別府の中心部に佇む「竹瓦温泉」は、明治期の建物を思わせるレトロな佇まいが特徴です。重厚な屋根瓦とレトロな玄関は、温泉地の歴史を象徴するような雰囲気を醸し出しています。観光客だけでなく、地元の人々にも愛されてきた共同浴場であり、足を踏み入れるだけで昔ながらの温泉文化を感じられます。
入浴料はわずか300円と良心的。館内に入ると、昭和初期の雰囲気を感じる木造の内装になっている。浴室は男女別に分かれていて、洗い場と浴室が一体になったスタイル。浴室には大きな湯船がひとつ据えられています。お湯はちょっと熱めで、肌触りは柔らか。湯気に包まれながら湯船に浸かると、日々の疲れがすっと溶けていくようです。
この温泉の大きな特徴は、「昔ながらの銭湯風」であること。洗い場は限られており、石鹸やシャンプーを使ってじっくり体を洗うスペースはありません。あくまでも「湯に浸かって温泉を味わう」ことに重きが置かれています。そのスタイルは、愛媛県松山市の道後温泉本館にも通じるものがあり、明治・大正期の温泉文化を今に伝えているように思えます。
竹瓦温泉は、現代的なスーパー銭湯の快適さを求める場所ではありません。むしろ、古き良き温泉文化を体験するための湯処です。300円で楽しめる“タイムスリップ体験”として、別府を訪れるならぜひ立ち寄ってほしい温泉のひとつです。
お奨め度★★★★
・竹瓦温泉



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