Java Sea 1942: Japan's conquest of the Netherlands East Indies
Mark Stiile Osprey Publishing
サブタイトルが「日本軍によるオランダ領東インド征服」とあるが、実際には1942年に蘭印地区で発生した日本と連合国との水上戦闘を扱ったものである。バリクパパン沖海戦、バリ島沖海戦、スラバヤ沖海戦、バタビヤ沖海戦が主なテーマで、これらの戦いの戦術的、技術的な面での調査と考察を記している。Ospreyの他の作品と同じく簡潔で読み易く、非英語圏の人間でも苦も無く読める。細かいレベルでの記載は弱いが、ポイントは押さえてあり、例えばスラバヤ沖海戦で日本重巡の8インチ砲弾が何発命中したか、等の所説入り混じっている事項についてもしっかりと記載されている。
洋書なので値段がやや高いという難点はあるが、洋書としては廉価であり、しかも読みやすいので、コストパフォーマンスは十分に高い。
お奨め度★★★★