Victory in the Pacific(以下、VITP)は、太平洋戦争をテーマとしたSLGである。ゲームの勝敗はエリア支配によるPOC(制海ポイント)の獲得によって決まる。戦争全体で見れば、終盤に圧倒的な海軍力が登場してくる米軍の勝利は揺るがない。しかしPOCは毎Turn獲得していくシステムになっているので、終盤に米軍が追い上げても、序盤の失点が多いと「戦争に勝ってゲームに負ける」という状況になる。逆に日本軍の勝ちパターンは、序盤POCレースでリードしておき、終盤に貯金を吐き出しつつ何とかギリギリで勝つという形になる。
今回、VITPを久しぶりに対戦することになった。今回はVASSALを使った通信対戦とし、うp主は連合軍を担当した。
前回までの展開は-->こちら
3Turn
日本軍は空母戦力を南太平洋、珊瑚海、インド洋に投入してきた。一方、先の珊瑚海海戦で空母4隻を失った米海軍は決戦を回避し、サモア沖とハワイ近海、そしてベンガル湾に進出してきた日本海軍の哨戒巡洋艦を集中攻撃により撃沈するにとどめた。なお、唯一生き残っていた大型空母「サラトガ」は、日本潜水艦の攻撃を避けるため、サモア基地の港内に踏みとどまっていた。
このTurn、日本軍はアリューシャン諸島の制海権を失ったものの、新たに珊瑚海を支配下におき、支配海域は8海域のまま。日本軍は16POCを獲得した。対する連合軍は珊瑚海を失い、今や北太平洋、ハワイ海域、サモア沖、ベンガル湾の4海域のみになった。連合軍は7POCを獲得。日本軍との差は9POCで、累積POCが日本軍の18POCとなった。
4Turn
米軍は基地航空兵力が充実してきたので、インド洋と珊瑚海で基地航空隊による反撃を試みた。
一方の日本軍はハワイ方面が手薄であると判断し、「加賀」「飛鷹」「瑞鳳」の3空母と高速戦艦、重巡からなる部隊をハワイ近海に送り込んできた。
さすがにハワイ海域への侵攻を見逃すことはできず、米軍は新たに戦力に加わった空母「ワスプ」とベテラン空母「サラトガ」と多数の巡洋艦を出撃させた。さらに日本軍は上陸部隊を投入してきたため、米軍も海兵隊を投入したが、実のところこれは無駄な作戦であった。このことについては、後で説明する。
ハワイ近海では、第2Turnの珊瑚海海戦に続く今次大戦2度目の空母対空母の戦いが繰り広げられた。珊瑚海では大敗を喫した米空母部隊であったが、この第1次ハワイ沖海戦では日本空母と互角の戦いを繰り広げた。日本空母機の攻撃で空母「ワスプ」が撃沈されたものの、空母「サラトガ」は小破(1Hit)で助かり、一方日本の「加賀」と「飛鷹」を撃沈した。
もう1隻、空母「瑞鳳」は、米海兵隊を攻撃してこれを撃沈した。そのため日本の陸戦隊がジョンストン島に上陸し、この飛行場を占領した。もっとも、その「瑞鳳」も「サラトガ」からの攻撃を受けて撃沈されてしまうのだが・・・・。

このジョンストン島に対する日本軍の上陸戦は、後から考えると全く「意味のない」作戦であった。なぜなら仮に日本軍が一時的にションストン基地を占領したとしても、ハワイ海域の制海権を連合軍が握り続ける限り、Turn終了時点でジョンストン島の所有権は連合軍の元に戻ってくる(ルール14.1、14.2項参照)。
実は両プレイヤーもその時はルール14.1項に気づかず、ジョンストン島は日本軍の航空基地のまま留まったが、もしこのルールに気づいていれば、後の展開は間違いなく変わっていただろう。
さらにハワイ近海では米新鋭戦艦3隻と「大和」が激しく撃ち合った。「大和」の砲撃は1発も当たらなかったが、「大和」には米戦艦の放った多数の40cm砲弾が命中。満身創痍となった「大和」は辛うじて戦場を離脱した。
なお、米軍が基地航空兵力を投入して実施した反撃作戦については、インド洋では連合軍が勝利したが、珊瑚海では日本側の基地航空隊が善戦したため、日本軍が死守した。
このTurn、日本軍はインド洋の制海権を失い、支配海域は7海域に減少。それでも日本軍は14POCを獲得した。対する連合軍はインド洋を奪回したもののサモアの制海権を失い、獲得POCは5POCまで減少した。日本軍との差は9POCで、累積POCが日本軍の26POCとなった。はいはい。もうPOCは関係ないよー、だ
5Turn
真珠湾に英空母「ヴィクトリアス」が到着した。これで太平洋艦隊の空母戦力は2隻体制を維持するも、未だにどん底にある太平洋艦隊の空母戦力。幸い日本側の損害も徐々に増えてきて、日本側の損失は空母6、戦艦2、重巡7に達した。連合軍の損害は第1Turnの分を除けば、空母5、戦艦1、重巡6であり、損害自体は日本軍の方が多いともいえる。
日本軍はハワイ海域に進攻してきた。先ほど占領したジョンストン島に基地航空兵力を展開させつつだ。しかし、このジョンズトン占領が実はルールミスに基づくものであったことは先に書いた通り。
それはとにかく、米軍としてはハワイ海域の制海権を失う訳にはいかないので、基地航空兵力を集中投入し、さらに海兵隊を投入してハワイ海域を守りに行く。
第2次ハワイ沖海戦。日本軍は虎の子空母「瑞鶴」「翔鶴」「隼鷹」「飛龍」と基地航空隊3個を投入してきた。日本軍は本気でハワイ海域を取りに来た。ホントに嫌な手を打ってくるなぁ・・・・
米軍は稼働空母2隻と基地航空隊4個を投入してこれに対抗する。
第1ラウンド。米軍は夜戦を希望し、結果夜戦となった。水上戦力に勝る米軍は、レーダー装備の戦艦で日本空母を狙う。しかし米軍の砲撃は今一つ振るわず、「マサチューセッツ」のレーダー射撃で空母「瑞鶴」が轟沈、「インディアナ」が空母「翔鶴」を大破させたものの、「隼鷹」「飛龍」は強制帰還で無事トラックへ戻っていった。
そして海兵隊がジョンストンに上陸し、日本軍の基地航空兵力を追い返した時点で勝敗は確定。一連の戦いで日本側は空母「瑞鶴」沈没、「翔鶴」大破の他、高速戦艦2隻を失い、米軍は重巡4隻を失った。
その他、珊瑚海の制海権を連合軍が奪回し、インドシナの日本側制海権を潰したが、インド洋とサモア近海を日本軍が支配した。このサモア近海を失ったことが、米軍の反攻に大きく響くことになる。
つづく






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