VITP表紙


Victory in the Pacific(以下、VITP)は、太平洋戦争をテーマとしたSLGである。ゲームの勝敗はエリア支配によるPOC(制海ポイント)の獲得によって決まる。戦争全体で見れば、終盤に圧倒的な海軍力が登場してくる米軍の勝利は揺るがない。しかしPOCは毎Turn獲得していくシステムになっているので、終盤に米軍が追い上げても、序盤の失点が多いと「戦争に勝ってゲームに負ける」という状況になる。逆に日本軍の勝ちパターンは、序盤POCレースでリードしておき、終盤に貯金を吐き出しつつ何とかギリギリで勝つという形になる。

今回、VITPを久しぶりに対戦することになった。今回はVASSALを使った通信対戦とし、うp主は連合軍を担当した。

前回までの展開は-->こちら

6Turn

USN_CV_EssexこのTurn、真珠湾に新鋭のエセックス級空母4隻とインデペンデンス級軽空母3隻、そしてアイオワ級戦艦2隻が登場する。これによって空母不足に苦しんでいた米太平洋艦隊は、ようやく潤沢な空母戦力を得た。嗚呼、この増援がもう1Turn早かったらなぁ・・・。

さすがに日本艦隊は今までのようにハワイ方面に出撃することはなく、哨戒艦をインド洋と珊瑚海に派遣する一方、ミッドウェー、マーシャル沖、南太平洋、インドネシアに哨戒艦と基地航空部隊を展開して守りを固める。
ここで、先のTurnにサモア沖を日本軍が支配したことが効いてきた。ハワイを出撃する米空母部隊が珊瑚海や南太平洋に到達できないのだ。この結果、米軍の反攻ルートはマーシャルとミッドウェーに絞られることになる。

日本軍は残存戦力の主力をミッドウェー方面に投入してきたので、米軍は日本艦隊との直接対決を避けてマーシャル近海に進攻した。この期に及んでまだ逃げ腰なのか、うp主?。

写真11


このTurn、連合軍はアリューシャン列島、サモア近海、マーシャル沖、インド洋の制海権を奪い返し、11POCを獲得した。しかし日本軍もいまだに11POCを保持していたので、累積POCは上限値の29のままであった。この時点で連合軍プレイヤーの勝利はほぼなくなったと言って良い。

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7Turn

USN_BB_Iowa連合軍は全ての海域を支配した場合、17POCを獲得する。現在の累積POCが日本軍29POC、残りTurnが2Turnなので、仮に連合軍が2Turn連続で全海域を支配できれば、連合軍が勝利する。

しかし現実的にその可能性はほぼ皆無だった(ゼロではない)。なぜなら戦線後方にある日本本土は、米軍主力の攻撃範囲外にあったからだ。それに如何に弱体化している日本艦隊といっても、戦力を分散してきた米艦隊に対して互角以上に戦えるだけの戦力は残っている。なんといってもこのTurn、日本軍は待望の新鋭空母4隻を受け取るのだ。その1隻は日本海軍自慢の正規空母「大鳳」だ。

ここの至ってうp主はゲーム上の勝利を諦めた。そしてせめて歴史通り戦争自体は勝利すべく、安全確実な策で攻めることにした。下手に戦力を分散させて日本艦隊の餌食にすることもなかろう。

日本軍は連合艦隊主力をマリアナ近海に出撃してきたため、米海軍もこれを撃滅すべく空母戦力を集中し、マリアナ近海に送り込んだ。
マリアナ沖海戦である。日本軍はベテラン空母の「翔鶴」「飛龍」「隼鷹」「祥鳳」「龍驤」と新鋭の「大鳳」「龍鳳」「千歳」「千代田」の計9隻。ちなみに空母としての能力は、新鋭艦よりもベテラン空母の方が勝っているというのは、「日本軍あるある」である。他に戦艦「武蔵」「日向」、重巡5隻、基地航空隊1個が参加している。
一方の米軍は、正規空母6隻、軽空母5隻を主力とし、戦艦6隻、重巡2隻が参加している。隻数はほぼ互角だが、空母部隊の能力では明らかに米軍が上であった。

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第1ラウンドは昼戦であった。エセックス級空母2隻が撃沈されたが、日本空母は「千歳」「千代田」の2艦を除いて全滅した。その「千歳」「千代田」も日本本土へ向けて強制帰還した。

第2ラウンドは夜戦となった。実は水上戦力では日本軍が勝っていて、日本重巡部隊が米正規空母に迫る。米正規空母は1隻が沈没してもう1隻が大破。1隻が強制帰還したため、残る正規空母は1隻だけとなってしまう。米軍の反撃で重巡2隻撃沈、戦艦「日向」が大破した。

第3ラウンドは昼戦。米空母の攻撃で日本重巡3隻と基地航空隊が壊滅。日本軍に残る戦力は大破した戦艦「日向」と戦艦「武蔵」だけになる。この段階で日本軍は撤退を決意。米軍は勿論追跡し、「日向」撃沈、「武蔵」も6Hitを与えて大破させた。

このTurn終了時点で連合軍はミッドウェー沖と南太平洋の支配権を確保し、12POCを獲得した。対する日本軍は、この2海域以外にマリアナ沖、日本本土の支配を失い、残っているのは、インドシナ1ヶ所のみ。それでも3POCを獲得した。累積POCは9減少して20POCとなる。

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感想

IJN_CV_大鳳第7Turn終了時点で累積POCが20POC。連合軍が全海域を支配した場合に得られるのが17POCなので、この時点で日本軍の勝利が確定した。

連合軍の敗因は色々あるが、やはり第2Turnの空母4隻損失が痛かった。とはいえPOC的には第5Turnにサモア沖の制海権を日本軍に取られたのが痛かった。ここは基地航空兵力を1ユニットだけでも投入しておいて、サモア沖の制海権を確保すべきであった。とはいえ、珊瑚海とインド洋の両方を日本軍が押さえていたので、これらを解放しないとオーストラリアが降伏してしまう危険があったのだが・・・。

ちなみに今回のプレイではプレイ時間6時間ぐらいだったが、普通にプレイしたらこれぐらいはかかるだろう。

今回、久しぶりにVITPをプレイしてみたが、やはり面白い。結果は惨敗であったが、実に楽しいひと時であった。対戦相手氏はかなり厳しい手を打ってくるので完全に翻弄されてしまったが、あーすれば良かった、こうすれば良かったと考えられるのは傑作ゲームの証と言える。

やはりVITPは傑作ゲームに相応しいなぁと思いなおした次第




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