もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2024年01月

240106_RedStrike紹介

Red Strikeは2023年にドイツのVUCA Simulations社から出版されたSLGです。
テーマは、1989年の西ヨーロッパを舞台とした東西両陣営の直接対決で。1urnは実際の2日間、1Hexは作戦マップが28km、戦略マップが280kmに相当します。

1ユニットは、地上部隊が大隊~師団規模、航空機が10~60機(一部例外あり)、艦船が主力艦1隻またはそれ以下の艦艇数隻からなるグループを表します。

このゲームは、かつて米国Victory Games社から発売されていたGulf Strike及びAegean Strikeのシステムを踏襲しています。Gulf Strike/Aegean Strikeは陸海空の統合作戦を扱った作品となっており、本作もこのテーマの作品としては珍しく、海軍作戦について詳細なルールが用意されています。

今回は。本作のコンポーネントを紹介する動画を作成してみました。


シミュレーションジャーナル ゲームジャーナル81号 米中激突:現代海戦 台湾海峡編
レッド・ドラゴン・ライジング(2017年版)



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231220_丸

丸2023年5月別冊-日本海軍航空母艦蒼龍&飛龍

光人新社

空母「蒼龍」「飛龍」についてまとめた別冊本である。両艦のカラー写真や搭載機の側面図カラーイラスト、さらに青写真や白黒写真など見どころは豊富。本文記事は、両艦の設計&建造に関する記事。両艦の戦歴。さらに海外での同クラス艦との比較記事。艦上機のラインナップ記事など、読みどころも多い。さらに「丸」誌の別冊ということで、実際に両艦に乗って戦った人たちの手記が多数掲載されている点も魅力である。特にミッドウェー海戦で大炎上した両艦から生還した人たちの手記は戦慄モノである。

月刊丸 別冊 5月別冊 (2023-04-20) [雑誌]

お奨め度★★★

月刊丸 2024年2月号 (2023-12-25) [雑誌] - 特集:紫電改
月刊丸 2023年7月号 (2023-05-25) [雑誌] - 特集:天山&流星
月刊丸 2023年4月号 (2023-02-28) [雑誌] - 雪風/74式戦車


240101a_帯広から札幌

新年早々、少し大きめの鉄道旅行をしてきました。
「北海道東日本パス」を使った北海道から首都圏までの鉄道旅行です。
「北海道東日本パス」というのは、JR北海道、東日本区域の普通列車を7日間連続で乗り放題になる切符のことで、青春18切符に似ているけど、青春18切符とは異なってJR北海道、東日本区域でしか使用できません。また18切符のように飛び飛びの日付では利用できず、連続7日間という縛りがあります。
ただし7日間で11330円という価格設定は、青春18切符の5日間で12050円よりも割安。さらに青春18切符では乗車できない一部の第3セクター線にも乗車できる上、自動改札を通過できるのが嬉しい所です。

今回、「北海道東日本パス」を使った長距離旅行に挑戦してみました。鈍行列車だけで北海道から首都圏を目指しつつ、様々な所に寄り道していきます。
どんな珍道中になるのか、ご期待ください。

おとなの青春18きっぷの旅 至高の列車紀行 (TJMOOK)
青春18きっぷパーフェクトガイド2023-2024 イカロスMOOK
おとなの青春18きっぷの旅 ベストセレクション
札幌中央卸売市場 豪華海鮮3色丼 セット いくら醤油漬け 生ウニ 生ほたて貝柱 海鮮丼




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231218_オートモード

オートモードで月に18.5万円が入ってくる高配当株投資

長期株式投資 KADOKAWA

この本は、日本の個別高配当株投資で大きな利益を得た人物の体験談だ。年間の配当金額は税引き後で220万円以上。これだけ見れば結構な金額だが、この収入だけで生活するのはさすがに辛そう。まあギリギリ切り詰めれば何とかなるかもね。
それは兎に角、本書では筆者の体験談を述べただけではなく、筆者が勧める具体的な銘柄や投資について学ぶ際に読むべき著作について紹介している。そういった意味では投資で資産を増やそうと思っている人にとっては読んでみて損はないだろう。ただ本書で書かれていることはどちらかといえば投資の基礎的な部分なので、上級者にとってはあまり得る所はないかもしれない。

オートモードで月に18.5万円が入ってくる「高配当」株投資 ど素人サラリーマンが元手5万円スタートでできた!

お奨め度★★★

GJ88_表紙


「激闘!ロンメル軍集団」(以下、本作)は、Game Journal誌88号と付録ゲームで、 以前に紹介した「激闘!マッカーサー国連軍」 とほぼ同一のシステムを採用している。
本作のテーマは1943年の北アフリカ戦線。
エルアラメインで敗北したロンメル軍がチュニジアへ向けて敗走する中、北アフリカ西部のモロッコ、アルジェリアに米英軍が上陸(トーチ作戦)。枢軸軍は東西から連合軍の挟撃を受けることになる。
ドイツ軍は新たにチュニジア防衛を担当する第5装甲軍を編制し、フォン・アルニム上級大将に指揮を預けた。アルニム軍は西から迫る米英軍をアルジェリア、チュニジア国境の山岳地帯で待ち構える。そして西からは後退してくるロンメル軍(ドイツ・アフリカ軍)とそれを追うバーナード・モントゴメリー率いるイギリス第8軍が迫る。
といった状況下でゲームが開始される。

本作の基本システムは、前回紹介した「激闘!マッカーサー国連軍」と同じで、具体的には命令チットをカップに入れて、引いた命令チットに相当する司令部が活性化する。活性化した司令部は、指揮範囲内のユニットを活性化し、移動・戦闘させることができる。さらに特別活性化というルールがあり、司令部からではなく直接ユニットに命令を与えることも可能である。

今回、本作をVASSALでソロプレイしてみた。以下はその記録である。

APic00


1Turn(42年11月)

US_1ACCB218連合軍は、英軍第1軍団、米第2軍団がアルジェリアからチュニジアに向けて前進中。ドイツ軍はチュニジア領内でフランス軍ゲリラを撃破しつつ、連合軍の東進に備える。

APic01


2Turn(42年12月)

BR_Para236カイルアン(Kairouan 1812)付近に降下した英空挺部隊を、ドイツ第10装甲師団を主力とする部隊が撃破した。これでカセリーヌ方面への道が開けた。

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3Turn(43年1月)

GE_10PzD959ドイツ軍の快進撃が続く。カセリーヌ(KASSERINE 1406)を守る米第1機甲師団を撃破したドイツ第10装甲師団は、さらにアルジェリア国境に近いテレプテ飛行場(THELEPTE 1205)を占領した。

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4Turn(43年2月前半)

GE_21PzD849トリポリ方面からロンメルのアフリカ装甲軍が登場してきた。ロンメルの指揮も相まって、ドイツ軍は米第2軍団に痛打を与えている。

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5Turn(43年2月後半)

US_2CHQ4182番目に引いたチットがPAA(ドイツアフリカ装甲軍)だったので、まずアルジェリア国境を守る米第1歩兵師団(4-4-6)をドイツ軍が攻撃してこれを撃破。さらに「ロンメル」チット割込みでドイツ第21装甲師団(8-4-9)がテベッサ(TEBESSA 1503)で単独配置されていた米第2軍団司令部(4-1-8)を強襲。この司令部は防御力が1と弱体なので、ドイツ軍の猛攻に耐えられなかった。2ステップを失って壊滅。米第2軍団はこの時点で戦力を失った。

テベッサを占領したドイツ軍は、続いて引いて来た「第5装甲軍」チットを使ってスーカラス(SOUK AHRAS 2103)をも占領。イギリス第1軍団をも半包囲した。ちなみにアルジェリアの町をドイツ軍が2ヶ所占領した時点でサドンデス勝利となるため、この時点でドイツ軍の勝利が確定した。

APic05a
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感想

ZChit_GE_Rommelちょっと失敗してしまった。
ロンメル軍の反撃が強力なので、連合軍はロンメルが北アフリカを去るまでは積極的な攻撃には出ずに守りを固めておいた方が良い。勝負は7Turn以降で、パットン等も登場してくるので、その時に連合軍側に反撃兵力を十分に残しておく必要がある。
気になるのは残り時間。本作ではドイツ軍が占領した町や都市数に応じてゲームの長さが短くなるような仕組みになっている。つまりドイツ軍の進撃範囲が広ければ、それだけゲームの長さが短くなるということ。このゲームにおける連合軍側の勝利条件は、チュニジア主要部の完全占領である。すなわちゲームの長さが短くなると、その分勝利が困難になるということ。だから連合軍は焦って支配地域を広げておこうとしたのだが、これが仇になった。連合軍としてはあまり序盤は無理をせず、チュニジア西部~アルジェリア東部にかけての山岳地帯で守りを固めておくのが得策かと思う。

と言う訳で、ちょっと今回は失敗したので、別の機会に再度トライしてみたい。

シミュレーションジャーナル ゲームジャーナル88号 激闘!ロンメル&マッカーサー

Nordafrika,_Rommel,_Bayerlein






Game Journal 88-激闘ロンメル・マッカーサー Game Journal 67-激闘タイフーン電撃戦 カセリ-ヌ峠の戦い1943 ロンメルとアフリカ軍団戦場写真集

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