夏休み。どこかへ登山に行きたい。しかし今年はコロナの影響で登山禁止の山域が多い。富士山は全面禁止、南アルプスも主要な山域は入山禁止となっている。
それならば北アルプスにしよう。夏休みの長さを考慮して最大1泊2日。また山小屋でのソーシャルディスタンス対策を考慮し、比較的安全そうな白馬岳を目標とすることにした。
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翌朝は0400少し前に起床する。外に出てみる。ご来光を期待したが、ガスがかかっていて視界が悪い。ご来光は望むべくもないので部屋に戻る。0500から朝食。こちらもコロナ対策でお弁当。
出発は0545。今日は白馬岳山頂と白馬大池を経由して蓮華温泉まで下る予定だ。時間が読めなかったが、最悪でも1635蓮華温泉発のバスには乗れるだろう。外は強風が吹き荒れている。さらにガスと雨。とても「登山日和」ではない。天気予報では「晴れ」なのになぁ・・・。愚痴っても仕方がないので雨装備で山荘を出る。
歩いて30分弱で白馬岳山頂に到着。相変わらず風が強く雨も降っている。取り敢えず写真を撮る。
30分ほどで三国境に到着。その名の通り、三国、すなわち富山、新潟、長野の三県を分けるポイントだ。ここから200名山雪倉岳への登山路が伸びている。いつかは行ってみたい山である。今回は素直に小蓮華岳方面へいく。
小蓮華岳への稜線も風に悩まされる。ただし稜線が広いのでそれほど危険を感じるおとはない。1時間ほど歩いて小蓮華岳山頂に到着する。白馬岳の景観を期待したいが、ガスが濃くて視界が効かない。
小蓮華岳からは白馬大池に向けて降りていく。天候は悪いが、標高が下がるにつれて少しずつ天候が回復してきた。白馬大池に降りていく雷鳥坂で文字通り雷鳥を見つけて写真を撮る。
歩き始めて約3時間で白馬大池に到着した。標高約2400mの白馬大池は、山の天気が嘘のような快晴である。周囲は高山植物が咲き乱れるまさに桃源郷だ。
白馬大池で雨具等を収納する。ここからは蓮華温泉へ向けての下山路になる。特に危険個所はないが、滑りやすい急な下り坂を慎重に降りていく。途中の中間地点にあたる天狗の庭で周囲の景観を見て一息入れる。
蓮華温泉に着いたのは1100頃であった。最後の下りが思いの外きつかった。天狗の庭からは1時間以上かかったと思う。トータルでの所要時間は5:15。コースタイムは6:35なので、これよりはかなり短い。もっともコースタイムがかなり「サバ読んでいる」可能性もある。
蓮華温泉でゆっくりした後、バスに乗って下山。バス、JR、そしてバスを乗り継いで白馬八方に戻ってきたのは1600頃だった。所要時間は3時間以上。思いの外時間がかかったが、取り敢えず登山は無事完了したことになる。
登山全体の感想だが、初日はきつかったけど素晴らしい山歩きが堪能できた。夕陽の沈む瞬間を見れたのも収穫といえる。
2日目は悪天候が恨めしい。歩くのに苦労する、というレベルではなかったことが幸いであった。それにしても麓は快晴であったため、山の天気は難しいと改めて感じた登山だった。
今回は登れなかったが、雪倉岳やその向こうの朝日岳にも一度は登ってみたいと思う。また蓮華温泉でゆったりするのも悪くないかな。
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