240917_空飛ぶタイヤ

空飛ぶタイヤ

池井戸潤 講談社文庫

空飛ぶタイヤ
面白い。とにかく面白い。テーマは2004年に実際に起こった三菱ふそうによるリコール隠しをテーマとした社会派小説だが、単なる社会派小説の枠を超えて、エンターテインメントとしても一級品だ。逆にストーリーが面白すぎるだけに、現実の話とはある程度線を引いて理解した方が良いかもしれない。なお、評者は会社員時代に品質保証を担当していたので、他人事とは思えない部分があった。
「俺たちの箱根駅伝」に比べるとやや勧善懲悪がハッキリしていて、その分読後感の爽快感では「箱根駅伝」の方が良かったかも・・・。

お奨め度★★★★


空飛ぶタイヤ 俺たちの箱根駅伝(上) 俺たちの箱根駅伝(下) 半沢直樹