
「Silnet Victory」はGMT社が2015年に発売したシミュレーション・ウォーゲームだ。テーマは太平洋戦争での潜水艦戦で、プレイヤーは米潜水艦の艦長となり、ゲームシステムが操る日本軍と戦う。
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第15回目の哨戒

もう1つはNACジャマー。つまり音響ジャマーである。広帯域に渡って雑音を発し、相手のソーナー探知を妨害する。効果は限定的(確率1/3で探知を回避できる)だが、窮地に陥った時に命拾いするかもしれない。
これら新装備を手に入れた「シーライオン」が出撃したのは、1945年の3月であった。目的地は日本本土での哨戒任務である。今回は僚艦「スケート」(USS Skate, SS-305)及び「ハードヘッド」(USS Hardhead, SS-365)と組んでウルフパックの1艦として行動する。新兵器Mk.27「キューティ」は計4本搭載。そのうち3本を艦尾の発射管に装填した。くれぐれも機雷源には入りませんように・・・
今回の任務はあまり収穫がなく。撃沈は3隻、4,300tに留まった。その中には潜水艦「イ173」、駆逐艦「神風」も含まれていた。
第16回目の哨戒
次の出撃は1945年5月である。日本本土周辺の搭乗員救助任務だ。九州南方海上で撃墜された空母艦載機の乗員を無事救助した「シーライオン」は、途中何度か日本輸送船を発見したもののあえて攻撃を行わず。無事真珠湾に帰投したのは翌月のことであった。第17回目の哨戒

この航海を最後に「シーライオン」にとっての太平洋戦争は終わった。戦争全期間を通じて私は「スレッシャー」「シーライオン」という2隻の潜水艦を指揮した。私は戦争全期間を通じて44隻、186,400tを撃沈した。その中には大型空母「赤城」、潜水艦「イ173」、駆逐艦「春雨」「秋雲」「神風」「初霜」なども含まれている。時には危ない場面もあり、爆雷攻撃で艦自体が危機に陥ったこともあった。機雷源にはまり込み、辛うじて脱出したことも1度ではない。しかし長い戦争全期間を通じ、私の艦からは1人の戦死者も出さなかったこと。全員が無事生きて帰ることができたこと。そして私自身が国家に対して義務を果たしたことは、私の生涯の中で誇っても良い事ではないかと思う。
感想
とにかくやり遂げて良かったです。戦争前半はあまり無理をせず、安全第一で行動したのが良かったと思います。後半は魚雷の性能が良くなって面白いように戦果があがるようになります。この段階でもう少し欲張っても良かったかもしれません。まあ結果オーライです。ゲーム自体は面白いです。哨戒任務を決めて、遭遇判定を行い、敵を見つけたら雷撃を行う。これの繰り返しなのですが、時折現れる大型戦闘艦、戦果に伴う叙勲、乗員の練度上昇、新装備の導入などがゲーム展開を盛り上げます。プレイ時間は戦争全期間で4~5時間ぐらい。例えばイライラする1942年までをパスして、1843年からプレイするのであれば2~3時間で終わると思います。潜水艦戦のゲームは他にもあるのですが、シンプルなルールで潜水艦の哨戒任務を再現するというコンセプトは秀逸で、所謂「サブマリン」スタイルのゲームにはない面白さがあります。
さて、次はどんなソロプレイゲームを楽しもうか・・・。








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