俺たちの箱根駅伝
池井戸潤 文芸春秋
面白い。この本を読んで感じた第1印象はこれだ。とにかくページをめくるのがもどかしくなるほど。そして何度も訪れる感動の場面。本を読んで泣けてきたのは本当に久しぶりだと思う。
本書は箱根駅伝をテーマにしたフィクションだ。上巻は箱根駅伝を目指すまでの過程を描き、下巻では箱根駅伝での戦いを丁寧に描いている。上巻はまさに怒涛の展開で、主人公達に次々と訪れる危機やトラブル、それを1つずつ乗り越えていくストーリーが心地いい。
下巻の駅伝当日の描写もまさに圧巻で、ランナーたちの息づかいや沿道の歓声、そしてそれを見守る人々の暖かい眼差しを感じることができる作品だ。
結構長い小説だが、一気に読み通せる面白さなので、是非一読をお奨めしたい。
お奨め度★★★★★
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