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夏休み。どこかへ登山に行きたい。しかし今年はコロナの影響で登山禁止の山域が多い。富士山は全面禁止、南アルプスも主要な山域は入山禁止となっている。
それならば北アルプスにしよう。夏休みの長さを考慮して最大1泊2日。また山小屋でのソーシャルディスタンス対策を考慮し、比較的安全そうな白馬岳を目標とすることにした。

白馬岳と言えば、 昨年も登った山 である。昨年は白馬三山制覇を達成したので、今年は縦走登山に挑戦することにした。すなわち白馬猿倉を入山口とし、大雪渓経由で白馬山頂へ。山頂で1泊して夕陽やご来光を見た後、白馬岳経由で白馬大池、そして蓮華温泉へ下山するルートだ。猿倉から白馬山頂へのルートは昨年経験済だし、白馬大池までは16年前に一度通った(もう記憶はかなり薄れているが、確か往路で強風に悩まされた覚えはある)。しかし白馬大池から蓮華温泉までのルートは初体験である。はてさて。

前夜に自宅を出発。中央高速経由。途中で車中泊をして、白馬八方に着いたのは0630頃であった。麓からは白馬三山の姿が綺麗に見えている。

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始発のバスは0600白馬八方発なので、逃してしまった。次のバスは0710発。時間が勿体なかったので少し奮発し、タクシーで猿倉に向かう。猿倉には0700に到着した。

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準備を整えて出発は0710。すぐに林道に出る。林道沿いに白馬尻に向かう。暑い。熱中症に注意して水分補給、塩分補給をこまめに行うことを意識しよう。途中、目の前に白馬大雪渓の雄大な姿が見える。思わず写真を撮る。

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白馬尻に着いたのは0800過ぎだった。例年ならここに白馬尻小屋があるが、今年はコロナの影響で白馬尻小屋が営業停止している。ここで休憩する。先ほど見えた白馬大雪渓が、ここではよりハッキリと見える。

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白馬尻からはザレ場の歩きにくい山道だ。登り斜面。右手には雪渓が見えている。どこからかは雪渓に入っていかなければならなくなるだろう。1時間ほど歩いて雪渓が目の前に迫ってきた。

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アイゼンをつけて雪渓を登っていく。雪渓は最初は急斜面になっているが、途中からやや緩やかになる。緩やかになると歩きやすくはなるが、それでも雪渓歩きは緊張が続く。1時間ほどかけてようやく雪渓を歩き切った。

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雪渓歩きを終えたのは1020頃。アイゼンの収納その他で時間を取られて出発は1045頃であった。ここから白馬山頂までは標高差700~800mの急登である。雪渓から涼しい風が吹いてくるので暑さはそれほどでもないが、ザックの重さが急斜面にこたえる。それでもゆっくりと標高を稼いでいく。左手に白馬三山の1つである杓子岳の雄大な姿が見え、さらに周囲は高山植物の宝庫である。

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やや斜度が弱くなり、目の前に大きなレリーフが見えると、白馬岳頂上宿舎まではあと一息だ。

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白馬岳頂上宿舎に着いたのは1235。所要時間は5:25である。ほぼコースタイム通りだが、アイゼンの準備・収納に時間がかかったのでロスタイムが多かった。取り敢えず荷物を置いた後、ビールを飲んでゆったりする。

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コロナの影響やソーシャルディスタンス確保の意味もあり、山荘の中はガラガラである。宿泊者は50名前後で、私の入った部屋も定員16名の所に宿泊者数3名という状態であった。コロナは厄介だが、山小屋がガラガラなのは有難い。

夕食は1700から。いつもはバイキング形式なのだが、コロナ対策のためカレーになっていた。残念だが仕方がない。でもカレーライスは旨かった。おかわりをした。

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夕食後、山荘から15分ほどの場所にある丸山の山頂に登ってみる。風が強くガスが出ていた。しかし北西方向を見ると、富山湾と能登半島の姿が綺麗に見えている。ガスの為に微妙だったが、何とか能登半島に沈む夕陽を見ることができた。

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つづく