
南北戦争-アメリカを二つに裂いた内戦
小川寛大 中央公論新社
本書は南北戦争をコンパクトにまとめた著作である。本書の扱っているのは南北戦争の戦場における戦いが主で、その背景として政治や経済の話も取り扱っている。特にリンカーンとデーヴィスという両陣営の首脳にまでを対象として含めており、リンカーンに対する高い評価とそれに反してデーヴィスに対する低評価が際立っていて面白い
南北戦争における主要な戦いを一通り網羅しているので、南北戦争に興味を持った際の入門書として優れている。また南北戦争を彩る両軍の名将、愚将達の活躍も広く取り扱っており、読んでいて楽しい。単なる趣味本としても、啓蒙著としてみても、楽しく読める1冊であった。
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