北海道南部、東室蘭の駅前に降り立った時に出会った一杯、「北の国醤油ラーメン」。目の前に運ばれてきた瞬間、真っ黒なスープがまず目を引きます。その見た目はまるで濃厚な秘伝のタレをそのまま注いだようで、期待を高めてくれます。
レンゲでスープを一口。醤油の深いコクが口の中に広がり、後からじんわりと辛さが追いかけてきます。この辛さがただの刺激ではなく、絶妙なアクセントとなり、スープ全体の旨味を引き立てています。寒い北国で体を芯から温めてくれる、そんな一杯です。
麺は北海道らしい中太のちぢれ麺。スープが絡みやすい形状で、噛むたびにスープの風味と小麦の香りが鼻に抜けていきます。この相性の良さは、まさに北海道ラーメンの醍醐味。
トッピングにはたっぷりのもやしとチャーシュー。もやしの甘さがスープの辛さと絶妙にマッチしていて、チャーシューは程よい脂身で食べ応え抜群。
一口一口が五感を刺激し、スープまで飲み干したくなる完成度。この「北の国醤油ラーメン」は、寒い冬の日にぴったりの一杯です。
お奨め度★★★




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