
World War II US Fast Carrier Task Force Tactics 1943-45

Brian Lane Herder Osprey

4年ぶりに読んでみた。1943年以降の米高速空母部隊の戦術について記載した著作である。空母航空団の編制や各種装備が戦闘機、偵察爆撃機、雷撃機別に図解入りで説明されている。そして作戦・戦術編には、戦前から戦争前半、戦争後半にかけての米空母群における戦術の変遷が簡潔で要領よく記載されている。さらに戦術面での詳細として、航空作戦、夜間作戦、タスクフォースの布陣、通信、レーダー、戦闘機誘導等が個別に記載されており、さらに対空火器、特攻機対策、空母自身のダメージコントロールについて記載されている。
戦闘面については、偵察、攻撃、空戦戦術、機銃掃射とロケット弾攻撃、爆撃、雷撃についてそれぞれ記載されており、さらに夜間攻撃・迎撃、航空救難、救命用潜水艦等が記載されている。最後にケーススタディとして、1945年2月16~17日での日本本土空襲時における空母作戦の実例が記載されている。
オスプレイの他の作品と同じくボリュームは少なく英語も平易なので読みやすい。内容は常識的なものだが、中には日本ではあまり知られていない米空母のドクトリンに関する記述も含まれており、そういった点からも興味深かった。
お奨め度★★★★












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