TIGER-無敵戦車の伝説(上)

エゴン クライネ&フォルクマール キューン 富岡吉勝(訳) 大日本絵画

TIGER-無敵戦車の伝説(上)
ティーガー戦車といえば、ゲーマーの間では「作戦級ゲームでは無敵だけど戦術級ゲームでは意外と弱い」として知られている重戦車です。その理由としては、ティーガーは1942年という比較的早い時期に登場しているので、42~43年テーマのゲームが多い作戦級ゲームでは強く、一方戦術級ゲームでは双方に強力な戦車が登場する大戦末期のシナリオが好まれるので相対的にティーガーは弱くなる、という単純な話。
それはとにかく、本書はティーガー戦車の活躍を主にドイツ側の視点で記述した著作です。この上巻で扱われているのは、レニングラード、北アフリカ、シチリア、ハリコフ、クルスク、ナルワ、キロヴォグラード等で、それぞれの戦線でティーガー装備の独立重戦車大隊がどのような活躍を見せたかを描いている。本書を読めばティーガー部隊が多大な戦果を挙げて奮戦するも、連合軍の圧倒的な物量攻勢で苦戦を強いられる様も赤裸々に描かれている。さらにティーガー戦車の開発にまつわる様々なエピソードや後継車両であるケーニヒスティーガーの開発についても触れられている。
さらに本書には多数の写真が掲載されていて、特に戦場における写真が数多く掲載されている。写真が多いので本書は意外とサクサク読めるのも特徴である。
Wargamerにとっては単なる修正値に過ぎないティーガー戦車、あるいはソ連側重戦車に簡単に撃破されてしまうティーガー戦車が、実際に戦場でどのような活躍を見せたかを知ることができる著作で、下巻を読むのが楽しみだ。

お奨め度★★★★



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