
いっきに読める三国志
島崎晉 PHP研究所

黄巾の乱から晋の成立による三国時代終焉までの約100年弱の三国時代を年代別に整理した著作である。ベースは正史三国志で、「三国志演義」の方ではない。従って桃園の誓い、美女連環の計などの話は出てこない。それでも曹操、劉備、呂布、関羽、孫権、諸葛亮といった三国志を彩る様々な人物が登場して舞台を盛り上げている。
「いっきに読める」と書かれているが、三国志の歴史全体を全て触れているので、情報量はかなり多く、さらに五丈原より後の話になると、それこそ馴染みのない人物が色々と登場してくるので、全体を追うのは難儀する。かくいう私も、五丈原以降の話は流し読みしていたので、全体の流れがなんとなく追いかけられたというのが実情である。
三国志については様々な書籍が出版されており、本書もその中の1冊として読む分には適切なのではないだろうか。
お奨め度★★★







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