3月のとある週末に青春18切符を使って西に向かいました。青春18切符といえば、知る人ぞ知る、普通列車専用の乗車券です。1日乗り放題。途中下車自由。しかも5日分使えて値段は12,050円。1日あたり2,410円というコスパの良さが嬉しいところ。ちなみに一昔前はもっと安かったのですが・・・。

という訳でコスパの良さを生かして旅に出かけてみました。行き先は北陸福井県。新幹線を間近に控えた今話題の地域です。

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三国港周辺を散策

昨晩は芦原温泉の温泉宿でまったり。旅の3日目は少し寝坊して0900頃に宿を出発。あわら湯の町を0920に発車する三国港行きに乗りました。10分程で三国駅に到着。三国駅周辺を見学しました

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三国港は、北前船の寄港地として古くから賑わっていた港町。三国駅周辺の景観にも往時の雰囲気を色濃く留めています。その一つが旧森田銀行本店。三国駅から徒歩10分ぐらいの所にあります。無料で見学できます。内部は吹き抜け構造となっていて、銀行のカウンター部分と、その奥にある金庫や重役室が往時のままの形で残されています。

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銀行の金庫と言えば銀行強盗。最近はめっきり減りましたが、かつてはモデルガンや刃物で武装し、店員を人質に「金を出せ」と脅す銀行強盗が後を絶たなかったそう。最近では現金離れとIT化によって金融犯罪の主体が銀行強盗からIT詐欺やオレオレ詐欺などの手口に変わってきたとのこと。果してどちらが物騒なのか・・・。

東尋坊

昼食 の後は、東尋坊へ行ってみました。東尋坊自体は以前にも行ったことがありましたが、せっかくここまで来たので、序に足を延ばしてみることにしたのです。三国港の駅前からバスに乗って約10分で東尋坊のバス停に到着。東尋坊自体はそこから歩いてすぐの所です。何度も見たことがある景観ですが、久しぶりに見てみるとその迫力に驚かされます。

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東尋坊からの帰りは三国港駅まで歩いてみました。東尋坊からは荒磯遊歩道という遊歩道が出ていて、少し離れた道路まで出ます。そこからは一般道を歩いて三国港駅まで。東尋坊からの距離は約2kmで、所要時間は30分ほどでした。

九頭竜川を見た後、福井に戻る

三国港駅に戻ってきたのは1300頃。まだ時間があったので、フリー切符の特性を利用してえちぜん鉄道に乗ることにしました。1309発の福井行きに乗って福井口まで出て、福井口からは勝山行に乗り換えます。今回の目当ては雨で増水した九頭竜川。勝山に着く手前の小舟渡という駅から、次の保田駅までは九頭竜川間近に見ることができるビューポイントです。

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福井電鉄に乗る

勝山まで行って福井口に戻ったのが1600頃。再び三国港線に乗り、3つ先の田原町で下車しました。この田原町駅は福井鉄道線との乗換駅。福井鉄道線はえちぜん鉄道と並んで福井県を走る2つの私鉄線の1つです。

福井電鉄の魅力は路面電車と通常の鉄道線が同じ線路で切り替わること。田原町から福井市内の間は路面電車として走りますが、郊外に出ると一般の鉄道と同じように走ります。ちなみに路面電車として走る特性上、車内の容積は小さく、実際に乗っていてもかなり手狭に感じます。軌間は1067mmで、他の日本の鉄道と同じ狭軌なんですけどね。

福井電鉄の魅力はいくつかあるのですが、1つは途中の大名町駅から分岐していく枝線。福井駅方面へ向かう線路で、JR福井駅の目の前を2両編成の長大な路面電車が発着する光景を見る事が出来ます。2024年の北陸新幹線福井延伸の時にも残って欲しい景観です。

もう1つは終点のたけふ新駅。「新たけふ」ではなく「たけふ新」。しかも「たけふ」と平仮名で書く所がミソ。JR武生駅の近くなのですが、微妙に離れているので「たけふ新」としたのでしょうか。感覚的にはJR山陰線の出雲市駅と一畑電鉄の電鉄出雲駅に近い距離感です。

武生の駅前に焼鳥の店「秋吉」があったので、中に入ってみましたが、残念ながらカウンター席は満席。待ち時間も不明とのことなので、今回はパスしました。次回に福井に来た時には、「秋吉」に入りたいなぁ、と思いつつ。

その日は武生から特急「サンダーバード」に乗って敦賀に移動。敦賀駅前のホテルに1泊しました。 宿の近くにある居酒屋 で晩御飯を食べました。ちょっと値段は張りましたけど、鯛茶漬けが美味しかったです。

つづく