歴史群像2025年4月号
学研

特集は「日米徹底空母比較」。今まで何度も取り上げられてきたテーマだが、今回は主に船体や艤装類の技術的側面と実戦での効果を検証している。先に紹介したサレンダーの著作では、大鳳とエセックスを「パンター戦車とシャーマン戦車を比較するようなもの」として日本空母を高く評価していたが、果たして本記事での結論は如何に?。
さらに秋山真之氏に関する長南氏の研究も面白い。前半部分は「坂の上の雲」等でも知られた話が中心だが、日本海海戦以降の後半生については、これまであまり触れられて来なかった真之の功績について述べられており、興味深かった。
他には有坂純氏の近代以前の戦争に関する記事、WW2ドイツ軍の機関銃に関する記事などが面白かった。ただ、中国大返し分析記事については、「どうかなぁ?」と少し首をかしげた。だって現在よりも道路網が貧弱な戦国期の分析としては、行軍速度に関する見積もりが楽観的過ぎる気がする。
お奨め度★★★★












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