写真1


以前に紹介したが、盆栽ゲームズの「Red Sun Blue Cross」は、日露戦争の海上戦闘を戦略レベルで扱ったシミュレーションゲームだ。A3マップで日本周辺の海域が描かれ、エリア方式で6つのエリアが描かれている。1ユニットは1隻の艦船(主要な艦がユニット化されている)、1Turnは数ヶ月で、日露戦争の全期間を再現する。

ゲームの雰囲気は、War at Sea(又はVictory at Sea)に似ている。強力な日本軍は陸軍の護衛や海域の支配等、守るべきものが多い。もちろん「全てを守ろうとするものは全てを失う」ので、そこはメリハリをつける必要がある。対するロシア軍は日本軍の弱点を突けば良いので比較的やりやすい。ただし、戦闘力自体は日本軍の方が強力なので、まともに撃ち合えば不利である。

取り敢えずお試しでソロプレイしてみたが、日本軍がムツカシイ。3度試してみて3回とも日本軍のサドンデス負けであった。しかしこれは決してバランスが悪いという訳ではなく、慣れの問題であろう。日本軍プレイヤーにある程度の熟練が必要なことは確かなようだ。

ルールは簡単で口頭説明でもすぐにプレイ可能である。1回のプレイが本当に1時間以内で終わる所が凄い。ただしプレイ時間が短い割に考える所が多いので、所謂「パズルチックな」感じがする。その辺り、好みの分かれる所だろう。
ゲーム例会などで時間が余った時にプレイするには好適なゲームだと思う。

全景