、ボーフォートとは別行動を取らざるを得なかった。目標地点に到達したソードフィッシュ隊は、しかし目指す敵艦を見つけることができず、空しく引き上げるしかなかった。

一旦マドラス基地に帰投したボーフォート雷撃機は、再び魚雷を装備し、西日の差し込む滑走路を再び発進していった。目指すは150海里彼方の小沢艦隊。今回は2個中隊(計24機)のハリケーン2型戦闘機が護衛のために同行する、

JP_CVL06夕闇の迫る海上で小沢艦隊を発見した英攻撃隊は、輪形陣の中心に位置する軽空母「龍驤」に向けて突進した。「龍驤」を発進した九六式艦上戦闘機12機がボーフォート雷撃機を迎え撃つが、火力に劣る九六艦戦ではボーフォート雷撃機を阻止できない。激しい対空砲火の中、何とか魚雷発射に成功したボーフォート雷撃機は、遂に1本の45cm魚雷を「龍驤」に命中させた。魚雷は「龍驤」の船体中央付近で爆発。水線下に大穴を開けて「龍驤」に大浸水を引き起こした。魚雷命中によって全ての動力が失われた「龍驤」は懸命なダメコンの甲斐なく、約1時間後にベンガル湾の海にその姿を没した。今次大戦で日本海軍が失う最初の空母になったのである。

写真05


つづく

写真06_インド洋作戦


高幡不動尊で紫陽花の花を見た 後に訪れたのが小机城である。 小机城は、室町時代に関東管領上杉氏によって築城されたとしている。その後上杉氏の内部抗争等でいくつかの攻城戦の舞台となり、後北条氏の時代に北条氏綱によって修復されたとのこと。

JR横浜線小机駅から徒歩約15分で小机城の城下に到着。こんもりとした山が小机城の城跡である。そういえば第3京浜を南向きに走ったら、途中で左側間近にに鬱蒼とした山が見えてくるが、これが小机城の跡だったのか・・・。

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麓から登り始めて5分と登らない所に本丸趾がある。中世の典型的な山城の縄張りであり、本丸に至るまで空堀と土塁によって守られている。空堀はそれなりに深いので、攻め落とすのは簡単ではなさそう。ちなみに現在の本丸趾は綺麗に整地されており、少年野球ぐらいならプレイできそうな広さである。

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隣の二の丸跡とは稜線で繋がっている。しかしその間にも空堀と土塁がある。

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1周歩いても30分とかからない規模である。帰りは左手にニッサンスタジアムの巨大な姿を見ながら小机駅へ。コロナがなければ今頃はオリンピックで大いに賑わっていたであろう小机駅までの道のり。周囲に空き地が広がっていたのが印象的であった。

Stalingrad42

コロナウィルスのおかげで所謂「ステイホーム週間」となった今年のGW。その期間を利用してVASSALを利用したビッグゲームの遠隔対戦を試みました。選んだゲームはStalingrad'42。青作戦からスターリングラード市街戦、さらにはウラヌス作戦までの期間を扱ったキャンペーンゲームである。参加者は5名。枢軸軍3名、赤軍2名である。下名は枢軸軍の南部を担当した。ロストフを経てコーカサスに向かうのが私の任務だ。
なお、当日の通信手段としては、Skypeの会議室機能を利用した。

1Turn(42/6/28-30)

序盤はミウス川対岸の陣地帯に対して攻撃を行う。2-1しかオッズが立たないので、航空機と砲兵支援を投入。4-1の比でさらに選択ルールxxを使って攻撃する。攻撃自体は成功したが、調子に乗って機動襲撃を仕掛けた所、まさかのEXを出してしまい、虎の子装甲師団がREM(基幹ユニット)化してしまった(涙)。

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2Turn(42/7/1-4)

VASSALで「赤軍ユニットが突然消えて戦線に大穴が開く」という珍事が発生したが、何とかそれを乗り越えてプレイ継続。Krasnyy Luch付近でドイツ機甲部隊が赤軍歩兵3個師団を撃破。ミウス川東岸をロストフに向けて南下。前線の赤軍3個歩兵師団を包囲した。
他の戦線では枢軸軍の進撃が続いているが、EXやDRXの結果を食らって全部で装甲3個師団がREM状態に。今後の突進力に不安を感じる枢軸軍なのであった。

Turn02a


3Turn(42/7/5-8)

ロストフ北方で装甲部隊がソ連前線を突破。空の陣地を蹂躙しつつロストフ北東を遮断する。ロストフ西正面からは1-1の低比率攻撃。6の目を出してA1/D1の結果を得たが、断固たる防御に阻まれて前進できず。

[[ Turn03a ]]
Turn03a

4Turn(42/7/9-12)

ロストフ前面で突破戦闘。赤軍第7機械化軍団(7-5-5)を撃破して突破口を啓開。赤軍戦線の背後に回り込み、赤軍第23機械化軍団その他を包囲殲滅した。
北方ではヴォロネシ前面まで到達したが、ドネツ川の渡河には成功せず。

あとで振り返ってみると、この時ドネツ川を渡河しなかったのは失敗であった。3630-3731の渡河点はステップロスした1-3-3歩兵1個が守っている状態であり、そこに対して装甲1個師団とスロバキアの自動車化歩兵の共同で2-1攻撃が可能であった。航空支援をつけると3-1になるので、1の目でEXを出さない限り渡河点を確保できたのだが、何故かこの時は正面の機械化部隊攻撃に拘ってしまった。戦略的判断の難しさを痛感した。

Turn04a


5Turn(42/7/13-16)

ロストフ西面に対して攻撃を仕掛けるも、湿地の防御効果を見誤ったためにオッズ計算が狂って攻撃失敗。北東側を攻撃しておけば計画通り3-1のオッズが立っていたので攻撃成功であったものを・・・。

このTurnもドネツ川渡河のチャンスはあったが、オッズは1-1が精一杯なので、航空支援をつけても成功率は67%に留まる。ただ無駄な1-1攻撃で貴重な兵力を失うよりは、可能性がある渡河戦闘を行った方が良かったと思う。

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6Turn(42/7/17-20)

枢軸軍がドネツ川の渡河にようやく成功した。またロストフ北東部では枢軸軍が3-1攻撃に成功。赤軍を後退させ、ようやくロストフへの攻撃態勢に入る。しかしこのTurnもオッズの読み誤りがあり、貴重な兵力を失ったしまった。

Turn06a


7Turn(42/7/21-24)

ドネツ川を渡った枢軸軍は、ドン・ドネツ川湾曲部を北上して赤軍防衛ラインの背後に回り込む。2ヵ所で戦線を食い破った枢軸軍機械化部隊は赤軍歩兵4個師団を包囲した。
ロストフに対する最初の攻撃がオッズ3-1で実施されたが、結果はEXで攻撃失敗である。

Turn07a


8Turn(42/7/25-28)

ドン・ドネツ回廊では枢軸軍の北上が続き、逃げ遅れた赤軍歩兵師団が次々と包囲されていく。包囲輪に捕まった赤軍歩兵部隊は孤立損耗で次々と消えていった。しかしロストフに対する2度目の攻撃は、3-1の戦闘比でDR2を出したものの、断固たる防御に成功されてしまう。せめて「部分成功」ならばロストフ陥落の可能性が見えてくるものを・・・。

Turn08a


今回はここで時間切れであった。2日間プレイし、実質的なプレイ時間は17時間前後である。1Turnの所要時間は2時間強であった。

なお、全体の戦局についても触れておく。
北部戦線では枢軸軍がSvoboda(2708)付近でドン川を渡河。橋頭保を広げていく。しかし要域ボロネジは陥落していない。VPを計算すると枢軸軍の獲得VPは計7点であった。青作戦シナリオの勝利条件は8VP以上なので、枢軸軍の敗北である。敗因は全般的な技量不足(ポカミスが多い)もあるが、早期にドネツ川を渡河しなかったことを敗因の1つとせねばならない。

Turn08b

Turn08c


感想

最初の1日目は予想以上に面白かった。遠隔地でも自由にビッグゲームを楽しめるのは良い。マルチプレイの問題もモジュールを少し修正すれば解消。ビッグゲームはこの方式でプレイするのも1つの選択肢かもしれない。

2日目のプレイでは正直な所、少々イラっとしたが、これはプレイスタイルの違いとしか言いようがない。自慢できることでないことは百も承知しているが、私自身はどちらかと言えば早指し派なので、無駄に時間を使っている相手を見るとイラつく。また(早指しであることを逆手に取って)こちらのポカミスを狙って罠にかけてくるようなプレイスタイルにも正直イラついた。後半の話は「ヘボの言い訳」とでも思っていただきたい。

なお今回はSkype会議室を使って会話したが、Skype会議室による会話内容は対戦に必要なものに絞り、いわゆる「おしゃべり」や「茶々」は控えた方が良い。通常の会話のような「多チャンネル」ではなく「単一チャンネル」になるので、関係ない話をすると会話が錯綜する。特にビッグゲームのようなマルチプレイヤーになると、複数人がバラバラにしゃべり始めると訳がわからなくなる。相手側のプレイヤーターンでは必要以外の事は話さないなどの配慮が必要だと思う。

ともあれVASSALを使ったマルチプレイヤーによるビッグゲームプレイについて曲がりなりにもプレイできることが判明したことは大きな収穫であった。機会があれば気の合った仲間とビッグゲームの多人数戦を楽しんでみたいと思う。

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