191006_新聞

新聞という病

門田隆将 産経新聞出版

新聞記者というのは、その性格上世の中の権力とは対立することが多いようである。それはそれで必要な面もあると思うが、例えば朝日新聞の姿勢は度を過ぎている。本書の中からその一部を紹介しょう。

「ファクトが先にあるのではなく、自分の言いたい「主張」や「イデオロギー」が先にある」
「どんなことをしてでも、「日本」そのものを糾弾し、貶めたい、という意図が見え隠れしている」
「ここまで日本と日本人を国際的に貶め、不利な立場に追い込んだメディアは、日本ではほかに例を見ない」


本書は、朝日新聞や毎日新聞といった所謂「左派系」の新聞が、如何に事実を曲げ、国民を自ら望む方向に誘導しようとしてる姿勢を糾弾している。そして情報に溢れた昨今、国民は独善的かつ偏向した新聞記事に見切りをつけ、その結果新聞はかつてない危機に陥っている、としている。
私は本書の主張に全面的に合意する。そしてこのような形で新聞の持つ問題点を浮き彫りにしてくれる筆者の奮闘に心から拍手を送りたい。

お奨め度★★★★