もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2025年04月

TFotTR_CoverArt


The Fall of the Third Reich(以下、本作)は、2016年に米国Compass Gamesから発売されたSLGだ。テーマは第2次大戦後半の欧州戦線全体で、1943年7月~45年6月までの2年間の戦いを1Turn=2ヶ月の計12Turnで再現する。

今回、本作を4人でプレイした。プレイヤーの担当は、それぞれ西側連合国、ソ連、枢軸軍西部戦線(OKW)、枢軸軍東部戦線(OKH)だ。筆者はソ連を担当した。

前回までの展開は --> こちら

写真07

7Turn(1944年7-8月)

前のTurnに連合軍が南フランスのニース(Nice 25.26)に上陸した。同方面のドイツ軍は殆どなかったので連合軍はフランス・イタリア国境を越えてイタリア北部に進入。重要都市ミラノ(Milan 29.25)を占領した。背後に敵を受けたイタリア半島のドイツ軍は一部を除いて全面撤退し、イタリア・ドイツ国境に新たな防衛ラインを築いた。

写真08


USSR_5GT_758西部戦線では、米英連合軍がフランス全土をほぼ解放し、ドイツ国境まで急進していく。東部戦線でもソ連軍がキエフ(Kiev 62.18)南方、チェルカッシー(Cherkassy 64.20)とジトミール(Zhitomir 59.20)の間でドイツ軍6個軍団を包囲した。これを見て

「まるで、史実のコルスン包囲戦みたいだ」

と参加者一同盛り上がったのは言うまでもない。

写真09

写真10

8Turn(1944年9-10月)

GE_GD_A8東部戦線では、ドイツ軍は当然包囲下の友軍を救出すべく、救出作戦を発動する。これを見てまともや参加者一同が

「まるで、史実のコルスン包囲戦みたいだ」

と盛り上がったことは言うまでもない。

写真11

ソ連軍としては、機動反撃部隊の主力を包囲網の西側に配置したのが失敗であった。ドイツ軍の逆包囲にあってリアクションを取れなかったのである。もしソ連軍機動反撃部隊の主力が包囲網の東側に布陣していれば、ドイツ軍による救出作戦に対してもっと有効に対処できたものを・・・・。と、悔やむソ連軍プレイヤーであったが、後の祭りであった。包囲下のドイツ軍を完全殲滅することには失敗し、包囲網は破られた。

写真12


9Turn(1944年11-12月)

RU_Cav_36このTurnはルーマニアが一つの焦点となった。このゲーム、1945年開始時点でソ連軍ユニットが1つもソ連国外に出ることができないと、その時点で枢軸軍のサドンデス勝利が確定する。逆にソ連軍ユニット4個以上がルーマニアに位置していると、その時点でルーマニアが枢軸陣営から脱落する。まさにルーマニア攻防戦が今回の勝敗を決めるカギになりそうな気配であった。

枢軸軍は、しかしルーマニアに全振りするというような極端な施策は取らなかった。ルーマニアと運命を共にするのを潔しとしなかったのだろう。敵ながら天晴だ。
結果的にソ連軍はルーマニア進入に成功し、このTurn終了時点でルーマニアは枢軸軍陣営から脱落した。

写真13


10Turn(1945年1-2月)

US_8thAF本作では戦略爆撃が含まれていることは最初に紹介した。これまでも西側連合軍はドイツ本土に対する戦略爆撃を継続実施し、相応の戦果を挙げてはいたが、決定的な要因とはなっていなかった。また1943~44年の間はまだドイツ側防空戦闘機が強力なので、それに阻まれていた面もある。

Me262


しかしこのTurn、遂に大戦果を挙げた。3個空軍による戦略爆撃が全て成功し、ドイツ軍の補充ポイントを僅か1ポイントまで減らすことに成功したのである。しかもその過程でドイツ空軍に壊滅的な損害を与えていた。これによりドイツ側は戦線構築が困難と判断。時間的にもキリが良かったこともあって、この時点でゲーム終了とした。

ちなみにこの時点でゲーム終了とした場合、VP的には連合国側の勝利で、特に西側連合国の勝利という結果となった。

感想

CW_30_568うわー、面白い
ルールは比較的シンプルなので、1度プレイすれば容易に理解できる。欧州全域の戦いを描いた作品なので戦略爆撃や上陸作戦などの特殊なルールが多く見えるが、決して難しいものではない。極端に言えば、当日確認しても十分に対応可能だ。陸上戦闘部分も基本的なルールの組み合わせなので難しいことはなく、その場のインストでも十分にプレイ可能だろう。

このようにシンプルなルールの本作だが、その史実再現性の高さには唸らされた。シシリー戦やイタリア半島の戦い、1944年のノルマンディ上陸戦やその後のフランス国内大突破など、まるで史実通りの展開なのは驚いた。
東部戦線については史実よりも約半年遅れの進撃となったが、それは序盤にソ連軍プレイヤーがSTAVKAマーカーの使い方を間違えていたのが大きいだろう。それでもコルスン包囲戦がちゃんと再現できるなど、こちらも史実再現性が高い。基本的なルールを組み合わせただけなのにこれほど高い史実再現性を実現するとは、まるで魔法のようである。さすがは名デザイナーTed Raicerだ。パスグロを生み出したそのデザイン手腕は、全く衰えていなかった。

2016年発売の作品ということで現時点ではやや入手困難な作品となってしまったが、機会があればプレイしてみてほしい作品である。



Fortress Europa Game Journal 70-第三帝国の盛衰
図解 第二次世界大戦1939.9~1943.9 独ソ戦全史: 「史上最大の地上戦」の実像 戦略・戦術分析 Sicily 1943 遠すぎた橋

国立台湾博物館鉄道部園区は、台北市大同区に位置する台湾の鉄道史と文化を紹介する博物館です。1914年に建設された旧台湾総督府交通局鉄道部の庁舎をリノベーションし、2020年7月に開館したそうです。場所は台北MRT北門駅の目の前で、台北駅からも徒歩圏内にあります。建築物は日本統治時代の建築様式を今に伝える赤レンガ構造になっています。

写真003

入場料を支払って中に入ると、まず1階部分には台湾鉄道の歴史に関する各種展示物があります。

写真004
写真005
写真007
写真006

2階部分はさらに鉄分が濃くなっていて、信号システムの紹介(懐かしの腕木式信号機やタブレットシステムの紹介などもありました)

写真008
写真008

写真010

極めつけはジオラマコーナー。台北市街を中心とした一帯がジオラマ化されていて、30~60分に1回ぐらいのペースで運転してくれます。高雄で見たジオラマに比べるとスケール感は劣りますが、あそこは動画撮影、写真撮影禁止だったので・・・

写真011
写真012
写真013
写真015

という訳で国立台湾博物館鉄道部園区、如何でしょうか。
入場料は100NT(500円弱)と手ごろで、台北中心からも間近にあるので、鉄道好きならお奨めしたい場所です。

・国立台湾博物館鉄道部園区




まっぷる 台北'26 るるぶ台北'25 超ちいサイズ 台北エリア別満喫旅 食べまくり 台湾のトリセツ

3
20250228_週末登山

関西周辺週末の山登りベスト120

加藤芳樹 山と溪谷社

関西周辺 週末の山登りベスト120
関西周辺の山と言えば、百名山に含まれる伊吹山や大峰山の他、比叡山、六甲山、愛宕山等が思い浮かぶ。ただ百名山の過半が中部山岳以東に集中していることからもわかる通り、登山者に乗って魅力的な山は関西よりも東にあるというのが大方の見方だ。
本書はそんなややマイナーの感が強い関西の山々から、週末に手軽に登れる山を122コース紹介したものである。先に述べた有名な山はもちろん含まれているが、それ以外にも「あれ、こんな山あったけ?」と思うようなマイナーな山から、登山というよりもハイキングに近い山も含んでいて面白い。もちろん本格的な山も含まれているのでご安心を。
こういう本を読んでいると、関西を旅行した時にふと山登りでもしてみようか、という気持ちにさせてくれる。

お奨め度★★★

関西周辺 週末の山登りベスト120 YAMAP山登りベストコース 関東周辺版 霊峰、伊吹山を歩く 駅から山あるき 関東版

4
写真002

台湾旅行の際に立ち寄った店です。MRT西門駅から徒歩5分ぐらい。便利は良いです。
日曜日に行ったので行列が出来ていました。客の回転が良いので20分ぐらいで中に通されました。
看板メニューである【滷肉飯+荷包蛋】(魯肉飯+目玉焼き)を大で注文。70元(約300円)でした。や、安い!!

写真000

半熟の目玉焼きと滷肉飯の組み合わせはどこか卵ご飯に相通じるものがあります。でもこれが絶妙。肉の濃い味が卵の交わりあって濃厚な感じ。まさにB級グルメの王様といった感じでした。

写真001

日本人も多く、店員さんも慣れた感じなので、皆さん、お奨めできます。

お奨め度★★★★

・天天利美食坊
https://maps.app.goo.gl/LELLgYAmiVto8Zdo9




まっぷる 台北'26 るるぶ台北'25 超ちいサイズ 台北エリア別満喫旅 食べまくり 台湾のトリセツ

4
写真18

越生梅林に行った後で立ち寄ったつけ麺屋さんです。
坂戸駅から徒歩1分ぐらいの場所にあります。
平日の11時前に行ったのですが、意外にも行列ができていました。
ピーク時間ではないにもかかわらず行列が出来るということは美味しい店の証拠。
これは一も二もなく列に並びます。

待つ事15分ぐらいで着席でき、一番シンプルなつけ麺を注文しました。値段は800円です。
太めの面と醤油味のつけ汁。シンプルな組み合わせですが、この組み合わせが絶妙で、旨い旨い。
これは並みのつけ麺とは一線を引いた旨さでした。

写真15
写真16
写真17

麺を食べ終えると、店員さんに頼んでつけ汁に薄め液を追加してもらいます。これで即席の醤油スープの完成。これがまた麺の旨味がしみ込んでいて旨い。

坂戸駅前のという便利な場所であり、機会があれば是非再訪したい店です。
惜しむらくは坂戸という場所にあまり行く機会がないことでしょうか・・・・

お奨め度★★★★


ラーメンWalker東京2025 るるぶ埼玉 川越 秩父 鉄道博物館'26 まっぷる 埼玉 川越・秩父・鉄道博物館 (まっぷるマガジン関東05) 新しい東武鉄道の世界

↑このページのトップヘ