「決戦!ア・バオア・クー」 (以下、本作)は、機動戦士「ガ○ダム」における最終決戦であるア・バオア・クー会戦を戦術作戦級で再現したシミュレーションゲームである。1ユニットは中隊規模のモビルスーツ部隊又は数隻の艦船を表す。ガンダム、ジオング等の著名なユニットも当然登場する。
今回、本作のミニシナリオを作成することになった。
ミニシナリオの内容については、 こちらの記事 を参照されたい。
今回は前回から細部調整し、勝利条件を少し見直した。すなわち連邦軍がジオン軍の要塞ユニット2個のうち、1個を破壊し、1個を混乱させれば、その時点で連邦軍が勝利できるとした。これによってジオン軍が要塞の周りにユニットを敷き詰めて守りを固めるという戦術を採用し辛くなる。
3Turn
このTurnは両軍とも2アクションずつ取り合った。アバオアクーに接近する連邦軍に対してジオン軍は果敢な反撃を実施する。が、ジオン側の出目が振るわずに今一つ戦果が上がらない。失ったユニット数はジオン、連邦共に2ユニット。またシャアのジオングはホワイトベースに対して果敢な攻撃を試みるも、スカであった。4Turn
増援である。シナリオ特別ルールにより、連邦軍はこのTurnの増援にRX-78ガンダムを追加で得ることができる。その他には毎Turn両軍とも1個ずつの増援を得る。連邦軍の増援は、そのRX-78の他はセイラさんのGファイターであった。ジオン軍の増援はマクベのギャンである。どうもツキに見放されている感のあるジオン軍なのであった。増援として登場したRX-78は目覚ましい活躍を見せ、早くもエリートリックドム1個中隊とゲルググ1個中隊を葬った。またセイラさんのGファイターもガトル戦爆1個中隊を撃破し、アバオアクー要塞に着実に近づいている。
ジオン側は両翼から連邦軍の圧力を受け、かなり厳しい状態。シャアのジオングもホワイトベースに損傷を与える所までは行ったのだが、撃沈するには至らず。
5Turn
ガンダムがシャアのジオングをその照準に捉えた。「こう近づけば四方からの攻撃は無理だな、シャア」
「なに」
「なぜララァを巻き込んだ。ララァは戦うべき人ではなかった」
「ちいぃー」
小さくつぶやくシャア。しかし次の瞬間、ジオングはガンダムのビームライフルによって串刺しにされていた。
その頃、連邦軍の先鋒部隊であるRX-79ボールの一隊がアバオアクー要塞に近づきつづある。別の戦場では、マクベのギャン(実はテキサスで死んでいなかったのだよ、諸君)が連邦軍ジム中隊との白兵戦に入っていたが、ジム数機に取り囲まれて哀れ串刺しの運命に・・・。
「ウラガン、あの壺をキシリア殿に届けてくれよ。あれは、良いものだ・・・」
6Turn
連邦軍の増援はRX-78NT1(アレックス)、ジオン軍は増援3である。先手を取ったジオン軍は、ここでささやかな反撃に転じる。その主力は艦船部隊。主砲射撃で連邦艦隊を狙う。マゼラン級戦艦2ユニットを撃沈した。連邦軍も反撃を仕掛けるが、ここに至ってやや兵力不足である。これまで大戦果を挙げ続けたRX-78ガンダムも、このTurnはやや精彩を欠き、グワジン級戦艦を攻撃したが撃沈には至らなかった。7Turn
連邦軍の増援は増援3、ジオン軍はMAN-03ブラウブロである。このTurn、ジオン軍はチットを引くチャンスがなく、連邦軍のアクションが2回であった。アバオアクー要塞に取りついたRX-78ガンダムが要塞1個を破壊した。あと1個の要塞に損傷を与えれば連邦軍の勝利が確定する。しかしこのTurnに終了となれば引き分けに終わる。終了チェックは「終了せず」。さらにジオン軍にとって試練は続く。