240919_あっという間に

あっという間に人は死ぬから

佐藤舞 KADOKAWA

あっという間に人は死ぬから
副題「「時間を食べつくすモンスター」の正体と倒し方」とあるように、本書は時間の有効活用を説いた著作である。本書では「時間浪費の正体」「対応策」「具体的な方法論」に分けて時間の使い方を説いている。本書によれば、人生には「3つの理」があり、それは「死、孤独、責任」だと説いている。人は必ず死ぬ、人は孤独である、人には責任がある。この理を直視することこそが時間を浪費しないために必要だとしている。そのために筆者は3つの原則を提唱している。それは「変えられないものと変えられるものを区別せよ」「人生に対して主体的に参加せよ」「人生に苦は必要である」である。そして筆者はそのために自分の本心(筆者の言葉で言えば「価値観」)を見つけることこそ大事だとしている。そして筆者は自らの価値観を明らかにするためのワークについても触れている。
人生について考えさせられることの多い著作であり、一読をお奨めしたい。

お奨め度★★★★


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