
歴史戦の真実
マイケル・ヨン 育鵬社
慰安婦問題、徴用工問題、旭日旗問題など、韓国による不当な日本たたきが続いている。本書は、元グリーンベレー隊員である筆者が、上記の実情を踏まえて歴史戦の実態やそれに対する日本の取るべき道を記した著作である。本書は、南京大虐殺や慰安婦問題など、中韓が仕掛ける反日キャンペーンを取り上げる。そしてこのような反日キャンペーンが単に日本とこれらの諸国間だけの問題ではなく、全世界を巻き込んだ「歴史戦」であると筆者は説く。そして筆者は、日本に対しても「歴史戦」を戦う必要があり、いつまでも謝り続けてはいけないとしている。
筆者の主張に大いに賛同したい。ただ本書の難点として、日本語としてはややわかりにくい文章であること(筆者がネイティブではないので仕方がない所だが)、またSNSに投稿した文章を再掲載したのでややまとまりがない印象を受けるのが残念な所だ。
P.S. 日本の政治家で「歴史戦」という言葉を使う人物は殆どいない。故安倍晋三元首相は「歴史戦」を取り上げた数少ない政治家の1人だが、そう考えると今更ながら安倍元首相の早すぎる死が惜しまれる。
お奨め度★★★
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