もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2021年04月

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世の中に「第6艦隊」(Sixth Fleet)というタイトルのついたウォーゲームは、私の知る限り3つある。1つは1975年にStrategy & Tacitics誌75号の付録ゲームとして発表されたジェームズ・ダニガン氏デザインのゲーム。次は1985年に米Victory Games社から発売されたジョセフ・バルコスキ氏デザインのゲーム。そして最後が2019年にModerm War誌#41の付録ゲームとして発表されたジョセフ・ミランダ氏デザインの作品だ。今回紹介する「第6艦隊」は、最後に紹介したミランダ氏デザインのゲームを日本の国際通信社が2021年にライセンス発売した作品である。

本作の基本システムは、2008年にStrategy & Tactics誌の付録ゲームとして発売された近未来仮想戦ゲーム「Red Dragon Rising」(通称「レッドラ」、国際通信社からコマンドマガジン92号の付録ゲームとしてライセンス生産された)のシステムを使用している。このシステムを一言で言えば、「将棋のように両プレイヤーが一手ずつ刺し合う」システムである。すなわち両軍プレイヤーは提示されたいくつかの命令(艦戦移動、陸上移動といった一般的な命令の他、増援、補充といった兵站系の命令、コマンド攻撃や空挺作戦といった特殊作戦の命令等)の中から1つの命令を選択し、実行する。相手が1命令を実行したら、今度は自分が1命令を実行する。この組み合わせが1Turnとなり、それを複数Turn繰り返すことでゲームが進行していく。
レッドラシステムの特徴としては、基本システムを「軽く」デザインできるということ。兎に角命令を交互に繰り返すだけのエンジンなので、難しい理屈はいらない。難しいルールは全て命令の中に入れてしまえば良い。プレイヤーは命令を全て頭の中に入れておく必要はなく、何かをやりたいときに使える命令を探し出し、そのルールを読めば良い。無論ゲームの勝率を上げたければ、全ての命令を頭に入れて適材適所で使いこなしていく必要がある。
またレッドラシステムは応用範囲が広いという特徴もある。基本システムはシンプルながらも陸海空立体作戦を再現できるので。派生作品が数多く出版されている。私が過去にプレイした範囲に絞っても、近未来における日中の南西諸島争奪戦、フォークランド紛争、WW2における南東方面太平洋のキャンペーン、1940年のノルウェー侵攻作戦、台湾海峡を廻る中国国民党と同共産党の戦い等がある。

「第6艦隊」について説明すると、レッドラシステムをベースとしつつも、戦略的要地の支配によってアクション数を増やしたり(1Turnに2回以上命令が実行できるようになる)、ソ連軍の開戦奇襲を現すルールがあったりする。あと空母と艦載機が別ユニットになっているのも特徴といえる(他のゲームでも例はあるが)。あとシナリオが2種類あり、1970年代と1980年代を選択可能になっている。1970年代の場合、イージス艦や米アイオワ級戦艦は登場せず、同じくソ連のキエフ級空母やキーロフ級巡洋戦艦は登場しない。

本作を特徴づけているのは、戦略的要地に関するルールである。戦略的要地としてイスタンブール、キプロス島、クレタ島、マルタ島、西地中海が設定されているが、これらのエリアの支配や(西地中海については)潜水艦ユニットの有無によって勝利得点が得られたり、両軍の命令数が増減したりする。従ってこれらのエリアの支配がゲームの勝敗を分けるカギとなる。

我々がプレイした際の例を紹介しよう。ちなみに以下のプレイ例は両プレイヤーとも手探り状態でのプレイだったので、ベストムーブではないし、ルールミスもいくつかある。その点はご容赦頂きたい。プレイしたシナリオは1980年代で、私はNATO側を担当した。

序盤、ソ連軍はイスタンブール占領を目指して総攻撃を加える。イスタンブールにはトルコ軍の機械化旅団2個が展開していたが、度重なる空爆を受けてトルコ軍部隊は壊滅。イスタンブールはソ連軍の支配する所となる。

さらにソ連軍は地中海に展開していた主力艦隊でキプロス島に上陸作戦を敢行。同地を占領する。NATO側としては東地中海に展開中の米空母艦載機で攻撃したい所だが、艦載機だけによる攻撃は返り討ちにあう可能性が高いことと他にも優先度の高い仕事があったので、ソ連主力艦隊への攻撃は差し控える。

その優先度の高い仕事というのは西地中海の制圧。初期配置を間違えて対潜哨戒機を分散配置してしまったため、基地機の再配置その他で余計な手番を使ってしまったが、対潜哨戒機をイタリア半島に局所集中し、西地中海に対する対潜攻撃を繰り返した結果、第3Turnだか第4Turnだかにようやく西地中海のソ連潜水艦を一掃した。これによりNATO側が使える命令数が、毎Turn1個増えた。

そうこうしている間にソ連軍が「お試しに」とばかり長距離爆撃機を使ってクレタ島北方海域に展開中の米空母をミサイル攻撃。「バンパイア、バンパイア」と米空母が対応に追われる、はずだったが、そうはならない。局所集中した米空母の防空能力は凄まじく、バックファイア等のソ連軍長距離爆撃部隊は1発もミサイルを発射することなく海の藻屑と消えてしまう。これがレッドラシステムの恐ろしい所。局所集中した艦隊は無敵の存在なのだ。

あまりの出来事にショックを隠せないソ連軍プレイヤーであったが、気を取り直してクレタ島に強襲上陸。基地のルールを見落としていたのでクレタ島はソ連軍は無血占領した。これによって折角増えたNATO軍の命令数は、またもや1つ減ってしまう。
NATO軍はクレタに上陸したソ連軍海軍歩兵を空爆で吹き飛ばし(単独でいる地上部隊は艦載機で簡単に始末できる)、その後海兵旅団をクレタに上陸させた。そしてクレタ島の基地修理を試みるが、出目悪く失敗。そうこうしている間にクレタ島南東沖に展開中のソ連地中海艦隊がクレタ島の猛烈な艦砲射撃を浴びせてきた。クレタに上陸した米海兵隊は艦砲射撃を前にして空しく壊滅。クレタ奪回の夢は断たれてしまう・

その後NATOは増援を引いたり(空母が欲しかったが出なかった。その代わりイージス艦やアイオワ級戦艦が出てきた)、西地中海で暗躍するソ連潜水艦を小まめに沈めたり、そんなこんなでTurn数が過ぎていく。しかし第8Turn頃だったか、意を決して決戦を仕掛けることとし、西地中海のフランス艦隊をクレタ方面へ進出させる。途中でイタリア艦隊を拾った仏伊聯合艦隊がクレタ島近海に到着。ここで米空母2隻と合流し、圧倒的アルマダになった所で、クレタ島南東部のソ連艦隊に決戦を挑んだ。

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圧倒的兵力を誇るNATO艦隊。ダイス目はやや振るわないかったが、兵力差は如何ともし難い。ソ連艦隊は遂に壊滅し、地中海の制海権はNATOが握った。

その後NATO艦隊は無敵艦隊を率いてエーゲ海に進出。さらにトルコ海峡から黒海方面を伺うが、ここで無情のゲームオーバー。VPを数えると、42対34でNATO優勢であったが、勝利条件的には引き分けに終わった。

NATO側の反省点は決戦に挑むのが遅すぎたこと。西地中海の制圧が完了した後、増援を待たずに仏伊艦隊を東進させ、艦隊決戦を挑むのが正解だった思う。一旦ソ連地中海艦隊を壊滅させることができれば、空挺作戦でクレタ島を奪回し(事前の空爆でクレタ島の敵基地を破壊しておく)、アクション数を戻してエーゲ海侵攻するのが良いと思う。勝利得点的にはクレタ奪回だけでも勝てるのだが、イスタンブール奪回、周辺海域制圧まで行けば、勝利レベルをさらに上げる事が出来たと思う。

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ゲームとしての感想だが、レッドラシステム共通の難点として「極端に有利な大艦隊主義」が挙げられる。戦力の集中は戦いの原則だから集中が有利なのは理解できる。しかし兵站面や指揮統制面、さらに現代戦では核兵器対策という面からも過剰な兵力集中は必ずしも有利ではない、というのが定説になっている。実際に現代海戦を扱った多くのゲームでは、そのことを反映し、過剰なスタックを禁止するルールが用意されている。
しかし本作の場合、スタック制限に関する制限がないため、艦隊を局所集中するのが有利となる。さらには移動についても艦隊を集めた方が有利なので、「とにかく艦隊を集める」という展開になりやすい。勝利条件その他で兵力集中を抑制する部分がない訳ではないが、それとて「兵力集中が有利なはずだけど、集中する暇がないだけ」という消極的な理由で集中しないだけである。リデル・ハートが唱えた間接アプローチを実現するための兵力分散ではない。つまり戦略モデルがあまりに単純化され過ぎて戦略ゲームとしても面白さがスポイルされてしまったいる感がある。

「そうか、わかったぞ」

このゲームをプレイした時、今から30年ほど前にHarpoon Captains Edtionというゲームをプレイした時と同じような感覚が蘇ったのだが、システムも戦場の異なる2つのゲームで感じた奇妙なデジャブの理由が。
両方のゲームとも戦略が狭いのだ。兵力集中。それが全てなのだ。多様な海軍作戦を実施するために兵力を展開させる。あるいは相手側の兵力分散を強いるために積極的に兵力分散する。そういった戦略を取る意味が見いだせないのだ。

とはいえ、今回のプレイでは両プレイヤーともポカミスが多く、またベストな戦略ではなかった。ルールミスもあったことは否めない。そういった意味で両陣営が「よりマシな」戦い方をすれば、また違った側面が見えてくるかもしれない。
そういった意味では、もう一度ぐらいプレイしてみたい気持ちもある。

指宿といえば砂蒸し温泉。浴衣の上から砂を被るという温泉です。その存在はもちろん知っていたし、指宿にも何度か行ったことがありますが、これまで「面倒そう」とか「熱いの嫌だな」といった感情があったので、砂蒸し風呂は入ったことがありませんでした。

この度、指宿に泊まった際、朝の出発まで少し時間があったことや民宿の目の前に「砂蒸し会館」があったので、砂蒸し風呂に行ってみました。

指宿温泉街の中心近く、海岸沿いに「砂蒸し会館」があります。砂蒸し風呂というと古風なイメージがあるのですが、そこはやはり観光地。「砂蒸し会館」はバリアフリーの近代的な建物です。

受付をすると専用の浴衣を受け取ります。ちなみにハンドタオルが必要なので持参するのが望ましいですが、なければ有料で貸してくれます。
更衣室で全裸になり、その上から専用浴衣を着て外に出ます。海岸に降りていくとそこが砂蒸し風呂。係員さんの誘導に従って砂浜に寝転ぶと、上から係員さんが砂をかけてきます。地熱を帯びた砂は暖かいというよりも熱いぐらい。しかも砂が重い。目安が10分とのことで最初は「早く終わらないかな」と時間の経つのがもどかしい。

しかし入浴?して5分ほど経過すると、心臓の鼓動がドックンドックンと強くなってくる。血行が良くなる感じでだんだん気持ちも良くなってきた。最初は苦痛に感じていた砂も、今では暖かい布団の中にいるよう。10分目安という時間ですが、気が付くと15分ほど砂と戯れていました。

砂風呂を出ると、今度は普通の温泉が待っていて、体についた砂を洗い落としてくれます。泉質は無色無臭の少し塩味。昨日の「指宿元湯温泉」と泉質は同じ。砂を落としてサッパリしました。

砂蒸し風呂の入浴料が1,100円とやや高めですが、人件費を考えると妥当だと思います。指宿に来るときには、是非「砂蒸し風呂」を体験してみてください。

お奨め度★★★★★

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「ガダルカナルギャンビット」(以下、本作)は、ガダルカナル攻防戦を陸戦と周辺海域での海上戦闘の両面から描いた作品である。

これまで 海戦ゲーム単体 についてと、 陸戦ゲーム単体 については紹介してきた。
そこで今回は連結ゲームに挑戦してみた。これは陸戦ゲームである「ガダルカナルギャンビット」と海戦ゲームである「ガ島沖砲雷戦」を連結してプレイするスタイルである。基本は陸戦ゲームだが、陸上部隊が受ける補給ポイントがダイスではなく海戦の結果によって変わってくる。日本海軍が海戦に勝利すればガ島陸上で日本陸軍が受け取る補給ポイントの総量が増加し、逆に敗れれば補給ポイントの総量が減少する仕組みである。

今回、私は日本軍を担当することになった。

1Turn(1942年9月前半)

このTurn一旦後退すると、米軍が攻撃してきた。東側では戦車を仕立ててイル川を渡って前進。西側ではマタニカウ川まで前進してきた。

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2Turn(1942年9月後半)

増援を得た日本軍が反撃に転じる。イル川戦線では突出してきた米海兵隊を攻撃し、虎の子海兵戦車中隊を撃破した。

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3Turn(1942年10月前半)

ここまで夜間におけるガダルカナル近海の制海権は日本海軍が握っていた。そのため日本軍は(ヘンダーソン基地を発進する米海兵隊機を除けば)比較的自由に補給物資を揚陸できた。しかし第1次ソロモン海戦での大敗から漸く立ち直りつつあった米艦隊が、ここにきて日本艦隊へ挑戦してきたのは10月前半のとある夜の日であった。
その日、日本艦隊は、重巡7隻、駆逐艦6隻でガダルカナル島に接近。同地に艦砲射撃を加えようとしていた。しかしサボ島の南部には重巡2隻、防空軽巡1隻、駆逐艦7隻の計10隻からなる米艦隊が待ち構えていたのである。隻数や重巡戦力で劣る米海軍であったが、その戦意は高かった。

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サボ島南西海域で両軍は激突した。重巡兵力に勝る日本艦隊は距離約6kmから砲火を開いた。先頭を走る重巡「ペンサコラ」は集中砲火を浴びて撃沈される。続いて続行する重巡「ノーザンプトン」も砲撃を受けて火炎を吹き上げた後、駆逐艦の放った酸素魚雷を食らって洋上に停止する。防空軽巡「アトランタ」は反転して離脱を図るが、そこにも日本重巡の砲火が降り注ぎ「アトランタ」轟沈。

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主力の巡洋艦が失われた米艦隊にとって、日本艦隊への抵抗の術は最早なかった。米駆逐艦が必至の反撃を行い、日本駆逐艦「早潮」が沈没、同「磯風」も大破し、他の駆逐艦3隻が小破したが、そこまでだった。

後にサボ島沖夜戦(又はエスペランス岬沖海戦)と呼ばれる夜間水上戦闘は、第1次ソロモン海戦に続いて米艦隊の大敗となった。米海軍は出撃艦隊の全部、すなわち重巡2隻、軽巡1隻、駆逐艦7隻が失われ、文字通り艦隊全滅した。日本艦隊の損害は、先にも書いた通り駆逐艦1隻沈没、同1隻大破、同3隻小破に過ぎない。海戦の勝敗は誰の目にも明らかであった。

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海戦での勝利に勢いを得た日本軍は、陸上でも攻勢を強める。ヘンダーソン基地西方、ルンガ川とマタニカウ川に挟まれた地域では、新たに増援として到着した第2師団が、アウステン山の北側から迂回して米海兵隊1個大隊を包囲した。またテナル川方面でもジャングルへの迂回戦法で米海兵隊を翻弄する。ヘンダーソン飛行場まであと3ヘクス(3km)。

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4Turn(1942年10月後半)

戦艦「比叡」「霧島」の2隻がガダルカナル近海に接近し、激しい砲撃を浴びせた。先の海戦で大損害を被った米艦隊に日本艦隊を迎え撃つ力はなかった。ヘンダーソン飛行場は穴だらけとなり、海兵隊のキャンプにも砲弾は落下した。
艦砲射撃に勢いを得た日本軍はヘンダーソン飛行場に向けて前進する。日本軍はヘンダーソン飛行場に少しずつ近づいていた。しかし度重なる海戦における勝利にも拘らずヘンダーソン飛行場はまだ遠い。そしてガダルカナル島の補給物資は徐々に不足してくる。このTurn、遂に飢える部隊が出てきた。

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5Turn(1942年11月前半)

米海軍が新鋭戦艦2隻を含む増援部隊を得た。「ワシントン」「サウスダコタ」を含む有力な有力な水上打撃部隊(戦艦2、重巡3、軽巡1、駆逐艦6)がガダルカナル近海に出撃してきた。対する日本艦隊は、重巡8隻、駆逐艦7隻からなる水上部隊をガ島近海に出撃させてこれを迎え撃つ。
二手に分かれた米艦隊に対し、日本艦隊は新鋭戦艦との対決を避けて巡洋艦部隊を各個撃破せんとする。ラインハルト・ローエングラムを彷彿とさせる各個撃破戦法だ。巡洋艦戦力で優越している日本艦隊は、瞬く間に3隻の重巡と1隻の大型軽巡を葬った。日本軍の損害は重巡「鈴谷」を失ったのみ。この時点では日本艦隊の圧勝である。

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その後反転してきた米新鋭戦艦に対し、日本艦隊は交戦を避けつつ後退していた。しかし最終Turn間近に米艦隊の追撃を受けて駆逐艦「雪風」が轟沈。さらに駆逐艦3隻が撃沈され、重巡2隻が中小破した。
後に「第3次ソロモン海戦」(又はガダルカナル沖海戦)と呼ばれる夜間戦闘で、日本艦隊は重巡3隻、軽巡1隻、駆逐艦2隻撃沈の戦果を挙げたが、重巡1隻、駆逐艦4隻を失い、戦いそのものは痛み分けか、日本軍の辛勝に終わった。

海軍の奮戦によって輸送船団は無事ガダルカナル近海に到着。補給物資を得た在ガ島の日本軍はヘンダーソン飛行場まであと1ヘクスまで肉薄する。

6Turn(1942年11月後半)

日本海軍は戦艦「金剛」「榛名」を投入してガダルカナルへの艦砲射撃を試みる。対する米艦隊は度重なる海戦で水上兵力を摩耗していたが、それでも日本軍の艦砲射撃を阻止すべく生き残った水上部隊を結集して日本軍を迎え撃つ。後に「第2次サボ島沖海戦」と呼ばれる戦いは、日本軍の戦艦2隻、重巡7隻、軽巡1隻、駆逐艦2隻の計12隻と、米軍の重巡1隻、防空軽巡2隻、駆逐艦8隻の計11隻の対決である。戦力では圧倒的に日本軍が優勢だが、米艦隊は艦砲射撃を試みる日本側高速戦艦に一矢を報いるのが狙いだ。それが達成できれば、水上艦艇全てを失っても惜しくはない。
単縦陣で突進してくる米艦隊に対して日本艦隊は教科書通りのT字戦法で迎える。戦列艦よろしく舷側を向けた日本重巡7隻が全力一斉射撃。ブロードキャストファイヤーというやつだ。十字砲火の目標となったのは旗艦である米重巡「ポートランド」と2隻の防空軽巡「サンファン」と「ジュノー」。まずは 「ポートランド」が日本重巡の集中砲火を浴びて轟沈し、さらに2隻の防空軽巡もその後を追う。日本艦隊は重巡「摩耶」が沈没し、「鳥海」が小破した。

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米駆逐艦は日本艦隊を躱してサボ島東側を北上。日本側高速戦艦を狙う。慌てた日本側高速戦艦は一旦反転して離隔。日本側重巡部隊は反転して米駆逐艦群を追う。米駆逐艦と日本重巡の戦い。火力の勝る日本重巡は米駆逐艦を圧倒。ナルヴィク沖海戦よろしく、8隻の米駆逐艦全てを始末した。もちろん日本側も無傷という訳にはいかず、重巡「衣笠」が雷撃と砲撃によって沈没、重巡「古鷹」は雷撃を受けて大破した。

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ガダルカナル島の陸上では、第2師団の1個大隊がルンガ川西岸沿いに北上。ヘンダーソン飛行場西部に布陣する。ヘンダーソン飛行場はまさに目前。ルンガ川を渡ったその向こうにヘンダーソン飛行場がある。

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7Turn(1942年12月前半)

日本軍は最後の力を振り絞ってヘンダーソン飛行場に攻撃を加える。しかし飛行場で守りを固めた海兵隊を撃退することはできず。ガダルカナル攻防戦は米軍の勝利に終わった。

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感想

海戦の結果は日本側の圧勝であった。3回の海戦はいずれも日本側の勝利。日本側の撃沈戦果合計は重巡6隻、軽巡2隻、駆逐艦17隻にも及んだ(日本側の損失は重巡3隻、駆逐艦5隻)。しかし海をほぼ完全に制した日本軍であったが、海戦での勝利を陸上での勝利に結びつけることができなかった。実はこの後、陸戦ゲームだけで再戦してみたが、やはり日本軍が攻めきれなった。日本側が難しいゲームだと思う。

統合作戦の感想だが、予想通り海戦がやや面倒に感じる。普通の海戦ゲームなら大勢が決まった段階で「このあたりにしておきましょうか」とお開きにできるが、キャンペーンゲームだとそうはいかない。さらに言えば、キャンペーンゲームの場合は「おぼれた犬を叩く」という残酷なプレイが必要になる。勝てるうちに勝っておかないと後が辛いからだ。ただ、このようなスタイルのプレイは、双方のプレイヤーにとって余り気持ちの良い体験ではない。
海戦ゲームについていえば、海戦ゲーム単体としてみればシンプル過ぎるし、統合ゲームとしてみた場合にはやや手間に感じるものということ。陸海統合ゲームというアイデアは面白いが、実際にプレイしてみるとやや中途半端に感じる。

なお陸戦ゲーム単体としてみた場合、 以前に紹介した記事に感想を掲載した ので、そちらを参照頂きたい。

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砂蒸し風呂で有名な指宿温泉ですが、普通の温泉もあります。
今回訪れたのは、指宿元湯温泉、砂蒸し会館の近くにある温泉です。
昔ながらの木造りの外観。中は内湯が1つとシンプルな構造。泉質は無臭透明ですが、少し塩味で、すべすべ感があります。心持ち熱めのお風呂でした。

この温泉の驚くべき所は、温泉に入る時、出る時、さらには脱衣場から外に出る時、お客さんが皆他のお客さんに挨拶を交わす所です。

「こんにちは」
「お先に失礼します」
「お疲れ様です」

そんな言葉を自然に交わしている地元の人たち。そんな人たちに溶け込めていない自分に忸怩たる思いを抱きつつも、どこか温かい気持ちにさせてくれました。

お奨め度★★★★

ちなみに、翌日JR九州のCAさんにこの話をしたところ、「鹿児島の人はこれが普通ですよ」と言われて、さらに驚き。

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鹿児島県南部の指宿市。砂蒸し温泉で有名な町ですが、その指宿の中心地、指宿駅から徒歩数分の所にあるお寿司屋さんです。今回は寿司ではなくお造り定食を注文しました。
新鮮な魚料理に、赤だし、茶わん蒸し、ご飯、漬物等のセットです。魚は新鮮で美味しかったです。また赤だしが私好みの味で。程よい辛さが気持ち良かったです。

お奨め度★★★

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