「インペリウム」は、現在から約100年後を想定した星間国家間の戦争を描いたSFゲームである。
マップには太陽系を含む銀河系の一部が平面に描かれており、1Hexは0.5パーセク(約1.67光年)に相当する。また1Turnは地球時間の2年間に相当する。


今回、国際通信社から「インペリウム」が再版されたことを受けて、VASSALを使って早速ソロプレイしてみた。今回のルールは国際通信社の2019年度版(GDWの第2.0版に相当する)に従った。また選択ルールは使用しないこととした。

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第4次星間戦争

開戦前の状況

今回の平和は18年間(9Turn)続いた。ヌスクを支配した地球連邦軍は地域住民の同化に成功。ヌスクは地球連邦4番目の植民星となった。しかし敵との最前線。しかも敵性国民が数多く居住するヌスクの防衛は困難を極めることが予想された。

ここでルールに疑問点が。戦争が終わった時点でヌスク/デュシャーヌには、それぞれ地球連邦、銀河帝国の前哨基地があった。ルール10.3によれば「無力化されていない敵のワールド、前哨基地のあるルートを通らずに、無力化されていない自軍ワールドまでジャンプルートを辿れない前哨基地は「保持不能」」とある。この場合、ヌスク/デュシャーヌにはそれぞれ敵の前哨基地があるので、相互に「無力化されていない前哨基地のあるルート」になるのか、それとも目的地なので「通った」とは見なされないのか。今回は地球側に有利なように、「両方とも保持可能」と解釈したが、さてどうなるのだろう。

---> 本件、コマンドマガジンに問い合わせた所、「そこまでジャンプルートが辿れるので両方とも保持可能」という回答であった。予想通りである。


第1Turn(A.D.2173)

Imp_CRヌスクに地球の植民星が作られたことは、帝国にとっては手痛い失点であった。まずはヌスクを奪回する必要がある。しかし艦隊戦力では地球軍に対して必ずしも優位ではない帝国は、状況の直訴の繰り返しによる資金アップと消耗戦での地球艦隊の消耗を図るしかない。
まず帝国軍はヌスクとプロキオンの両面に対して先行偵察部隊による襲撃を実施。両地点の制宙権を確保した。それに対して地球軍は、両方面へ迎撃艦隊を派遣。特にヌスク方面には地球艦隊のほぼ主力部隊を派遣。数の力で帝国軍のヌスクへの再来寇を阻止する構えである。
数に劣る帝国艦隊であったが、主力艦隊を挙げてヌスク方面に向かう。ヌスク宙域で地球連邦と帝国艦隊との間で大艦隊決戦が戦われた。いわゆるヌスク星域会戦である。数に劣る帝国軍であったが、攻撃側なので主導権を持つ強みがある。さらに偏った編成の地球艦隊に対し、帝国艦隊はビーム力とミサイル力のバランスが取れているという強みがあった。

Ter_F激しい戦いの末艦隊戦力の70%を失った帝国艦隊であったが、地球艦隊はビーム砲搭載艦の全てを失う。残った空母とミサイルボートは撤退するしかなく、第1次ヌスク星域会戦は一度は帝国艦隊の勝利に終わった。
しかし地球軍の反応は素早かった。生き残った艦隊を再結集してヌスク方面に反撃を加えた。偵察艦、駆逐艦、空母、そしてミサイルボートからなる艦隊である。ヌスク星系では再び大宇宙会戦が起こった。地球艦隊は全てのミサイルボートを失う大損害を被ったが、何とか帝国艦隊を全滅させてヌスク上空の制宙権を奪い返した。

第2Turn(A.D.2175)

Imp_TR帝国軍は再びヌスクとプロキオンに侵攻してきた。兵力が少なかったので第2ラウンドでの奇襲である。さらにヌスクでは空挺部隊を投入し、地球側の守備隊を撃破した。
地球軍は直ちに反撃のための艦隊を派遣したが、時すでに遅く、ヌスクの主要な地上施設は帝国軍第36降下猟兵師団によって占拠されていた。

写真23


第3Turn(A.D.2177)

Ter_MB地球軍の艦隊戦力は既に帝国軍の2倍近くに達していた。その圧倒的な戦力でヌスク上空を制圧する。ヌスクとデュシャーヌ上空を制圧した地球艦隊は地表に対して圧倒的な爆撃を実施。帝国軍の守備隊を一掃し、ヌスクとデュシャーヌの地表を制圧した。それに対して帝国軍は成す術もない。

写真24


第4Turn(A.D.2179)

Ter_Jt101今次大戦最終Turnである。艦隊兵力で帝国を圧する地球連邦は、係争地であったヌスクを抜けてさらに帝国領内に侵攻していった。ヌスクの北方2パーセク(約6光年)のアピシャル(Apishal 1206)に地球連邦の大艦隊と空間騎兵2個師団が進入。圧倒的な対地爆撃力を持って地表の帝国軍を制圧した後、空間騎兵の降下作戦で同地の帝国軍守備隊と前線基地を破壊した。
ヌスクの南方6パーセクのイシュムシュルギ(Ishimshulgi 1016)に地球連邦空間騎兵第7降下師団が強襲降下を敢行。同地の帝国軍前線基地を破壊した。


写真25


つづく