Victory in the Pacific(以下、VITP)は、太平洋戦争をテーマとしたSLGで、私が生まれて最初に購入したウォーゲームだ。このゲームは太平洋戦争をある程度抽象的に再現している。
例えばVITPでは重巡以上の大型艦はほぼ全て1隻1ユニット単位で登場する。しかし軽巡以下の艦艇はほぼ全無視(一部例外あり)で、駆逐艦や護衛艦艇も一切登場しない。基地航空隊の役割や陸上戦闘も抽象的に表現されていて、VITPがあくまでも「艦と艦の戦い」をベースにした戦略ゲームであることが伺える。
マップは複数のエリアに分割されていて、ゲームの勝敗はエリア支配によるPOC(制海ポイント)の獲得によって決まる。戦争全体で見れば、終盤に圧倒的な海軍力が登場してくる米軍の勝利は揺るがない。しかしPOCは毎Turn獲得していくシステムになっているので、終盤に米軍が追い上げても、序盤の失点が多いと「戦争に勝ってゲームに負ける」という状況になる。逆に日本軍の勝ちパターンは、序盤POCレースでリードしておき、終盤に貯金を吐き出しつつ何とかギリギリで勝つという形になる。
今回、VITPを久しぶりに対戦することになった。今回はVASSALを使った通信対戦とし、うp主は連合軍を担当した。
なお、今回の対戦相手はVITPをかなりやりこんだプレイヤーである。従って今回は勝ち負けよりもまずは「最後までゲームを続ける」ことを目標とした。
1Turn
第1Turnは奇襲ルールが適用される。これは日本軍による真珠湾攻撃とインドシナ侵攻を再現するためのルールだ。
まず真珠湾。日本軍は史実の空母6隻に加えて「龍驤」「瑞鳳」の2隻を加えた計8隻を真珠湾攻撃に投入してきた。
最初の2度に渡る攻撃で戦艦「アリゾナ」「ネヴァダ」「ペンシルバニア」「メリーランド」と重巡「サンフランシスコ」の計5隻が完全損失。戦艦「オクラホマ」が大破着底。戦艦「テネシー」「ウェストバージニア」が大破した。さらに在ハワイの第7空軍も壊滅。無傷で残ったのは、戦艦「カリフォルニア」と重巡「ニューオーリンズ」のみだ。
第7空軍が壊滅したので日本軍は一瞬追加攻撃の誘惑を感じたみたいだが、熟考の後南雲空母部隊はトラック基地へ引き上げていった。
インドシナでは、日本機の攻撃で英巡洋戦艦「レパルス」が沈没、しかし「プリンスオブウェールズ」は日本機の攻撃を躱してセイロン島へ撤退していった。
他にミッドウェー近海では、ミッドウェー海域の支配を目指す日本軍が、突如として現れた米空母部隊と交戦する。米空母「エンタープライズ」の攻撃で世界初の空母として知られている「鳳翔」が沈没。米機動部隊はその後速やかに撤退した。
このTurn、日本軍は新たにインドネシア、南太平洋、中部太平洋、アリューシャン列島を支配下におき、支配海域は7海域とななった。日本軍は12POCを獲得。対する連合軍は、ベンガル湾、インド洋、珊瑚海、サモア沖、ハワイ海域の計5海域を支配し、8POCを獲得した。その差4POCが新たに加わる。
2Turn
このTurnに日本軍に2隻の空母が加わり、日本艦隊の保有する空母の隻数が10隻となった。それに対して連合軍は、米空母5隻、英空母3隻の計8隻である。加えて英空母には命中ボーナスがないので日本空母との対決はかなり不利である。このTurnが連合軍にとって最も苦しい時期といっても過言ではない。
日本軍は空母群を3グループに分けて、それぞれミッドウェー、珊瑚海、インド洋に送り込んできた。米軍は友軍の基地航空兵力の援護が得られる珊瑚海で決戦を戦うことを決意し、稼働空母5隻を全て珊瑚海に送り込んだ。珊瑚海海戦の始まりである。
珊瑚海に投入してきた日本空母は「赤城」「瑞鳳」「龍驤」の3隻であった。それに対する米空母は5隻。さらに米軍には基地航空隊も投入していた。
「ふふふ、この戦力なら必ず勝てる」
と米軍プレイヤーはうそぶいたが・・・
しかし戦闘結果は米軍にとって悪夢の様であった。航空戦で米軍は「赤城」を撃沈したもの、ヨークタウン級空母3隻が枕を並べて沈められた。小型の「龍驤」「瑞鳳」は沈まずにトラック基地へ強制帰還させられただけ・・・。さらに空母戦終了直後に空母「レキシントン」が日本潜水艦の雷撃を受けて轟沈してしまう。
「そんな、ばかなぁ・・・・」
空母の損失数が4:1。まるで「逆ミッドウェー海戦」のような結果に唖然とするうp主であったが、
「悲しいけど、これ戦争なのよね」
というどこかで聞いたセリフを聞き流すしかないうp主なのであった。
それでも珊瑚海海戦の最終結果は兵力に勝る米軍の勝利となり、珊瑚海の制海権を守り切った。
このTurn、日本軍は新たにインド洋を支配下におき、支配海域は8海域とななった。日本軍は14POCを獲得。対する連合軍は、新たに北太平洋を支配し、これにベンガル湾、珊瑚海、サモア沖、ハワイ海域を合わせた計5海域を支配した。連合軍は9POCを獲得。日本軍との差は5POCで、累積POCが日本軍の9POCとなった。
つづく






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