Red Storm(以下、本作)は、2019年に米国GMT社から発売されたシミュレーションゲームだ。テーマは1987年における東西ドイツ上空における航空戦闘である。実際に起こらなかった戦争を再現する本作は、一種の「仮想戦」ゲームといえる。
やや大きめのシナリオということで、RS7:Aerial Blockadeに挑戦してみる。VASSALを使ったソロプレイである。
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29Turn


メンディヒの飛行場へ戦果確認のために飛来してきたMiG-25RB "Foxbat B"は高速偵察機だ。最大速度マッハ3を誇るこの高速偵察機は、高高度を飛行する限り敵戦闘機やSAMを寄せ付けない。しかし今日は違っていた。地上に靄がかかっているため、偵察機は低空に降りて写真撮影する必要がある。低空における"Foxbat"は、他の飛行機と何ら変わりのないジェット機の1つに過ぎなかった。

ここに来てSAMによる損害が急増しているが、これはSEAD機による援護の欠落(ARMを撃ち尽くした)と不十分なジャミングである。後者はジャミング機自体の損失と、攻撃そのものが終了したことでジャミング機自体が帰路についたことによる。さらに言えば、SEAD機がSAMに対して殆ど実害を与えていない(大半がShutdownで逃げられて、Hawk部隊1個を使用不能にしたのみ)のも大きい。
30Turn

ジーガーラント上空にWP軍偵察機が高速進入。対空砲火が迎え撃つ。しかしそのSu-24MRは被弾することなく離脱に成功。貴重な戦果写真を取得した。その北、ギュータースロー基地では、やはりSu-24MRが強行偵察を実施。恐怖のRapier SAMやGepard自動対空砲の迎撃を受けたが、危うく被弾を免れた。
これで全機任務終了。あとは離脱するのみだ。
31Turn

「まるでサーカスだぜ」

悲惨だったのはTu-16K "Badger G"だ。この大型SEAD機は、自衛用のジャマーを搭載していない。また小型戦術機のように急降下してロックオンを躱すことの不可能だ。チャフ回廊によって隠れようとするが、新型のPatriotはチャフ回廊を無効化する能力を持っている。最後の頼みは味方のエスコートジャマー機。Su-24MPが至近距離から強力なスポットジャミングをPatriot陣地にしかける。そのおかげでTu-16KはギリギリでSAMを回避できた。しかし彼らの苦闘が終わったわけではない。
32Turn
「よし、超低空を逃げる」
34Turn
Patriot SAMを回避すべく急降下したMiG-27Kが、超低空からNATOの携行SAMによる攻撃を受けた。「やばいぞ、早く逃げろ」
「スティンガーだ」
「誰だ、誰が狙われている?」
フレアをまき散らしながら回避するMiG-27Kであったが、1機が至近弾を受けて損傷する。

つづく












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