表紙


「真珠湾強襲」(以下、本作)は、2011年にGame Journal39号の付録ゲームとして発売されたSLGである。テーマは太平洋戦争全体で、1941年12月に始まる太平洋戦争を1Turn=4ヶ月のスケールで再現する(全11Turn)。ちなみに最終Turnは1945年春となっているので、史実で言えば沖縄戦あたりでゲームが終わることになる。

シナリオ4「第2ターンからのキャンペーン」をプレイすることにした。これは第2Turnから最終Turnまでの扱うセミキャンペーンシナリオである。うp主は日本軍を担当し、米国大統領を講和条約のテーブルに引きずり出すべく戦う。

前回までの展開-->こちら

写真01


第3Turn(1942年夏)

J_海上輸送第3Turnから日本軍が使用できるカード枚数は、確保した資源エリアと同数になる。日本軍は現時点で日本本土の2カ所と満州、そしてバリクパパン、シンガポールの計5カ所の資源エリアを支配している。従って日本軍の使用できるカード枚数は計5枚。もし前Turnにスラバヤを攻略していればカード枚数が6枚になっていたところだったが、前Turnでガダルカナル攻略を優先したうp主の判断が、果たして正しかったのか・・・。

このTurn、日本軍はまず「海上輸送」によって増援部隊をガダルカナルに送り込み、さらにラバウルにも守備隊を送り込む。次に「急襲作戦」でスラバヤを攻撃。成功率75%なのでちょっと怖い所だが、幸い攻略に成功してスラバヤは陥落した。そんなこんなで序盤の日本軍は一度の失敗が全体に大きく影響してしまうという綱渡りのプレイになる。

日本軍が次に狙ったのはラングーン。ここには英軍2個師団が守備している。まず事前空襲で無力化すべく航空攻撃を実行。ここで英軍2個師団を裏返しにすることに成功した。ここでバンコクにいる2個師団で「急襲作戦」を仕掛ければ、確率44%でラングーンを占領できる。ビルマ作戦が見えてきたが、米艦隊が大挙として珊瑚海に姿を現した。米空母を一掃する千載一隅のチャンス。となるはずだが、手札に「空母機動部隊」がない・・・・。前Turnにスラバヤを取れなかった影響がこんなところに響いている・・・。

US_DV1MDそして米海兵隊2個師団がなんとラバウルに強襲上陸を仕掛けてきた。「空母2隻を貸してくれれば、ラバウルを取り返して見せる」とマッカーサーが言ったとかなんとか。ラバウルの守備隊が奮戦してギリギリで持ちこたえてくれたが、最早風前の灯。これがマッカーサー得意の「カエル飛び作戦」というやつか。

JP_BG川口日本軍は最後のカード「急襲作戦」を使ってラバウルに1個旅団を送り込む。しかし後から考えるとたとえ確率的には十分ではなくても、ラングーン作戦を強行した方が良かったかもしれない。たかだか1個旅団ぐらい送り込んだ所で、ラバウルの陥落は免れなかったのだから・・・。

このTurn、日本軍はスラバヤ、ビアク、ラエの3カ所を占領し、25VPに達した。勝利まであと4VP。ラングーンとポートモレスピーを占領できれば、日本軍は勝利する。もちろん、その前にラバウルが落ちていないという条件がつくのだが・・・。

写真02


第4Turn(1942年冬)

JP_CV飛龍蒼龍日本軍はラバウルの陥落を阻止するため「空母機動部隊」カードで南雲機動部隊をソロモン海に送り込んだ。ラバウルに上陸した米海兵隊を無力化すべく爆撃を行う。これで一応海兵隊を一時的に無力化できた。

ちなみにここで爆撃を集中してれば、ラバウルに上陸した海兵2個師団を完全に撃破することが十分に可能であった。プレイ中にはルールを勘違いして「地上部隊は爆撃によって除去できない」と思い込んでいたが、これは自軍が支配している地上エリアに限った話で、敵支配下のエリアにいる地上部隊は普通に除去の対象になる。南雲機動部隊が本気を出せば海兵隊を追い落とすことは十分可能だったので、ここは少し惜しまれる場面であった。

米軍は珊瑚海に展開した艦隊をソロモン海に進出させて艦隊決戦を挑んできた。ここに日米艦隊による本大戦初の艦隊戦闘が発生する。米軍の先制攻撃で日本艦隊の一部に損害が出たが、日本艦隊は「急襲作戦」で反撃。水上戦闘艦合計5ユニットを撃沈し、日本艦隊は艦隊決戦に勝利した。

このTurn、日本軍が新たに占領できたエリアはなし。日本軍のVPは25VPで動かず、そろそろ攻勢限界に達したのかと感じる日本軍なのであった。

写真03


第5Turn(1943年春)

米海兵隊がついにラバウルを奪回した。直ちに米軍の基地航空隊がラバウルに進出し、次の目標を狙う。一方南太平洋では日米の空母同士が激突。空母決戦の結果、米空母2ユニット(4隻)が沈没。日本側は1ユニットが損傷したのみで、空母戦闘は日本海軍の勝利終わった。

写真04


第6Turn(1943年夏)

JP_BB大和武蔵ラバウルを支配した米艦隊がビスマルク海に進出してきた。同方面に展開してきた聯合艦隊を攻撃する。戦艦「大和」が何とか「被害担当艦」になってくれたので損害を最小限に食い止めることができたが、それでも重巡1ユニット、駆逐艦2ユニットを失ってしまう。あちゃー。

写真05


第7Turn(1943年冬)

US_CVエセックスバンカーヒル米艦隊に新型エセックス級空母が2ユニット(4隻)そろってきた。再建なった米機動部隊と、こちらも再建なった日本機動部隊(この時期なら小沢機動部隊か?)がトラック近海で激突する。日本空母は再び奮戦し、米空母2ユニット(正規空母1、軽空母1)を撃沈。今回も空母戦には勝利した。こうして米空母の数を地道に減らしていけば、必ず米軍の進撃能力に影響が出てくるはずだと思うが、果たして・・・。

写真06


A_潜水艦攻撃このTurn、米軍は「潜水艦攻撃」カードで大々的な通商破壊戦を仕掛けてきた。このカードは複数の海域を選んで潜水艦攻撃を実施できるというもの。護衛なしで行動している日本艦にとっては大きな脅威となるが、それ以上に日本側の海域支配を一気にひっくり返せる効果は大きい。何もしないうちに日本本土と外地との連絡線が遮断されてしまうのだから。
米軍の潜水艦攻撃によって台湾海峡と小笠原沖の制海権が米側に移ってしまう。このままでは南方資源地帯と日本本土との連絡線が断たれてしまうので、台湾に展開する航空部隊によって台湾海峡の制海権を奪回し、何とか南方との連絡線を回復した。全く以て小癪な連合軍である。

それにしてもシンプルなルールながら潜水艦による交通破壊や海上護衛戦まで再現されているなんて。改めて本作の再現性の高さに思わず唸ってしまう。

[US_BBノースカロライナワシントン]米海兵隊がパラオに侵攻し、日本軍の守備隊を排除して同地を占領した。そして米艦隊の一部がセレベス海に進出してくる。ボルネオの油田地帯を守るため聯合艦隊が出動し、セレベス海で米艦隊を叩いた。ここでも局所的に兵力に勝る日本艦隊が勝利し、米軍は軽空母2ユニットを含む多数の艦艇を失った。下の写真はこの時点で失った両軍の艦艇ユニットの一欄である。

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なおこのTurn、ガダルカナル島の日本軍守備隊が玉砕した。この時点で日本軍が確保しているVPは合計20VP。連合軍が勝利するためには、日本軍のVPを0以下にする必要がある。

写真08


第8Turn(1944年春)

米軍はクェゼリン、ウェークを占領した。日本軍のVPは18VPになる。米艦隊はマリアナ近海に集結して次の攻撃目標を狙う。一方の日本艦隊は自主解散で本土へいったん後退し、米艦隊の決戦に備える。日本艦隊は未だに空母、戦艦の全てが健在なので、米艦隊としても慎重になっているようだ。

写真09


つづく



Pacific War 海空戦南太平洋1942