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近江八幡城(八幡山城)は、現在の近江八幡駅から約2.5kmの八幡山山頂にある城郭である。賤ヶ岳の合戦後に天下の覇権を握りつつあった豊臣秀吉が、荒れ果てた安土城に代わって隣接する八幡山に新たな山城を築いたのが始まりとされている。

その後、一時的に羽柴秀次が入城したが、その後に「秀次事件」で羽柴秀次が切腹、その後八幡城も廃城となったため、八幡山城は築城後わずか10年で廃城となったという。

近江八幡駅から西の方へ2.5kmほど行ったところに近江八幡城がある。城跡は八幡山の山頂部に位置しているため、麓と城跡まではロープウェーが結んでいる。標高差は280mぐらいだという。

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ロープウェーは所要時間約4分で山頂駅につく。八幡山山頂はそれほど広くはなく、歩くだけなら15分ぐらいで歩ける広さだ。
最初に向かったのは展望館。八幡山山頂にある展望台である。周囲の景観を見渡せる場所で、内部は戦国時代の畳の間を再現したつくりになっている。

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次に向かったのは瑞龍寺。日蓮宗のお寺で、八幡山の山頂部分ある。瑞龍寺というお寺は他にもあるが、この寺は秀吉によって自害させられた豊臣秀次の菩提寺とされている。かつては京都の村霊にあったが、昭和になってから現代の地に移されたという。

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こちらは西の丸跡。琵琶湖が目前に見える八幡城屈指の景勝地である。間近に見える琵琶湖の景観は確かに美しい。

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こちらは北の丸跡。ここからは琵琶湖はあまり見えないが、湖東の景観がハッキリと見えている。左に見える大きな池は西の湖という湖沼で、琵琶湖と水路でつながっている。この西の湖の向こう側に有名な安土城がある。

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城の遺構にも目を向けたい。石垣が所々に残っているが、これは戦国時代のものだろうか?

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少し離れた所にあるのが出丸跡、ここは山頂から少し離れているので、往復で10分ぐらいかかる。ここの魅力は圧倒的な景観で、周囲270度を見渡せる景観というのが触れ込みである。確かにここからなら琵琶湖の景観も、近江八幡市街も、さらには西の湖も見えている

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ロープウェーで降りてきたところに八幡公園がある。八幡山の南麓の傾斜地に設けられた公園で、公園の中には豊臣秀次の銅像が立っている。

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という訳で近江八幡城。如何だっただろうか。断片的な内容だったので、その魅力を十分には伝えきれなかったが、実際に行ってみると、その魅力を感じていただけると思う。近くには安土城や観音寺城、彦根城などもあり、八幡城の堀巡りや白雲館などもある。機会があれば、一度訪ねてみては如何だろうか。


近畿の名城を歩く 滋賀・京都・奈良編 ことりっぷ 滋賀 近江八幡・彦根・長浜'24 まっぷる 滋賀・びわ湖 長浜・彦根・大津'25 るるぶ滋賀 びわ湖 長浜 彦根’25