もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2021年03月

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2年ほど前から冬山登山を始めました。とはいっても本格的な冬山登山はリスクも多くて技量的にも難しいので、比較的安全な山を選んで、しかも晴天を狙ってので冬山登山です。
そんなこんなで、今回登ってみたのは、九州を代表する名山である九重連山です。ほぼ九州本土の中央部に位置し、九州本土では最高峰を誇る山です。

前回までは --> こちら

九重登山2日目。朝食は0730からでした。山小屋だから5時とか6時では、と予想していた私は予想が外れ。普通の旅館よりも遅い0730というのはちょっと驚きです。おかげで朝はノンビリできたので、それはそれで良かったのですが・・・。
ちなみに食事の際に若女将(かな?)に聞いてみた所、朝早い人は弁当を食べていくそうです。私も弁当にした方が良かったかな、と、ちょっとだけ後悔しました。

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宿の心づくしのおもてなしを堪能した後、0800に法華院温泉を出発しました。出発する際に「また来てくださいね」と言われたので、本当にまた来たくなってしまいました。

今日の予定は、諏蛾守越ルートから左に折れて北千里浜の前を登り、久住分かれから久住山を目指します。コースタイムは3時間弱。天候が途中で悪化しそうなら、無理をせず諏蛾守越から真っすぐ長者原に戻る予定です。
宿を出て登り始めると、すぐに雪がつき始めました。雪が少し深そうなので、ここでアイゼン装着。やや急な斜面を登っていきます。 以前に登った冬の蓼科山 に比べると全然楽ですが、それでも急な岩場に雪がついていると、スリップしそうで警戒します。
一時間弱で北千里浜に到着。向こうには九重山が見え、その進行方向右手には雪を被った硫黄山が荒々しい姿を見せています。

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ここまで比較的順調に来ている上、天候も晴れているので、予定通り久住山山頂を目指すことにしました。北千里浜の登山コースは平坦なので歩きやすく、途中に凍った道路をアイゼンでバリバリと割るのが気持ち良いです。
しかし斜路に差し掛かると様相は一変。先ほどと同じく雪の付いた岩が針路を遮ります。とにかくスリップだけはしないように気をつけながら、斜面を登っていきます。

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1000頃に斜面を登り切って久住分かれに到着。ここからは目の前に久住山の山頂部が見えています。そこから歩いて20分ほどで久住山頂に到着。山頂からは今まで歩いてきた北千里浜の景観や瀬ノ本高原、さらに遠くに雪を被った阿蘇山の景観も見えています。

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山頂での景観を堪能した後、下山へ。下山ルートは当初牧ノ戸峠経由での下山を計画していましたが、諏蛾守越から戻った方が時間的に近い事が判明したため、元来た道を戻ることにしました。先の登った急斜面を今度は慎重に降りていき、諏蛾守越の分岐に戻ったのは1145頃でした。

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10分程斜面を登った所が諏蛾守越。ここには石造りの休憩所があり、恐らく噴火の際のシェルターとして使う場所のようです。

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諏蛾守越からは石のザラザラした下り斜面を降りていきます。夏でも足元が危ない登山路ですが、冬場には雪があるので危険度が増します。滑らないように慎重に降りていきますが、その横を男性の登山者2名のパーティがスイスイと追い抜いていきました。軽やかなステップを踏んで降りていく様は、雪慣れした足さばきを感じてしばし呆然です。

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斜面を降り切ると雪のついた車が走れるくらいの平坦な道に出ます。この道をしばらく歩くと右手に長者原が見えてきます。長者原へ直接降りる登山路が台風被害で切れてしまったため、一旦大曲という所に出て、そこからやまなみハイウェイの車道歩きになります。やまなみハイウェイの車道歩きは3km弱。思ったよりも大したことはありませんでした。途中に九州自然歩道が並走しているので、所々で林道歩きになるのも楽しいです。

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長者原へ降りてきたのは1330頃でした。所要時間は5.5時間。雪道にも関わらず夏のコースタイムを割ることができたので良かったです。

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コース全体の感想ですが、雪道としては難易度は低く、アイゼンがチェーンスパイクがあれば十分に歩けます。一番危険度が低いのは雨ヶ池コースで、この道は樹林帯の中なので強風などの影響が小さくて済みます。雨ヶ池コースであれば、殆ど危険がなく歩けると思います。
諏蛾守越コースは雨ヶ池コースに比べてやや難度が上がりますが、それでも今回のような晴天時には殆ど危険はありません。ただし天候が荒れて風が吹けば、結構厄介なことになりそうです。

北千里浜の登山ルートや今回歩かなかった牧ノ戸峠コースについては、天候さえ良ければ問題ないとは思いますが、風が吹くと結構厄介かも。特に久住分かれ付近は風の通り道になっているので、強風には注意した方が良いかと思います。

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表紙


Game Journal 77-ガダルカナル 「ガダルカナルギャンビット」(以下、本作)は、以前に紹介した 「ガ島沖砲雷戦」 の姉妹ゲームともいうべき作品である。「ガ島沖砲雷戦」がガダルカナル近海での水上戦闘を描いた作品なのに対し、本作はガダルカナル島における地上戦闘を描いた作品だ。1Turnは実際の半月に相当し、1Hex=約1km、1ユニットは1個大隊(戦車は中隊)に相当する。
本作は移動・戦闘を繰り返す一般的なウォーゲームだが、日本軍のみに適用される補給ルールに特徴がある。日本軍は自身が攻撃する際に1ユニットで1ポイント、さらに毎ターン1ユニットが生存するために1ポイントの補給ポイントを消費する。そして補給ポイントは海を越えてガダルカナルの海岸に陸揚げされ、そこから最前線に送られる。だから部隊を多く陸揚げしても、その分補給ポイントを多く必要とされる訳で、離島における補給の厳しさを実感できるようになっている。なお、米軍はその豊富な補給を再現してか、補給ポイントに関するルールはない。
もう1つ本作で特徴的なのは、日本軍にのみ認められている強行軍である。日本軍は通常移動の後、追加で強行軍を実施できる。強行軍の成否はダイスで判定し、地形が固いほど成功率が下がる。また強行軍では通常は禁止されているZOCtoZOCの移動が可能になる。強行軍に成功すると1ヘクス前進できるが、失敗すると強行軍自体がそこで終了になるだけではなく、強行軍を試みたユニット自体がステップロスする。
とまあ基本的なルールはこんな所だ。では早速始めてみようか・・・。

Turn0


1Turn(1942年9月前半)

日本軍はテナル川東岸に陣取る熊大隊(一木支隊の生き残り)が、ヘンダーソン基地東方を守る米海兵隊に対して果敢な攻撃を加える。損害覚悟の白兵戦だ。しかし突撃は功を奏せず、熊大隊は1ステップを失う。

Turn1a


2Turn(1942年9月後半)

海軍イベントのダイスは"7"。平均的な結果である。日本軍は増援部隊を2手に分け、第2師団の2個大隊を補給物資12ポイントともにタサファロンガ岬に(ゲームでは「タサロファンガ」と記載されているが、"タサファロンガ"(Tassafaronga)が正しい)へ、補給物資10ポイントをヘンダーソン基地の東側、コリ岬へ上陸させた。上陸の過程で補給ポイントが4ポイントと歩兵1ステップを失う。
西方から攻撃を加えた川口支隊主力がヘンダーソン基地西方、ククムの陣地線の突破に成功した。

Turn2a


海兵隊は直ちに戦車を派遣して突破口を塞ぐ。戦車による反撃が功を奏し、ククムは連合軍の支配下に戻った。

3Turn(1942年10月前半)

海軍イベントで聯合艦隊が陸上砲撃に成功した。このTurn、連合軍は4ユニットまでしか攻撃に使用できない。28ポイントを補給ポイントを日本軍は16ポイント、12ポイントに分けてエスペランス岬とタイボ岬に送った。また上陸部隊は全てエスペランス岬に上陸する。

日本軍は、東方から攻める部隊が猛攻を仕掛けてまたもや米軍の最前線を突破した。しかし戦車を含む米海兵隊の迅速な反撃によってまたもや日本軍は撃退された。

Turn3a


4Turn(1942年10月後半)

海軍イベントのダイスは"6"で平均的な結果となった。このTurn、日本軍には最強の増援部隊が登場する。日本軍は補給ポイントをエスペランス、タサファロング、コリに10,8,12に分割し、揚陸した。また増援部隊は4部隊をタサファロング岬に、3部隊をコリ岬に上陸させる。

日本軍はまたもや東方から猛攻を加え、一部の部隊が陣地線を突破した。米軍はすぐに戦車を投入してこれを叩き出そうとする。しかし今回は日本軍の抵抗が功を奏し、米軍の反撃は失敗に終わる。

Turn4a

5Turn(1942年11月前半)

再び聯合艦隊による陸上砲撃が成功し、このTurn、米軍の攻撃は最大4回に制限を受ける。しかも日本軍は36ポイントもの補給ポイントを受け取る。そして日本軍は豊富な補給物資を背景にヘンダーソン飛行場に総攻撃を開始した。マタニカウ川から迫る第2師団の主力はククムの防衛ラインを突破し、ヘンダーソン飛行場まであと1ヘクスに迫った。また東のイル川から攻撃してきた川口支隊主力も防衛ライン突破に成功。こちらもヘンダーソン飛行場に迫ってきている。

海兵隊は増援でやってきた第2海兵師団と虎の子戦車中隊をヘンダーソン飛行場に投入。決死の反撃を行って日本軍を少しばかり後退させることに成功したが、危機的な状況には変わりがない。

6Turn(1942年11月後半)

海軍イベントのダイスは"8"で日本軍としてはあまり嬉しくない数値である。ここに至ってやる気をなくしたか帝国海軍。とはいってもヘンダーソン飛行場は目の前だ。あと一押しで占領できるはず。
しかし僅か1Turnで米軍の防御陣地は恐るべき程に強化されていた。そしてあとわずか1kmが遠い。日本軍は突撃を繰り返すも、決死の覚悟で守りを固める米海兵隊の堅陣はビクともしなかった。

Turn6a


7Turn(1942年12月前半)

最終Turnである。日本軍は22ポイントの補給ポイントを得た。しかし盤上に展開する日本軍は16ユニット。彼らを食べさせるだけでも1Turnに16ポイントが必要になる。果たして攻撃を継続する余力があるのか。日本軍。

日本軍の攻撃はヘンダーソン飛行場には届かなかった。逆に大規模な増援を得た米軍が戦線の左右で反撃に転じて日本軍を押し返す。日本軍は各地で包囲され、分断、殲滅の危機が迫った。

Turn7a


感想

という訳でゲーム終了である。勝利条件的にはヘンダーソン飛行場の占領が日本軍の勝利条件になるので、それを阻止した連合軍の勝利である。

システムは非常にシンプルである。他のゲームと少し違う所は、日本軍に適用される補給ルールで、日本軍は攻撃実施だけではなく自らが生存するためにも補給ポイントが必要になる。従って盤上の部隊が増えると途端に厳しくなる。日本軍は自らが食糧不足で飢える前に、所謂「自殺攻撃」で自軍の駒を減らし、来るべき飢餓時代に備えなければならない。

今回のプレイだけで評価するのは危険だが、私の感想としては日本軍が苦しいように思えた。米軍の歩兵や戦車は強力で、その戦闘力は侮りがたい。しかも米軍は補給ポイントによる制約がないので、その気になれば毎Turn攻撃して来る可能性がある。日本軍としては自軍の損害覚悟で米軍を前線を「自殺攻撃」等で突破し、可能な限り多数の米軍部隊を撃破しなければならない。
日本軍に勝機があるとすれば、海軍イベントが走りまくって米軍の反撃を封殺できた場合だろう。このゲーム、原則として攻撃側に損害が出ることはない。攻撃側にとっては攻撃成功か失敗かの2種類しかなく、攻撃に失敗しても自軍に損害が及ぶことはない(ただし日本軍による白兵戦は除く)。逆に言えば、自身が攻撃しなければ相手が死ぬことはないのだ。
海軍イベントで「陸上砲撃」が出ると、そのTurnにおける米軍の攻撃回数を制約する。つまり敵中に突入した日本軍を排除するチャンスがそれだけ減るということだ。日本軍としては、ここぞという時(多分第4~5Turn)で「陸上砲撃」が出ると、勝機が広がるだろう。

本作についての感想だが、細かい点で文句を言うことは可能だが、ガダルカナル戦をプレイアブルに再現した好ゲームだと思う。日本人としてはメジャーなテーマにも関わらず、ガダルカナルの地上戦闘を再現した作品は、これまで国産ゲームにはなかった。そういった意味で本作は貴重な存在と言える。

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Game Journal 77-ガダルカナル ソロモン夜襲戦 決戦連合艦隊・改
The First Team and the Guadalcalnal Campaign History of United States Naval Operations in World War II: The Struggle for Guadalcanal, August 1942-February 1943 ガ島航空戦(上) ガダルカナルの戦い-アメリカ側から見た太平洋戦争の天王山
ガダルカナル戦記(1) ガダルカナル戦記(2) ガダルカナル戦記(3) ガダルカナル戦記(4)

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2年ほど前から冬山登山を始めました。とはいっても本格的な冬山登山はリスクも多くて技量的にも難しいので、比較的安全な山を選んで、しかも晴天を狙ってので冬山登山です。
そんなこんなで、今回登ってみたのは、九州を代表する名山である九重連山です。ほぼ九州本土の中央部に位置し、九州本土では最高峰を誇る山です。

前夜に飛行機で福岡に入った私は、当日朝に博多駅前でレンタカーを借りて九重登山口である長者原へ向かいます。公共交通機関もないではないですが、冬場その他で本数自体が減少していることや下山後の自由度の違いを考慮して少し贅沢しました。福岡市内から長者原までは普通に走って約2時間。途中で寄り道をしたり、食事をしたりしながらノンビリ走って、長者原に着いたのは1200頃でした。

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外を見ると小雨が降っていて山はガスに曇っています。

「これを登るのかぁ」

と思うと少し憂欝な気分になりますが、今日は山の真ん中にある法華院温泉までなので、それほどキツイ山道はないはず。何だかんだでウダウダしていて、歩き始めたのは1300前頃でした。

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霧に煙る長者原湿原も美しいなぁ。そんな感想を持ちながらも湿原を抜けて雨ヶ池への登山路に入っていきます。様々な木々が生い茂る気持ちの良い森林コース。しかし標高が上がってくると雪が出てきました。アイゼンをつける程の雪ではないので、靴のまま登ります。もっと雪が深くなれば、アイゼンをつけることにしましょう。

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1時間ほど歩いて雨ヶ池に到着。登り始めは曇っていた空模様もこの時までには晴れ渡り、美しい湿原とその向こうに見える九重連山。来てよかったと思える風景に出会いました。

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雨ヶ池からは下りになり「坊がつる賛歌」で有名な坊がつるへ降りていきます。下るにつれて見えてくる広大な高層湿原。日本広しといえども、これほどのスケール感を持った高層湿原はなかなかお目にかかれないのではないでしょうか。

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登山開始から約2時間で坊がつる湿原に到着しました。 平治ヶ岳大船山 等、かつて登った山々が大湿原の向こうにその美しい姿を見せています。誰もいない湿原で思わぬ絶景に出会い、大声で叫びたくなりました(本当に叫んでしまった)

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湿原の中を歩くこと15分ほどで今日の宿「法華院温泉」に到着です。登山路の真ん中にある温泉宿で、ピーク時には300人程が泊まって部屋が人で埋まってしまうこともあるそうな。以前から「一度は泊まってみたい」と思っていた宿で、今回ようやく宿泊の機会を得ました。
私が泊まったその日は宿泊客は私1人でした(笑)。オフシーズンの平日であったこともありますが、別の理由についてはここでは深くは触れません。

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大人気の温泉宿で1人で部屋を占拠する贅沢。まずは手足を伸ばして今日の疲れを癒し。それから早速温泉へ。山小屋なので石鹸などは使えませんが、それでも目の前に見える九重の山々を見て入る温泉は、まさに至福のひと時。こんな贅沢はめったに味わえるものではありません。

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18時に夕食。その後は部屋でノンビリです。TVがないので(談話室にはあったかもしれません)、持ってきた本(Kindle)を読みながら時間を過ごします。時折外に出て満点の星空に驚嘆。こんなに綺麗な星空を見たのは本当に久しぶり。空一面に星々が散らばり、夜空が星に埋め尽くされています。そんなこんなで山荘のひと時は過ぎていきました。

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つづく

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羽田空港第1ターミナル。京急の駅を降りて空港エントランスの角にある小さなお店です。JR九州が全面フォローしているという卵料理の店で、九州産の美味しい鶏卵を使っているとのこと。
私が注文したのは親子丼。卵、鶏肉、ご飯というシンプルな構成。こういうシンプルなのが好きなんです。甘いタレが卵と混ざり合い、ご飯に沁みて正に絶品。空港メシというと、とかく「高くてマズイ」というイメージがありますが、ここの親子丼は「シンプルで旨い」。お店が少し狭いのが難点ですが、コロナ対策もしっかりしていたので、安心して食事ができました。

羽田空港から出発する際、食事する場所に迷ったら、立ち寄ってみたい店の一つです。

お奨め度★★★★

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「ソロモン夜襲戦」 の追加シナリオである。 「天一号作戦」。 沖縄侵攻作戦における戦艦「大和」以下第1遊撃部隊とデヨ少将麾下の戦艦部隊の対決を扱ったシナリオだ。実際には「大和」は米空母艦載機によって撃沈されているので、本シナリオはいわば仮想戦になる。
今回は2度目のテストプレイとなる。

前号のテストプレイは --> こちら



Turn00


1~4Turn

JP_BB11a 前回同様、序盤は日米戦艦同士の遠距離砲撃戦になる。今回最初に命中弾を与えたのは米戦艦で、距離21Hex(約32km)から戦艦「コロラド」が40cm砲弾を「大和」に命中させるも、「大和」の装甲板にはじき返される。しかし戦艦「テネシー」は距離19Hex(約28km)から軽巡「矢矧」に3発の36cm砲弾を命中させ、一撃で「矢矧」を戦闘不能とした。



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5~8Turn

US_CA33a「大和」が初めて命中弾を与えた。距離17Hex(約26km)から戦艦「コロラド」に46cm砲弾3発を命中させた。「コロラド」の最大速度は10ktまで低下し、戦列外に離れていく。
米軍の巡洋艦・駆逐艦部隊と日本の第2水雷戦隊が交戦する。重巡4隻、駆逐艦6隻の米快速部隊に対して、日本側第2水雷戦隊は駆逐艦8隻の戦力でしかない(軽巡「矢矧」は既に戦線離脱中)。第41駆逐隊の駆逐艦「磯風」は米重巡と衝突して沈没。駆逐艦「雪風」も砲撃を受けて中破してしまう。
第10駆逐隊は「朝霜」「初霜」が米艦隊に対する雷撃に成功。新鋭駆逐艦「バートン」は魚雷1本の命中を受けて轟沈。ベテラン重巡「ポートランド」はやはり魚雷1本を受けて大破。戦場を離脱していく。そんな第10駆逐隊も「初霜」「霞」の2艦が中破してしまった。

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9~13Turn

US_BB46a米戦艦がようやく「大和」に有効弾を与えた。距離14~15Hex(21~23km)から「メリーランド」「ウェストバージニア」の2艦が40cm砲弾計6発を次々と「大和」に命中させた。主要装甲部に命中した2発の40cm砲弾は「大和」の装甲板に跳ね返されたが、非装甲部に命中した複数の砲弾は「大和」へ確実にダメージを与えていた。さらに戦艦「テネシー」が発射した36cm砲弾も1発が「大和」に命中。「大和」の被害が確実に広まっている。
第2水雷戦隊の駆逐艦も米艦隊に雷撃戦を実施。重巡「サンフランシスコ」に魚雷1本を命中させたが、「サンフランシスコ」の被害は比較的軽微であった。
「大和」は米駆逐艦の包囲攻撃を受けていた。周囲から計50本の魚雷が発射され、そのうち5本が「大和」に命中した。命中した魚雷のうち2本は不発であったが、残り3本が「大和」に対して確実にダメージを与えていた。「大和」は大破して最大速度が10ktにまで低下。それに対して止めを刺すべく2隻の米戦艦が近づいてくる。距離8Hex(12km)まで近づいた所で「メリーランド」「ウェストバージニア」の2艦が「大和」に猛砲撃を加える。抵抗力を失った「大和」はなぶり殺しに近い状態である。無数の命中弾を受けた「大和」は沖縄近海にその姿を没した。
さらに第2水雷戦隊の諸艦も米艦隊の追撃を受けて次々と撃沈され、生き残ったのは序盤に大破して戦場を離脱した軽巡「矢矧」ただ1艦だけだった。

米軍の損害は、駆逐艦2隻(「バートン」「マナート・L・エイブル」)が沈没(前者は雷撃、後者は衝突による)。重巡1隻(「ポートランド」)大破、戦艦1隻(「コロラド」)中破。その他小破数隻である。
勝利得点的には、日本軍108VPに対して連合軍360VPで連合軍の勝利となった。ただしもし日本軍が重巡「ポードランド」を撃沈するか、「サンフランシスコ」に中破以上の損害を与えていれば、日本軍は引き分けに持ち込めていた。

Turn12


感想

結果的には連合軍の勝利に終わったが、VP的にはかなりギリギリであったため、バランス的にはそれほど悪くなさそうだ。いずれにしても一方的な状況を再現したシナリオなので、歴史的な意味で日本側が勝利を収める可能性はゼロに近いだろう。それはそれで良いと思う。

USS_BattleShip



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