Pacific Carrier War: Carrier Combat from Pearl Harbor to Okinawa
Mark E. STILLE Osprey
真珠湾攻撃からマリアナ沖海戦までの日米空母同士の戦いを主に戦術レベルで記載および分析した著作である。Ospreyの著作らしく英文が平易で読みやすい。また数値面のデータが豊富で、しかも新しいデータを使っている。どこまで信用できるかは不明だが、研究者にとっては嬉しい配慮だ。
これまでのOspreyの著作とは異なり、本書は約450ページというボリュームがある。従って読み通すのは結構大変である。とはいえ写真が多く、英文もわかりやすいので、我々のような非英語圏の人間にも読みやすい。記載されている内容も一般的なものが多いが、通説を並べてあるだけではなく、新しい見解が筆者独自の見解も読めて興味深い。
空母戦を研究しようとしている者にとっては一読して損はない著作である。
お奨め度★★★★
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