エポック社の「日露戦争」(1981)は、日露戦争全体を再現する作戦級ゲームだ。遼東半島での戦いを中心に1ユニット=旅団〜師団規模、1Turn=1ヶ月、1Hex=約10kmのスケールで日露戦争全体を再現する。今回「日露戦争」をVASSALでプレイしてみた。対戦相手氏は本ゲームのベテランであり、うp主はバリバリの初心者である。
うp主は今回ロシア軍を担当した。

前回までの展開は --> こちら

5Turn

復活したウラジオ艦隊が出撃。日本陸軍徴用輸送船「常陸丸」を洋上で捕捉しこれを撃沈した(補充2P減少)。このゲーム始まって以来の勝利に沸くロシア軍。

遼東半島でもこのTurnロシア軍は小康を得た。山岳地帯では犠牲部隊となっていた歩兵旅団が包囲攻撃を受けて壊滅。旅順方面でも7:1攻撃で歩兵旅団が壊滅してしまう。

2個部隊を犠牲で時間稼ぎができたので、実はホッとしているうp主なのであった。

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6Turn

旅順方面のロシア軍。

「犠牲部隊で時間稼ぎを狙っても、日本軍は片手間に犠牲部隊を潰すだけなので、あまり有効ではないのでは」

と思い直し、旅順要塞に籠るという正攻法で守りを固めることにした。とはいえ、旅順の補充ポイントも残り4ポイントまで減らされているので、旅順陥落も時間の問題ともいえる。

山岳地帯では、太子川沿岸に布陣するロシア軍に対し、日本軍は本渓付近で攻勢を仕掛けてきた。河川と荒地による防御効果(2シフト)を過信していたロシア軍であったが、部隊の戦力自体が弱いとコラムシフトがあまり意味がない。たとえば3戦力のロシア騎兵旅団に対して3個師団(計27戦力)の日本軍が集中攻撃を加えてきた場合、たとえ2シフトの防御効果があっても戦闘比は7-1、つまり最高比になってしまう。これが7-6歩兵師団の場合、2シフト効果があれば戦闘比は1:1。仮に日本軍が4個師団を投入してきても戦闘比が3:1にしかならない。つまり防衛ラインを守るためには、個々のスタックをある程度強化しておかないと簡単に破られてしまうということだ。

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太子川の戦いで複数個所から攻撃を受けたロシア軍は、大損害を受ける可能性もあった。しかしここではロシア軍を幸運が味方した。戦闘結果EXが連続して出たのでロシア軍部隊はなんとか包囲を免れる。

満州平野では、前線が営口~大石橋の線までロシア軍が後退してきた。しかし新編成のヨーロッパ師団が前線に到着してきたため、防御ラインが固まってくる。この方面の特徴は地形効果が小さいこと。山岳地帯と異なって比較的戦闘比が立ちやすい。場合によっては兵力に劣るロシア軍も十分に反撃可能な地域なので、激しいたたき合いになる可能性の高い戦線といえる。
このTurnは日本軍の攻撃をロシア軍が跳ね返して、前線をガッチリ守っている。

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旅順要塞では、遂に日本軍が旅順要塞正面から総攻撃を開始した。戦闘比4:1で戦闘結果はEXR。日本軍は大損害を被りながらも、遂に旅順要塞の一角にとりついた。

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7Turn

満州戦線では、ロシア軍左翼を守っていた騎兵旅団が6:1攻撃で壊滅してしまう。さらに日本軍の戦闘後前進によってロシア軍2ユニットが包囲されてしまう。恐れていたことが起こってしまった。

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旅順要塞では、203高地のロシア軍が4:1攻撃を受けてEXRを食らってしまう。旅順要塞を構成する2Hexが日本軍の手に落ち、遂にロシア軍は旅順市街地に追い込まれてしまう。

8Turn

満州戦線で包囲されたロシア軍2ユニットについて、ロシア軍は救援をあきらめて包囲するに任せることにした。そして牛荘~海城のラインで防衛ラインを敷く。

日本軍は牛荘で1:1攻撃を行い、EXRの結果を得た。防衛線の一角が破られてしまう。

山岳地帯では、日本軍が撫順近くまで迫ってきた。遼陽よりも奉天がやばい状態になっている。

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9Turn

遂に旅順要塞が陥落してしまった。ますます不利になるロシア軍である。しかもロシア本国ではストライキが発生し、輸送ポイントが2ポイント減少してしまう。今回のプレイでは日本軍の明石大佐ダイスが良く、平均の出目が4~5という状況であった。しかし明石大佐の活動によって実際の被害が出たのは今回は初めてであった。
このままでは日本軍に押し切られるだけと判断したロシア軍は、限定的な反撃を実施した。撫順付近に突出してきた日本軍師団1個を包囲攻撃する。戦闘比4:1。確率5/6で日本軍師団を撃破できるはずであった。

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しかし・・・、

案の定というか、なんというか、

こういう時に限って1/6の確率が出てしまう。結果はEXで日本軍師団は九死に一生を得た。うぐぐ。

その後

このロシア軍の攻撃失敗はゲームの流れを決定づけた。次のTurn、山岳地帯で防御の弱点を突かれたロシア軍は1個旅団を失い、2個旅団が包囲されてしまう。満州戦線でもロシア軍は2個師団が包囲されてしまう。

ロシア軍は満州戦線で最後の反撃を試みるが、あえなく失敗。
次のTurnに日本軍騎兵部隊が鉄嶺に達し、ロシア軍の補給線を遮断。この時点で万事休すとなった。

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感想

敗因は山岳地帯を早期に抜けられてしまったことだろう。プレイ後の感想戦でも話題になったが、初期配置で4個旅団をスタックさせたのはやはり失敗であった。3個旅団スタックにして1個旅団(騎兵)は反対側に逃がしておき、日本軍の進撃を抑えるように布陣させておけば、山岳地帯からの突破を2Turnほど遅らせることはできただろう。突破が遅れればその分ロシア軍の兵力が増えるので、山岳部が守りやすくなる。兵力に余裕が出れば、満州平野で日本軍に反撃できるので、もう少し柔軟に守れたはずだ。そういった意味では初期配置の失敗が一番大きな敗因だったと思う。

このゲーム、一見シンプルだが戦略の幅が多く、経験の差が出やすいゲームだと思う。選択肢が多く面白いゲームだとは思うのだが、初心者が勝つのは難しいゲームだ。そういった意味では、プレイヤーの真の戦略眼が問われるゲームと言えるかもしれない。



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