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彰化扇形庫は、台湾中部の彰化駅近くにある台湾鉄道の機関車庫です。扇形庫とは、機関車を格納・整備するための半円形の車庫のことで、放射状に配置された線路と転車台(ターンテーブル)が特徴です。日本でも数か所現存していますが、台湾ではこの彰化扇形庫が唯一現存する扇形庫だそうです。

彰化駅から歩道が整備されていますが、距離1.3kmぐらいあるので、徒歩15~20分ぐらいかかります。

この機関車庫は現在でも現役の機関車庫として使用されています。従って見学できる時間が13~16時に限られており、それ以外の時間帯は実際に機関車が出入りしているものと思われます。なお見学時間帯であっても機関車庫内部では作業が行われているらしく、車庫内からは何らかの機械の音が聞こえてきます。

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DHL100型ディーゼル機関車とCK120型蒸気機関車で、前者は現役の車両。後者は動態保存されている車両だそうです。

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どこかモダンな外観のこの車両は、スイスから2023年に導入されたR200型ディーゼル機関車です。ディーゼル機関車といえば「赤」というイメージがあるので、白いディーゼル機関車は新鮮です。

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比較的古いディーゼル機関車で、左からR20型、R100型、R150型です

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これは空っぽのレーンです。プラットホームとピット状の部分があり、車両の整備を効率的に行えるような構造になっています。

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これはE300型の電気機関車です。今でも莒光号の牽引車両として時々見かけます

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ターンテーブルの隣に展望台があり、その上から撮った写真です。

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扇形庫から少し離れた所に戦時中に日本軍が使用していた防空壕があります。防空壕といっても銃眼などもあったのでトーチカみたいなものでしょう。結構頑丈に作られているみたいで、250kgクラスの徹甲爆弾が直撃しない限り破壊は困難なのではないかと思いました。

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という訳で彰化扇形庫は如何でしょうか?。台湾自体行く機会が少ないのに、彰化に行く機会はなかなかないとは思いますが、鉄道ファンなら必ず満足できる場所だと思うので、機会があれば是非訪ねてみてください。

・彰化扇形庫




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