U.S. Aerial Armament in World War II Vol.2
William Wolf Schiffer Pub Ltd
第2次大戦における米軍の航空兵装について詳細に期した著作である。全3巻構成で、この第2巻は通常爆弾について触れている。
通常爆弾といってもそれほど多くの種類がある訳ではなく、本書は通常爆弾の種類だけではなく、細部構造や運用方法について詳細な記述がある。
本書は爆弾だけではなく、爆撃照準器は爆撃戦術、運用について記載されている。爆弾については、爆弾内部の詳細が多数の図解入りで説明されている。英文でかつ文字が小さいので読み通すのは結構大変。
爆撃照準器については、有名なノルデン照準器だけではなく、オーボエやH2Sレーダーを使った爆撃システムについても解説している。単なる機器解説だけではなく、実戦下での爆撃精度についての分析記事もあり、興味深い。
爆撃戦術の所では、高高度からの編隊公算爆撃や中高度爆撃、絨毯爆撃、低高度爆撃、さらには対艦船攻撃、急降下爆撃、緩降下爆撃などの具体的な方法や飛行プロファイルが図入りで詳細に紹介されている。
文字が小さく読み通すのは結構大変だが、辞書的な使い方もできるので、重宝したい。
お奨め度★★★★
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