Air & Armor(以下、本作)は、米国Compass Games社が2024年に発表したSLGで、テーマは1980年代における西ドイツでの地上戦だ。元々は米国West End社が1985年に発売したゲームで、今回の作品はオリジナルから約40年後に発売されたリメイク版になる。
基本システムについては、以下の動画で既に紹介済なので、ご覧頂きたい。
今回プレイしたシナリオは、シナリオ7.The Wolf's Jawsである。このシナリオは、開戦劈頭奇襲突破に成功して敵中奥深くに進出したソ連第39親衛自動車化狙撃兵師団に対し、NATO軍3個旅団が反撃を加えるというもの。NATO軍は米軍2個旅団、西ドイツ軍1個旅団が登場する。それに対してソ連軍も第39自動車化狙撃兵師団を救援すべく第57親衛自動車化狙撃兵師団が追従してきている。果たして戦いの結末は如何?
今回の参加者は計4名で筆者は米軍を担当した。
状況
先にも述べた通り、このシナリオではソ連軍が2個師団、NATO側が3個旅団が登場する。その大雑把な配置は以下の通りだ。図に示した通り、ソ連軍第39親衛自動車化狙撃兵師団(39GMRD)は、NATO軍の3個旅団に包囲されている。それに対してソ連軍は増援の第57親衛自動車化狙撃兵師団(57GMRD)が戦場に向けて急進している。
ここで本シナリオの勝利条件を見てみよう。NATO軍は39GMRDを撃破し、ソ連軍のこれ以上の進撃を阻もうとしている。一方のソ連軍は、39GMRDを救援し、さらにマイン川南方への突破を企図している。もう少し具体的に書くと、シナリオ終了時点でアウトバーン第3号の南にソ連軍ユニットが1個でも位置していればソ連側の決定的勝利となり、アウトバーン70号と同7号よりも南に位置している39GMRDのユニットは、1Stepにつき1VPを獲得する。要するにソ連軍39GMRDが現在地を死守できれば、ソ連軍はかなり多くのVPを得る可能性がある。
1Turn
米軍は第1機械化旅団をソ連39GMRDに向けて前進させていく。39GMRDを徐々に追い詰めて戦力を減らしていく作戦だ。旅団と師団の戦いになるので、兵力的には39GMRDの方が有利だ。米軍の強みは個々のユニットの質的優位と砲兵火力の優越である。そこで早急な攻撃は行わず、周囲を押さえつつ砲兵火力でソ連軍部隊を撃破する方針である。対砲兵射撃によって早くも39GMRDのロケット砲大隊(BM-21ロケット砲車輛x18)を撃破した。意気上がる米軍部隊。
しかし・・・、
ソ連軍は予想外の行動に出た。守りを固めて米軍を迎え撃つと思ったソ連軍は、何を思ったか道路を伝って南の方に走り始めた。国道26号線を伝ってマイン川へ進んでいく。
これはシマッタ
マイン川沿いの主な橋梁はすべて落していたので、同方面からの渡河はないものと踏んでいて守りを固めていなかったのだ。しかし彼らは自前の工兵橋梁によってマイン川を渡河する作戦に出てきたのだ。完全に裏をかかれた米軍なのであった。
2Turn
ソ連軍39GMRDはマイン川河畔に到達した。さらに一部のソ連軍部隊がフェリーによって川を渡ってマイン川対岸に前進する。その後方~米第1機甲旅団と西ドイツ第35走行擲弾兵旅団が追う。AH-1コブラ攻撃ヘリの部隊が対岸に渡ってきたソ連戦車部隊を攻撃する。ミサイル攻撃によってソ連戦車数両が川向うで炎上する。
3Turn
ついに39GMRDはマイン川に橋梁を架けた。橋を渡って続々と川の対岸にソ連軍部隊が殺到する。一歩遅れた形のNATO軍であったが、これ以上の渡河を阻止すべく虎の子の航空戦力を橋梁攻撃に投入する。敵戦闘機とSAMの妨害を突破して飛来したNATO軍機は、西ドイツ空軍のF-4Fファントムと軽攻撃機アルファジェット。F-4Fは攻撃力が大きいので橋梁を爆破するのにあまり不安がなかったが、攻撃力の乏しいアルファジェットなら攻撃成功率はかなり低い(20~30%)。飛来した攻撃機がアルファジェットだった時点で諦めかけていたNATO軍プレイヤーだったが、アルファジェット隊は見事に橋梁爆破に成功した。
感想
今回は時間の関係でここで終了とした。プレイ時間は約8時間である。今回プレイしたシナリオは本作の中では中規模なシナリオであったが、それでも半分も進めることができなかった(フルターンでは全7Turnである)。ちなみに今回の記事では触れなかったが、マップのもう一方の端では、増援に現れたソ連57GMRDと米第2機械化旅団との交戦が始まっていた。
今回のプレイは、ちょっとスキを突かれた形になってしまって残念な結果に終わってしまった。橋を落としていたので川のラインを絶対視したのが失敗だった。道路を使えば工兵隊が簡単に河畔にたどり着けるし、工兵隊が河畔にたどり着ければ、渡河はさほど困難ではない。今回のシナリオではそれを思い知らされる結果となってしまった。
まあ、今回の戦いは失敗したが、別のシナリオで雪辱を果たしたいと思っている。








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