精神科医が見つけた 3つの幸福
樺沢紫苑 飛鳥新社
幸福には3つの要素があり、それぞれセロトニン、オキシトシン、ドーパミンという脳内物質が反応していることによるという。セロトニンは、健康の幸福、癒される、朝気持ちいい等の幸福時に発生するもの。オキシトシンとは、家族愛や恋愛といったつながりによって発生するもの。ドーパミンとは、成功や報酬といった際に発生するものであるという。筆者は幸福の優先度をセロトニン、オキシトシン、ドーパミンの順番とし、それぞれの幸福を得るための具体的な方法について詳細に期している。
セロトニンはとにかく、オキシトニン的幸福については、独り身の筆者にとっては耳に痛い内容であった。しかし本書を読めば、結婚や家族を持つことが必ずしもオキシトニン的幸福に直結するものではなく、筆者のような独り身であっても正しい方向性を見極めればオキシトニン的幸福を求めることができるとしているのは有難かった(これは実体験とも合致する内容であった)。
幸福というのは人生にとって重要な課題であり、幸福な生き方を目指したい人にはお奨めしたい作品であった。
お奨め度★★★★
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