2020年4月3日。中国武漢を発生源とするコロナウィルスについては状況が悪化の一途で、その日終わりにおける日本全体での感染者数が総計2,617名、東京都の感染者が690名、死者が63名という状況でした(4/3 18時 厚生労働省発表)。このブログが公開された頃の状況がどうなっているか。
「あの頃は大変だったよね」
となっていれば良いのですが、ひょっとしたら、
「まだそんな時代もあったのね」
という状況になっている可能性もあります。なんせ2月の段階でここまで状況が悪化すると予想した人は多分殆どいなかったと思いますから。
それはとにかく、首都圏4都県が週末の外出自粛要請を出したことを受けて、週末を避けて平日に山登りに出かけました。行き先は静岡の沼津アルプス。神奈川県の自宅からは車で1~2時間ぐらいの距離にあります。今回は感染予防のため公共交通機関の利用を避けて車で沼津へ向かいました。早朝に自宅を出て現地に着いたのは午前7時前。コインパーキングに車を停めて、登山口に着いたのは0730頃。ここから沼津アルプスに向けた登山が始まります。
ところで沼津アルプスといってもピンと来ないかもしれません。かくいう私もそうでした。沼津警察近くにある黒瀬バス停を基点とし、香貫山、横山、徳倉山、鷲津山、大平山という山岳稜線のことを地元の愛好家達が沼津アルプスと名付けたものです。最高点は標高392mの鷲津山。低山っぽい雰囲気ですが、さてさて・・・。
上図は https://www.city.numazu.shizuoka.jp/kankou/asobu/hiking_walking/alps/ よりダウンロードしました
黒瀬のバス停から5分ほど歩いた場所が沼津アルプスの出発点です。5分ほど歩いて五重塔に到着。さらにそこから少し歩いた所が標高193mの香貫山。ここまではまだ序の口。
一旦地表レベルまで降りてきて、そこから次の横山へ。ここからはやや斜度が急になってロープを張っている場所などもあります。香貫山からは1時間ほどで横山山頂に到着しました。
横山から再び少し降りた所が横山峠。次の徳倉山へ向かう稜線はかなり斜度がきつくなってきます。低山だと思って舐めてかかると、ここからは結構キツイです。それでも所々に駿河湾の景観が綺麗に見える所があります。横山から1時間弱で徳倉山山頂に到着。ここから真正面に富士山が見える筈ですが、今日は雲がかかっていて見えなかったのが残念です。
次の鷲津山までは距離的にはコースタイム2時間弱の長丁場。途中に戦時中の機銃座趾等がありました。
気持ちの良い稜線歩き。桜などの花々が綺麗に咲き、右手には駿河湾の姿も。最後の鷲津山への登りは結構キツイ登りでしたが、登り切った所は気持ちの良い高原になっていました。桜の花も綺麗に咲いています。
鷲津山から大平山までが沼津アルプスの最後のコースになります。低山とは思えないヤセオネになっていて、ちょっとビビりました。慎重に歩けば何ということもない登山路なのですが。
最後のゴールである大平山に着いたのは1210頃。登り始めてからの経過時間は4:45です。山頂部は私以外誰一人おらず、独り占めの状態でした。
山頂ではいつもの「山ごはん」。豚肉とタラコと野沢菜の混ぜご飯です。メスティンによる御飯の炊き方がまだ上手くいかないのですが、それでも美味しい山ごはんになりました。
帰りは多比口峠まで降りて、そこから北向きに降りて行きます。反対の南側に向かえば、駿河湾沿いの多比に降ります。今回は敢えて海から反対の修禅寺方面へ降りることにしました。途中で名前の知らない花を見つけました。ネットで調べるとアヤメの一種で「シャガ」という花だそうです。
1時間弱で山口道のバス停に降りてきました。バスの時間まで30分ほど待ち時間があったので、目の前のコンビニでジュースを飲んでゆったりしました。ビールを飲みたい心境ですが、車なのでそこは我慢します。
全般としての感想ですが、思ったよりも「手厳しかった」です。沼津アルプスというネーミングから低山の里山歩きのようなものを想像していました。実際にその通りなのですが、途中でピークをいくつも超えていくので、累積標高差は結構あります。おそらく1000m以上の累積標高差があったと思います。所々に急登りもあり、思いのほか難儀します。その分、景観や花などが楽しめる面白い山でした。
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