Truk 1944-45: The destruction of Japan's Central Pacific bastion
Mark Lardas Osprey

トラック環礁は、戦時中に連合艦隊の主要根拠地となり、連合軍からは「日本の真珠湾」「太平洋のジブラルタル」と呼ばれて恐れられていた。本書では、1944~45年に米英軍が実施したトラック環礁への一連の攻撃について、その準備段階と実施状況、そしてその結果について記載している。トラック空襲といえば、1944年2月に実施されたヘイルストーン作戦が有名で、本書でもページ数の多くをヘイルストーン作戦に割いている。とはいってもトラック空襲はそれ1回で終了したわけではなく、その後も米機動部隊による再度の空襲やB-24、B-29等の長距離爆撃機を用いた攻撃、さらには終戦直前には英機動部隊による攻撃も実施されている。本書ではこれらの戦いについても詳しく触れられている。
ヘイルストーン作戦については目新しい記述はなかったが、B-24やB-29の爆撃については今まであまり実体が知られていなかっただけに新鮮な気持ちで読むことができた。
お奨め度★★★








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