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3月のとある週末に青春18切符を使って西に向かいました。青春18切符といえば、知る人ぞ知る、普通列車専用の乗車券です。1日乗り放題。途中下車自由。しかも5日分使えて値段は12,050円。1日あたり2,410円というコスパの良さが嬉しいところ。ちなみに一昔前はもっと安かったのですが・・・。

という訳でコスパの良さを生かして旅に出かけてみました。行き先は北陸福井県。新幹線を間近に控えた今話題の地域です。

前回までのあらすじは --> こちら

敦賀の町を歩く

今日は旅の最終日。18切符を使って一気に関東へ戻る予定だ。青春18切符の旅と言いつつ、18切符を使ったのは実は今日で2回目。旅の2日目と3日目は移動距離が小さかったので、青春18切符を使わずに通常の切符で移動したのだ。

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今回の旅は雨が多かったが、最終日はかなりハッキリとした雨であった。とはいえ、敦賀の町に降り立ったのは実は初めて(通過したことは何度もある)。折角なので敦賀の町を少し散策してみた。

朝0740に敦賀駅前を発車するバスに乗って神楽町というバス停で下車。そこから敦賀駅に向かった歩いてみることにした。昔ながらの雰囲気を残すアーケード通りを東に向けて歩く。大谷吉継と松尾芭蕉が敦賀市のヒーローのようで、所々に両者の名前が見える。

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交差点の向こうに気比神宮という神社があった。かなり歴史の古い神社であったが、主要な建物は戦災により失われてしまったとのこと。大半が戦後に再建されたものである。ただし、入り口の大鳥居は戦災を免れて昔の姿をとどめており、国の重要文化財に指定されているとのことであった。

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気比神宮から敦賀駅に至るルートが敦賀市内のメインストリートと思われる。道の両側にはアーケードが整備され、雨の日にも濡れずに街歩きできるのは有難い。歩いている道すがらで面白いものを見つけた。どうやら「銀河鉄道999」と「宇宙戦艦ヤマト」のキャラクターを模ったオブジェらしい。
ん?、松本零士氏と敦賀市に何か関係でもあったのか?。一瞬そんな考えも過ったが、どうやらそうではないらしい。後で調べてみると、1999年に敦賀開港100周年を記念して敦賀駅から気比神宮までの間に計28体のブロンズ像を設置したとのこと。ちなみに歩いている途中には全部で何体あるのか知らなかったので、見つけ次第写真を撮っていった。

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敦賀駅に戻ったのは0840頃。敦賀駅は駅の西側に市街地が広がっているが、新幹線のホームは市街地とは反対側にあたる駅の東側に設置されている。YouTube等で「敦賀駅の新幹線ホームがすごいことになっている」という情報があり、実際に見てみると、確かに物凄い迫力であった。以前の敦賀駅は列車数こそ多いものの、どこか古臭い印象のある駅だった(以前に私が長期滞在した米子駅にも相通じるものがある)。今回立ち寄った敦賀駅には、その種の古臭さを感じる部分はまだ少し残ってはいたものの、新幹線の開業に合わせて急速に近代化されている駅と駅前の風景を目の当たりにした感じがした。

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敦賀~岐阜

敦賀発0923の新快速大阪行きに乗る。この列車で近江塩津まで移動し、近江塩津からは北陸線経由の新快速姫路行きに乗り換える。先の大阪行きは湖西線経由であり、米原を経由しないためだ。4両編成の新快速は、米原で前に8両が連結されて12両の長大な編成になる。しかし私はその米原で下車し、次の1100発の大垣行きに乗り換える。

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大垣行きの普通列車は8両編成であった。いつもなら4両編成の列車が米原~大垣間をすし詰め状態で走っているのだが、さすがに8両編成は余裕がある。車内はガラガラ。2人席をゆったりと独占できた。

大垣からは豊橋行き新快速に乗り換える。こちらはさっきの大垣行きのガラガラが嘘のようなラッシュ状態。発車駅の大垣ですら既に全席が埋まっていて通路に立ち客が多数いる状態だった。この分では先が思いやられる。とはいえ、私自身は今回は岐阜で途中下車。ちょっと観光することにした。

雨の岐阜城

というのも、3日前に大垣に宿泊した際、「ぎふ旅コイン」という2,000円分の電子クーポンをゲットしていたのだ。駅近くのドラッグストアで生活必需品を購入する手もあったが、どうも駅の近くにこのクーポンが使えるドラッグストアがないらしい。この種のクーポンを使う時、いつも店探しに苦労するのだが、今回もそのパターン。

で、どうしたかというと、岐阜城までの往復のバスとロープウェーの券が1,500円のセットになって売っているらしい。それをこの「ぎふ旅コイン」で購入できるとのこと。そういえば岐阜城にも随分行っていないな。雨だと客が少ないからゆったりとした岐阜城観光が楽しめるかも。そういう期待もあって早速購入してみた。

岐阜駅から岐阜城に向かうバスは何本も出ていて、それこそ待ち時間殆どなしで乗車できた。ただバスが岐阜の市街地を走るため、距離の割には時間がかかる。10~15分ぐらいの所要時間で岐阜城公園に到着した。

「雨だから人が少ないのでは」の予想に反して日曜日の岐阜城ロープウェーは結構盛り上がっていた。普段なら15分間隔で運行されているのだが、その日は臨時便を出して対応している状態。待ち時間が少ないのは良かったけど、人の多さには少々ゲンナリである。

ロープウェーの山頂駅から岐阜城までは少しの登りがある。とはいっても5分程度で登れる距離だ。ただし雨が降っているので石段が滑りやすくなっているので要注意。やがて前方に岐阜城の天守閣が見えてきた。

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今回の切符は岐阜城の天守内に入って見学することも可能だ。しかし下界は霧に包まれてるため視界は効かないし、天守といっても中は鉄筋コンクリートで面白いとは思えない。今回は天守見学はパスし、そのままロープウェーで下山することにした。

岐阜~熱海

岐阜駅に戻ってきたのは1400頃。岐阜発1408の快速豊橋行きに乗る。この列車は6両編成。長い編成は8両だので、やや短い編成である。混んでいたら鈍行に切り替えようと思っていたが、予想に反して車内は空いていた。どうも大垣駅での接続の関係で、混む列車と混まない列車が出てくるらしい。午前中に乗った豊橋行き新快速は大垣駅で接続を取ったので混んでいたが、この快速列車は大垣駅で接続を取らないために空いているということか?。
車内で「ぎふ旅コイン」の残金で購入した味噌カツサンドイッチを食べる。遅めの昼食という訳

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この後豊橋で浜松行きに乗り換えて、浜松からは熱海行に乗り換える。この熱海行は昨年静岡地区にデビューした313系の車両が3両繋がっている。「ロングシート地獄」と呼ばれている静岡地区での数少ないクロスシート型車両、しかも椅子のフカフカ感が他の車両とは全然違う。

熱海~辻堂

熱海には1900過ぎに到着。駅から歩いて5分程の場所にある 寿司屋で寿司を食べました。 その後駅に戻り1942熱海始発の小金井行きへ乗ります。あとは自宅のある辻堂駅まで列車に乗っていくだけ。今回の旅も無事終了しました。